FREDERICA(フレデリカ)のメインストーリーをクリアしました。

ブレワイ&ティアキンとかピクミン4とかスプラとかのせいで私の中の傑作のハードルが上がっている昨今ですが、本作はね、誰にでも薦める傑作ではないけどこのジャンルが好きな人はハマる「優等生」って感じです。

 

一度起動すると数時間どっぷり黙々とプレイしてしまう。

どれほどのどっぷりぶりかというと実はメインストーリークリアしてぼちぼち1週間経ってからやっと本記事の執筆に取り掛かるレベル。

クリア後ダンジョン攻略してたら1週間過ぎてました。

 

というわけでネタバレ注意とはタイトルにも書いていますが、ここからはもっと突っ込んだ内容に踏み込んでいくのでネタバレ注意報をネタバレ警報にランクアップしてお送りしていきます。

 

ダンジョン攻略、というか戦闘楽しいわ。

ダンジョンに潜って何やってるかって、道中の敵を排除しながら次の階層に続く門を探しているわけなので、「ダンジョン攻略≒戦闘」みたいなところがありまして。

その戦闘が普通に楽しい。

最初、戦闘のスピード感はルンファで例えると「2ほど遅くはないけど3ほど速くはない、フロンティアよりハード性能分ちょい速いくらい?」と思っていたんですが、スキルを使いこなすようになってから評価が変わりました。

10秒前後のインターバルを挟んで再使用が可能になるタイプのスキルシステムゆえ、使えるものはどんどん使え、結果爽快感が高まる。

上級クラスのスキルが解放されると組み合わせを考える楽しみも増えます(なんだかんだ初期クラス時の組み合わせから変えがたいキャラもいたりしますが)。

7人の主人公も得意不得意があり、遊び心地もそれぞれ異なるので交代しつつ使っていくのが楽しい。

その主人公たちそれぞれの所感は下記の通り。3つ目のクラスを解放していない面々もいるので、いったんメインストーリークリア前想定ってことで2つ目のクラスまで前提で述べていきます。

 

〇ワンダラー→アドベンチャラー

初期からあるシールドタックルと回転斬りのコンボが便利。混戦を突破しやすく、道中もマモノラッシュも対応可能。ボス戦は得意でも不得意でもないって感じ、できる方ではある。

どんな状況もシールドタックル起点に立て直せるのが良いところ。囲まれたときの回転斬りも頼もしい。もう1枠はわりと場合によりけり感があり、私はアイアンウォールにしていることが多かった。クリア後ダンジョン攻略中にシールドスローもいいかもと思い始める。

癖がなくて、フレデリカ戦闘の面白さを実感しやすいなと個人的に感じるキャラです。分かりやすく強いってよりは使って楽しいタイプですわ。

 

〇アーチャー→ボマー

遠くから攻撃でき、被弾を避けやすいのが強み。特に序盤は1ダメージも受けずにフロアを突破できることもしばしば。

反面HPが低めで、ゲームが進んで敵の遠隔攻撃手段が多様化したり、ギミックが増えたりしてきてからは難しい局面も増えてくる。とくに距離を取りにくい乱戦は厳しい戦いになりやすい。

あまりボス戦で使っていないのだが、近接攻撃を心配しなくていいので遠隔攻撃や突進系の攻撃をうまく避けられる人なら戦いやすそうだなと予想。

スキルはスプレッドアローが多段ヒットでダメージを稼ぎやすく、出も早くて使いやすい。マモノラッシュは走り回りながらインターバルが終わり次第スプレッドアローの繰り返しで時間はかかるがなんとかできる。

他のスキルはラピッドファイアと、ボマーのスキルであるボムアローを使用。敵に気付かれる前にボムアローで奇襲、気絶している間にスプレッドアローとラピッドファイアを続けざまに撃ち込むとけっこう削れていい感じ。これがやりにくいので乱戦が苦手、とも言う。

 

〇ファーマー→レンジャー

道中攻略最強説が私の中で唱えられている。

というのも、スキルのもぐもぐたいむ!でランダムに付与されるバフ効果の中に、時間ごと回復があるため。

これはメインストーリークリア前に解放できるスキルの中で唯一回復ができるスキルであり、またまだ一部しか解放できてないので断言はできませんが3つ目クラスのスキルを含んでも期待できる回復量において最大の可能性があります。

本来このゲームのHP回復は全員2個ずつ持っている回復薬と、ダンジョン内でたまに見かける回復ポイントだけ。クリア前においてはファーマーのみがそれらに頼らない自力回復手段を備えていることになり、道中の継戦能力において非常に高い能力を有していると言えるでしょう。

ランダム発動なので回復が発動しないこともありますし、ノーガードで殴り合っても平気なほどの回復量ではない点は注意が必要ですけどね。

ただ回復以外の効果も攻撃UPを中心として戦闘に貢献してくれるので、戦闘中インターバルが明けたら隙を見て即使用くらいのテンションでがんがん使っていくといいぞ。

 

〇ファイター→バトルシスター

1対1が得意とされているクラス。

しかし、敵に気付かれるギリギリの位置からグラップルで1体だけ引きつけ、他の敵が迫ってくる前にヘヴィブローで引き付けた1体を確実に仕留める、という戦法で意外と道中でも安定します。

代わりにマモノラッシュのような、どうしてもいっぺんに相手しなければならない状況は厳しめ。ハリケーンブローがいちおう複数体巻き込み可なのでこれ使ってがんばる感じにはなりますが、リーチが短いので苦しい。

一方ボス戦は約束されたタイマン勝負なので得意分野(雑魚を召喚するボスもわりといますけども)。高威力のヘヴィブローをぶち込む隙の見極めがポイントですな。タイムアタックするなら最適解になりうるかも?

 

〇キャスター→セージ

魔法で戦うクラス。

アーチャー同様遠距離攻撃メインですが、こちらは複数体攻撃がしやすい印象。

グラビティホールで敵を集めてな、そこにマジックスフィアとエクスプロージョンをぶち込んでな、めちゃくちゃきもちええんじゃ。

そんなかんじなので道中向きですかね、アーチャーよりはマモノラッシュに体感対応しやすい気がしていますが、得意というほどかというとそこまでではない。

ボスはねぇ、自分使ったことないので憶測なんですがセージで習得できるマジックバリアを使いこなせば楽になるボスがいるかもしれない、といったところ。

キャスターで習得できる3種類そのままを貫いていたんですが、クリア後現在インパクトに可能性を感じてグラビティホールと入れ替えています。被弾しないように使うタイミングが難しいですが、ダメージソースとして強力、気絶させられるし。

 

〇ローグ→トリックスター

メインストーリー攻略中は主に中ボス・ボス戦のスペシャリストとして活躍。

急襲・騙し討ちと移動を伴うスキルが二つあり、これがボス戦の基本戦術ヒット&アウェイの助けになるんだな。

道中・マモノラッシュも騙し討ちのおかげでかなり戦いやすい。というのも、このスキルはその攻撃で敵を倒しきった場合、インターバルが減少……ようするに、即再使用可能になります。

スキル自体の攻撃力も高く、雑魚をザクザク切り捨てていくことが可能。雑魚を召喚するタイプの中ボス・ボスとの対戦時にその雑魚を片付けるにも重宝します。

ただ、その騙し討ちで空振ったり、体力高めの雑魚に使ってうっかり仕留めそこなったりすると、リズムが崩れてちょっとわちゃわちゃしがち。しくじった暗殺者キャラが一転ピンチに陥るの、正しいと言えば正しい。

まあでもインターバル明けるまで逃げ回って立て直すことはできるので、総じて使いやすい方だとは思います。最初のときは急襲のリーチが思ったより短くて当てるのに苦労したりもしましたが、使ううちに覚えられるかと。

 

〇ウォリアー→パラディン

対大人数戦の勇。突進で突撃し、咆哮し、気絶した敵を薙ぎ払う流れが美しい。

ただ全体的に攻撃の振りが遅く、肉を斬らせて骨を断つ的なスタイルになりがち。

HPが高いとはいえ、回復手段の限られるこのゲームではなるべく被弾0で戦いたい……ので、敵が強くなるほど厳しくなってくるところがあります。自分の立ち回りやスキルの組み合わせを見直したらなんとかならんか。

クリアした後のダンジョンとか、戦力的に余裕のある場面だとガシガシ敵を倒していけるのでそういういときは楽しいです。

まだ未開放の3つ目のクラスで習得できるスキルに与えたダメージに応じてHP回復があるので、この回復量によっては攻略中のダンジョンでもブイブイ言わせられるようになるかなあ……と希望を持っています。

 

 

……こんなところか。

ちなみにスキルをセットするとき、自分はXに移動を伴う攻撃スキル、Bに威力重視の攻撃スキル、Yに補助系スキル、という基準で配置していました。

この通りでなくても、ボタン配置に傾向を決めておくと7人分覚えやすくていいぞ。

 

本作、前述の通りどっぷり黙々遊べるんですが、この黙々感は「選択肢が少ないからこそ」な気がしています。

大穴の底へ潜る、とにかく潜る、次のフロアにつながる門を見つけて下に降りる。

これを繰り返していくうちに、自然とレベルは上がり、新しい装備の材料が集まり、強くなれる。

終盤の難易度はアクション苦手な人には難しめかもですが、何度やられても再挑戦を繰り返すうちに、レベルが上がり装備は強化され、プレイヤーの技能も上がり作戦は洗練されて、いずれは突破できる、そんな絶妙さがあります。

 

ともかく、やること決まってるからこそ気が散ることなく黙々とプレイを続けられるんですよね。最近はついつい自由度を気にしてしまいがちなので、やること絞ってこその面白さもあるんだよなと思い直しました。

 

ストーリーは、語られる内容こそ少ないですが、薄い感じしないんですよね。

骨子の部分を王様の石碑と姫の語りで示して、周辺情報をマップデザインやマモノのフレーバーテキストで補うストーリーテリング手法には感心します。「おまえ姫様が言ってたあの事件の元凶やんけ!」がいたりする。

それはそれとして、エンディングの最後で主人公たちがしゃべりだしたときはウワァァァァァァァシャベッタァァァァァァァァァとなった、だってそれまで戦闘中の掛け声くらいしか声に出してなかった人たちが急に意味ある言語をしゃべり始めたら驚くんよ……言葉戻ってきたんだからしゃべりだして当たり前なんだけどさ……

 

というわけで、アクションRPG好きな人には是非おすすめしたいです。

ひたすら戦う感じになるので事前PRでアピールしてた牧場物語とかルンファのユーザー層に刺さるかって言うと……正直微妙ですが……!

ルンファのダンジョン攻略好きだった人なら親和性あるかねぇ、自分がそんな感じなので。

 

……そういやルンファ世界との関係性いまいちはっきりしてないな、クリア後ストーリーでなんか明かされるんかね?