「一人ぼっちの下見」
連日、しつこくシトシトと雨が降り続く郡上・長良川。
大人向けのラフティングツアーには、もってこいのコンディション。
水質は申し分ないBIGWAVEが参加者の発狂を誘う。
もちろんガイドもしかり。
次から次へと変化を繰り返す波に、瀬に挑んでいく。
これぞ、増水の魅力。
このスリルこそがラフティングの醍醐味。
こんなコンディションの日に、一度体験してしまったら?
病み付きになるに違いない!!
しかしだ、こんな時「子供企画マネージャー」の僕としては「きつい」の一言。
微妙な水量によって、ツアーの催行が左右されてしまうアクティビティーは参ったものなのだ。
毎朝、毎昼、毎晩、天気予報と睨めっこ。
冗談でなく、夢の中まで出る始末。
せっかく郡上行きを決定し、遠路はるばる来て頂けるなら、是非!是非!!体験しもらいたい!!!
岐阜の山も川も、沢も何もかも、とにかく自然の一部になって帰ってほしいのだ。
PM 4:00。
そんな思いを込めて、シャワークライミングの下見に行って来た。
さみしく、一人ぼっちで・・・・
水量はというと、やはりシトシト雨のせいで増水中。
「だが、行くしかない!ここまで来て引き返す事は出来ない!!」
それでは、その時の一人ハイテンションな僕の様子をご覧あれ!!
「これじゃ・・・・出来ないよな・・・・残念、無念だが仕方ない・・・・」
ガイドである、自然にいつも慣れ親しんだぼくでさえ「自然の恐怖」を味わった。
「安全第一!それでこそツアーが成立するのだ!!」
そう一人感じながら、登山道をせっせと歩き帰社したのである。
(せっせと?なぜ?今年の春に人生初の熊との急接近があったため、獣に対するビビリ癖がついている。)
帰りの車窓からは、霧に包まれた原生林と美渓。
人を寄せ付けないパワーを感じた。
