〈短歌7首〉

冬なのか春なのか紙屑なのか確定申告終わりを告げて


プレッツェルチョコ食べながら語り合う三月三日の女ともだち


いつの日も産み落とされていつだってキッチンに立つ 空が眩しい


南からさみどりいろの草の束ときはなたれて春の到来


冬ごもりしましょうこのまま何年も眠って起きて眠って起きて


どんよりと重たい雪の積もる日のランプの下のカード占い
 

静寂に耳を寄せれば粉雪と月の連弾曲のはじまり