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続きです。

 

今回は平成6年度入試から現在に至るまでの埼玉県公立高校入試の歴史を2回に分けて書いていきます。

 

前回書いた通り、平成6年度から埼玉県公立高校入試は、それまでの筆記試験のみの1回入試から2回入試に変更されました。

 

その中身は脱偏差値の前面に押し出したものでした。具体的な日程・選抜形式は次のようなものでした。

 

☆2月上旬(2日・3日)ー推薦入試

 

筆記試験は行わず、面接と中学校時代の活動記録のみで評価される入試で、募集定員の25%が採用枠でした。出願する際に、校長の推薦書が必要だったため、この名称になったと思われます。筆記試験がなかったために受験者が多いのに対して合格者は少数の文字通り狭き門でした。

 

☆2月下旬(28日)ー一般入試

 

基本的に従来の入試と同様の筆記試験(5教科・200点満点)と面接を組み合わせた入試で、募集定員の75%が採用枠でした。

 

この入試導入後、県公立高校の学力・大学進学実績が低下し、『公立高校の地盤沈下』が起きました

 

それを打開するために県教育局は、次のような手を打ちました。

 

平成15年度ー調査書の評定を相対評価から絶対評価へ変更

平成16年度ー通学区の廃止、並びに、調査書の評定の3年間併記、及び全面開示

平成17年度ー推薦入試・一般入試から前期募集・後期募集へ

 

名称の変更は、校長の推薦書があるのに合格者が少ない状況を考慮した結果かもしれません。それは、出願の際に必要だった推薦書が、校長推薦から自己推薦になったことからもわかります。

 

また、前期募集を新たな選抜形式に改めました。

 

具体的な日程・選抜形式は次のようなものでした。

 

☆2月中旬(16日・17日)ー前期募集

 

面接と県教育局が作成した総合問題、もしくは各高校(上位高校のみ)が作成した問題(いずれも100点満点)を組み合わせた入試で、募集定員の25%が採用枠でした。

 

☆2月下旬(28日)ー後期募集

 

名称は変わりましたが、選抜形式はそれまでの一般入試と同様でした。

 

◎この入試形態(前期募集・後期募集への移行、通学区の廃止、調査書の様式変更並びに全面開示)に変更されたことによって、埼玉県の公立高校入試は、『高校選択の自由化』と『高校選択の自己責任化』が進み、入試の多様化は一応の完成を見た形になりましたが、『高校生の学力低下』・『大学進学実績の低下』という根本的な問題は依然として解決されませんでした。

 

前期募集に総合問題が課されるようになったのは、平成14年から中学校の評定が絶対評価に変更され、その数値が学力を反映していないと判断されたからといわれています。ここから再び埼玉県公立入試は学力重視路線に舵をきったと考えていいでしょう。

 

続く。

 

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