夏の推薦図書シリーズ、第2弾!

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著者の外山滋比古は、この本よりも『思考の整理学』の方が有名で、確か本屋のポップなどで「東大・京大で一番読まれている本」と紹介されていた時期がありました。まとまった内容ということであれば、『思考の整理学』の方が推薦に値するかもしれません。

こちらの本をあげているのは、テーマ的な面白さが理由です。オビのストリップにあるように、読書には2種類、既知の内容をなぞるアルファ読みと、未知の内容を文章から引き出すベータ読みがあるとし、現代人はベータ読み能力が低下傾向にある、と警鐘を鳴らす主旨です。

特に外国語を教えている立場からすると、単語さえわかれば英語なんて全てわかる式の議論にウンザリしてたりするので、是非ともこの知識を周知していただきたいと思ったりします。
文章がとても平明で、わかりやすいので、中学生でも挑戦できるはず。この本の内容の難しさは、実は年齢とは関係ないところにあると思うので、老若男女問わず一読することをお薦めします。

とはいえ、各論の詳細については、著者とは意見を異にする部分は、けっこうあったりはします。まあ、それは当たり前のことだし、全面賛同できることなど、むしろ珍しい。というより、それでは思考放棄をして、著者の仰せのとおりとしているだけです。


若者たちには、同意するにせよ、反撥するにせよ、早い段階でいろいろな思考パターンに触れておいてもらいたいですね。


追記
私の記事では、原則的に作家や著者名における敬称を省略させていただいています。
和洋中取り混ぜて論ずることも多いので、日本人だけ敬称をつけるのもアレですし、かといって「ベートーヴェン氏」とか気持ち悪いし。
読む方によっては、筆者に対する敬意が足りないと思われるかもしれませんが、ご勘弁ください。