●古賀美紀がリウマチブログを始めたきっかけ


こんにちは、古賀美紀です。


私がリウマチブログを書き始めたのは、
今から6年前だったと思います。
ある人への思いがきっかけでした。


私が20歳の頃からお世話になっている
車のディーラーさんが、
私がリウマチだということを知った時です。

「うちのNくんもリウマチなんだよ。
 月に1回は必ず仕事中に倒れてね、
 救急車では運ばれるほどひどいんだよ」


Nさんは点検や修理などで
いつもお世話になっていた
サービスセンターの方でした。

私はびっくりし、
Nさんに会わずしては帰れない!と、
サービスセンターの方へ向かいました。



その頃の私は、
リウマチ半年目くらいで、
ほぼ寝たきりからは脱出。

実は…、
昔ながらの桐たんすを持ち上げたりして
部屋の模様替えにと家の人に使われていた時期でした。(笑)

つまり、リウマチではないんじゃないの?というくらい、
とっても元気だったんです。(^o^;)ゞ



リウマチとはどういうものか、
自分以外の人を知らなかった私は、
急いでNさんに会いました。

「Nさん、私もリウマチなんですよ!」

と、言うと
今度は彼の方が驚いた目をして、
私の足から頭まで、そして頭から足までを
なめるように凝視しました。

「どこも変形していないですね!」


それからNさんは、ほんの少しの時間でしたが

手足が変形していてうまく物が握れないとか
足の長さが左右違うので歩きにくいとか、
眠る時も痛くてよく眠れない、

薬を飲んでいる、注射を打っている
自分は6年前にリウマチになったなど、
いろんなことを話してくれました。


だけど、だけど…それで終わりだったんです。
Nさんはお仕事に戻られようとしました。


えっ!なんで?

私は「ちょっと待って!」とNさんの前に行き、
私がkuroさんのところへ通っていることを伝えました。
そして、連絡をしてみてくださいと。


リウマチは自分で良くすることができるんだよ。
こんな方法もあるし、あんな方法もあるし、
いろいろあるんだよ。ひとつじゃないんだよ。




そう言いたかったのですが、
人生に疲れきったような目をしていたNさんに、
それだけを伝えることが精いっぱいでした。


Nさんとはその後1回お会いしましたが、
それから毎週救急車で運ばれるようになり、
入院されたと聞きました。

それ以来Nさんとはお会いしていません。





6年間も真面目に通院し、
改善されないばかりか、薬の量は増え、
どんどん変化していく自分の姿。

それでも家族のため生活のためにと、
身を粉にして働き、光の見えない
やりきれない気持ちとの孤独な闘い。



私の半年間とNさんの6年間では
あまりにも大きく違っていて、
私の声はNさんには届かなかった。


私は悲しくなりました。
あんな悲しい目は見たくないと思いました。


その気持ちが強くなり、
今のブログに至っていると思います。




リウマチと診断される前、
足をひきづって歩いていた見知らぬ私に、

「リウマチを治療する時は、ひとつにこだわらず、
たくさんの色んな方法を取り入れてくださいね!」


と言ってくださった方がいます。

今の私があるのも、その方のおかげでもあります。




それからの私はこのネットを通じて、
いろんな方とお話をしてきました。

アメーバピグを通じて
さまざまなリウマチの方や
医療関係者の方、または応援者の方とお話しをしてきました。

そして、ネットの中に、
地元佐賀の人がいないということに気づき、
気軽にお話ができるお茶会を開こうと
地域情報誌などでお知らせをしました。

ゆっくりとお話ができるようにと
少人数制で毎月1~2回のお茶会を開きました。


生活をするためのお仕事の準備にとりかかり、
新たな人生の始まりだった引越し、そして就職と
慌ただしくなり一旦お茶会はお休み。

ブログやメルマガなどもお休みしておりましたが、
いろんな面で落ち着き、今再び新しくなって再開です。^^



あれから6年。
Nさんには今の私の声は届くでしょうか。


3度目の正直の私には、
あの頃の知識や経験値よりも
今の方がはるかに豊富になっていることは確か。

リウマチの目に見える改善方法はもちろんのこと、
リウマチから卒業する心のあり方(自分を大切にすること)など
自然にそうなっていくように伝える努力をして、
心配や不安を感じている人に伝えたいです。


リウマチだって、大丈夫! ってことを。



私の夢は、

リウマチで苦しんでいた人たちが
キラキラと目を輝かせ、
自分の人生をいきいきと自分の足で歩き出す人を増やし
その姿をたくさん見ること。


そして今度は、いきいきと歩き出した人たちが
リウマチで苦しむ人たちの心を助け、
その循環があたたかい心と人をいっぱい生み出し、
たくさんの笑顔が増えること。


その先の夢もありますが、まずはここ。




私はたぶん、これからも、
リウマチの方とたくさんお話をし、
心とからだの両方が元気になるきっかけづくりを続けていくと思います。



リウマチのみなさまへ 愛をこめて          古賀美紀