奈良県奈良市立学童保育所の保護者会問題 | 義勇兵のブログ

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高校時代に芦原会館で空手を学び、武道・武術の研究がライフワークになりました。
趣味の少林寺拳法、ガンプラ、読書他色々なことを書いていきます。

城陽市のPTAや学童保育所の保護者会の改革を行っています。



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 今回は以前予告していました、奈良県奈良市の学童保育所の保護者会についてです。とある奈良市在住の保護者の方から保護者会の事で困っているとの相談がありました。

奈良県は公設公営の学童保育所で、中に任意団体の保護者会が存在する形になっています。

奈良市の学童保育所の保護者会は上部団体の奈良市学童保育連絡協議会に入っています。

 



この時の相談内容は御本人に了解してもらったので、編集してご紹介します。

まず最初の相談内容は

「はじめまして。突然のご連絡を失礼いたします。
奈良市在住、◯◯と申します。

今春より子どもが新一年生となり、公設の学童保育(名称:バンビーホーム)へ通う予定です。
入所許可を奈良市から得て、先日「説明会」に参加しましたが、指導員の先生のあとに続けて「保護者会」の説明がありました。
「保護者会」の説明については、「バンビーホーム説明会」式次第に記載がありましたので承知はしておりましたが、入会の説明も何もなく、会費を徴収され、「子どもが2年生になる年に全保護者が役員を担う。1年生の年は役員の手伝いをしてもらう」と会長の開口一番でした。
バンビーホームは私が認識する限り奈良市の運営で、入所手続き書類には保護者会入会については一切の記載がありませんでした。PTA同様の強制入会に疑問を感じたため、説明会の際に「任意団体ではないのか」と会長へ質問をしましたが、質問の意図を得ておられないご様子で、首を傾げられ「過去の慣習的に全家庭が保護者会に入って役回りをやっている。堅苦しいものではない」とおっしゃいました。その場には会長他、副会長、会計の方も数名おられましたが、どなたにおいても「任意団体か否か」の質問にはお答えにはなりませんでした。

異議を唱えた新入生保護者は私だけで、説明会のあと、長子をすでに預けておられる保護者の方が「保護者会もバンビーホームの運営を担っているので仕方ない」とお声がけくださいました。
コロナウイルスの影響もあり早くお開きにしたいと冒頭おっしゃっていたこともあり、その場ではそれ以上の追求はやめ、会費を支払い、納得いかないまま帰宅して今に至ります。

後日、奈良市で学童保育を管轄している係へ問合せたところ、以下の返信がありました。

〉〉「バンビーホーム入所にあたり保護者会への加入が必須条件か」というご質問についてですが、保護者会へ加入しなければバンビーホームに入所できないということはございません。

しかし、保護者会費等の件もございますので、加入・非加入について詳しくは保護者会へ直接ご相談いただきますようお願いいたします。(原文ママ)

これにより、私は「保護者会は任意団体である」と理解し、退会届を提出するつもりでおります。

・バンビーホームは任意団体であるため退会したい
・諸経費については、「会費」ではない名目で支払いを続ける

上記を「退会届」として書面に起こし、指導員経由で保護者会会長へ提出したいと考えておりますがお知恵をお貸しいただけませんでしょうか。

お忙しいところ大変恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。」

この時は保護者会は任意団体であり、退会される判断で良いとのアドバイスをしました。

そして、大分お互い連絡をとらないまま、先日思い出したので、気になって連絡してみました。

そうすると

「大変ご無沙汰しております。

その後ですが、結局バンビーには入所しませんでした。入学と同時にコロナ休校、私もテレワークとなり、
いちばん懸念していた1年生の夏休みまでをどうにか乗り越えました。その年の秋以降、登校出社が基本となったものの、
やはりバンビーには抵抗感が残り民間の送迎付き学童へお願いすることになりました。
3年生からは塾と習い事へ移行し、お留守番の訓練を経て
どうにか現在に至る状況でございます。

バンビーの入会案内には「任意」とあるのですね…(注 私が確認のメールでホームページに保護者会が任意加入と書いてあったので、お伝えした。)
説明会の際に「任意では?」と尋ねましたが、一堂「???」ポカーンとされていましたが
どなたも疑問に思われなかったのですね…

こう言うのも難ですが
我が小学校バンビー内は様々な事象があるようで、ここまで来るのは大変な時間とお金を要しましたが、バンビーに入会しなかったのは間違いでもなかったのかなと振り返ります。」

そしてその後この記事掲載の了解をもらう際のメール内容は

「奈良からのご相談多いのですか…大和郡山市は運営すべてを保護者が担っていて、市はほぼ何も関与せず
先生探しから経理、お謝金のお支払いまで預ける保護者で負担を負わなければならないと聞きました。大阪のように民間の放課後サービスもほとんどありませんし、まだまだ子育てがしんどい地域です。
大和郡山市に比べると奈良市はまだマシな方かと思いますが、保護者会と雑用がついて回るのは何のために預けなければならないのか、そもそもそこを考えて欲しいです。
奈良市のバンビーホームは常に定員割れしていて、希望すれば6年生まで預けられるそうで、需要は高いはずなのに人気がないのは、そのような点なのかもしれませんね…
誰も疑問に思わないのか、疑問に思うなら黙って去って行くのか、声が上がらないために長年の悪習が残り続けるのでしょうか。この数年間、自身と周囲の話しを聞いてそのように感じました。」

この記事を書く時点ではホームページに保護者会は「任意加入」と書いてあります。

(抜粋)

利用料金(児童育成料と実費)

 ・児童育成料(利用料)と実費(おやつ代)は月単位で徴収します。
 ・入所承認や延長保育利用承認及びおやつの利用申請が受付されると、利用がない月でも児童育成料及びおやつ代を徴収します。また、利用日数に関わらず、日割り計算は出来ません。
 ・
各バンビーホームの保護者会(任意加入)により、別途会費等の徴収があります。詳細については各バンビーホームでご確認ください。

(抜粋ここまで)

このバンビーホームの場合はおやつ代は奈良市が徴収するので、城陽市よりは保護者への非加入、退会のハードルは低いものとなっています。しかし保護者の精神的負担はかなり重いです。また子供を、いわゆる鍵っ子にすることを保護者が考えざるを得ないように保護者会が同調圧力をかけているとも言えます。



城陽市でもおやつ代を城陽市が徴収してくれれば、保護者会に入らないハードルは下がると思います。

城陽市の学童保育所を利用する保護者が多く声をあげないと、なかなか難しいのかもしれません。

城陽市の場合、保護者会に入らないと、子供がおやつを食べられないのは、まるで子供が人質みたいな感じですね。