朝露 | ルルル、ららら、3分間のきもち
太陽が近づくにつれ
闇夜の腹より色は吐き出された
色は太陽の膝元へと戻っていったよ
朝、万物の歓喜のふ頭に立って
胸をツンと張っているのは誰?
その胸に息を潜める昨夜の静寂の奥
天地の歌声がこだまする
光に照らされて銀色に輝くあなたは
誰の涙となってポロポロと
太陽の前に姿をあらわすの?
強大となった彼の汽笛が鳴り渡る
黎明を希求した涙は溢れ出す
訪れたこの時を朝露となって愛しているの
鳥のさえずりに人や犬の足音がはじまると
朝露は喜びもつかの間に
一節一節その鼓動を閉じていった
昼の営みへ移り変わるリズムに
流れて消えゆくはかないきらめきよ
静謐でござるる
早朝よりじっと見入った葉っぱの先
寒くない朝、夏はすぐそこ