昼は興味深い演目が並んでいました
『猿若江戸の初櫓』
歌舞伎の始祖 出雲阿国の一座で
男性が演じた道化役の名が「猿若」
初代勘三郎はこの役名を姓として
名乗っていたんだそう
彼が江戸へ進出し(1624)
官許の江戸歌舞伎が始まります
そんな歴史を語る演目
実際には阿国は江戸へ行ってないとか
阿国歌舞伎が江戸へ伝わった象徴として
創作された脚本なんですね
その後猿若は中村姓に戻し
現在に至ります
ほおお
こうやって始まり
今に至るまで脈々と受け継がれているんだと実感させられ
何だかとっても感動しました
児太郎さんの若衆姿が綺麗でした
最近すごく良いと思うの
自分発信もしてくれないかなあ
自分発信もしてくれないかなあ
『大商蛭子島』
初演は江戸中期の中村座
昭和37年に180年振りに復活上演されてから3回目
源氏の旗揚げを描いた作品
主人公は色好みの源頼朝
松緑さんがお勤めです
伊豆蛭子島へ流刑となった頼朝
現地の豪族 伊藤祐親の娘辰姫と出来ちゃい
更に北条氏の娘 政子と恋仲になります
そりゃ追われる身にもなるわよ
身分を隠して手習いを教えて暮らしています
ヤキモチ焼きの女房おふじ
実は辰姫が時蔵さん
北条政子は七之助さん
おますと名乗り手習いの入門にやってきます
手習いの指導と称してかなりセクハラ
生徒は全員若いお嬢さんなの
黄色い声を上げる娘達
激昂する女房おふじ
前半はコメディですね
源氏再興の為には
北条と結んだ方が良いと考え
身を引くも嫉妬でもがく辰姫
ここらへんドロドロ系ドラマ
最後は出陣
何となくまとまりのない話
女心を描くという面では
かなり突っ込んでて良く出来てると思う
台詞もエロい
コレをエピソードとして
源氏再興話を描くなら
頼朝の心情の描写が弱くて唐突感が
坊主が出て来て
腹の探り合いはしてたけど
女心の力作ぶりに比してアッサリ
バランスが悪い
いっそ出陣をエピソードにしちゃって
見送る女に焦点当てる‥とかね
政子のお付きの児太郎さんが綺麗
あえて顔色もトーンを落とし
声を下げてますが
存在感があり姫が二人にみえる
難しいね
長くなったので
あと2演目は後日