暑い暑い日、ご高齢の方の施設に行かせていただきました。
最初は、デイサービスでいらっしゃっている比較的元気な方。
そして2回目は、入居されている方。
みなさまの元気なお声や動きを見せてもらうことができました。
しかし…。
リズム運動やお歌を頑なに拒否されていた女性がおりました。
でも…。
『旅の夜風』の歌はちがいました。
大きな声で楽しそうに歌い始めました。
そして、歌い終わると話しかけて下さいました。
「これはね、女学生の時にうたったよ」
とても素敵な笑顔。
閉まりかけた心の扉がパッと開いたようでした。
音楽の力の強さを感じた瞬間でした。
元気に大きな声で歌ってくださったみなさま。
手を握り、目を見つめて笑顔を返して下さったみなさま。
ピアノの演奏も静かに聞いてくださり
「良かったよ!ありがとう!」の温かいお言葉。
「また来てね!」
って強く強く握手してくださる手に、温かさを感じました。
決して他人事ではなく、私もこれから進むかもしれない道。
今を一生懸命生きること。
そんなことを感じました。
そして、人生の最期には何を思うんだろうな…。
みんなに支えられて、私は生きています。
感謝の気持ち、忘れずに過ごしたいなって思いました。
『ありがとう』って、終われるかな…。
でも。
欲ばりな私。
向上心って言ったら素敵に聞こえるかな。
丁寧に。穏やかに。生きていきたいな…。