昨今、地球温暖化や環境破壊の問題が取りざたされて、環境対策の必要性が叫ばれています。
しかし、その裏には利権があります。
特にロスチャイルド(とその仲間)は、アメリカ元副大統領のアルゴアなどを使って、原発関連で大儲けしました。
現在は SDGs をはじめとする様々な環境対策で莫大な金を儲けようとしています。
( SDGs の一つである温暖化対策の費用だけでも、一人当たり年間数千ドルから数万ドルかかるといわれている。これで持続可能なのだろうか …。 Site )。
既に これらのことに気づいている人はたくさんいると思います。
しかし、環境保護運動の裏に共産主義があることに気づいている人は少ないのではないでしょうか。
どうして環境保護運動の裏に共産主義があるといえるのかは、次の記事を読んでもらえばわかると思います。
しかし文章量が多いので、重要と思われるところを下に書き出してみました。
(それでも結構な量です。リンクと👆マークの下の文は、記事の内容を補強するために私が付加したものです。初めは飛ばしてお読みください。)
ひとことで言えば、「労働運動が下火になったので環境運動に鞍替えした」ということです。
環境運動は、労働運動における「資本家階級」を「人間」に置き換え、「労働者階級」を「自然(地球)」に置き換えただけでもので、構図が一緒です。
共産主義の理想である「平等」は、一見すると庶民にとって良いことのように思えます。しかし平等を実現する過程で、国家権力が人々の生活を抑圧的に統制するようになります。庶民は平等に権力に服し、平等に貧しくなります。一部の権力者たちはこれがやりたくて共産主義思想をこの世に広めたいわけです。そして環境運動がその手段の一つに選ばれたというわけです。
権力者たちが環境対策に熱心なのは、単に金が儲かるからではありません。彼らは環境保護を名目に、人々から自由・権利・財産を奪おうとしているのです。
温室効果ガス由来の「地球温暖化」や人類の生存を脅かすほどの「環境破壊」など生じてはいません。共産主義思想をこの世に広めるために、でっちあげられたにすぎません。
◇
「共産主義」や「マルクス主義」がよくわからないというかたは、次のサイトがわかりやすいのでお勧めします(教科書的な知識はこの程度で十分です)。
10分でわかる社会主義と共産主義の違い – わかりやすく解説
◇
※『環境主義の裏にいる共産主義』の記事を書いている大紀元は、中国の気功集団『法輪功』の関係者が立ち上げたメディアですので 注意してください。
中国共産党を批判しているからといって記事を鵜吞みにせず、正しいかどうかを御自分で調べるようにしてください。
『看中国』と『新唐人電視台(NTDTV)』も法輪功系のメディアです。
同じく反共主義を掲げている『国際勝共連合』にも注意してください。
国際勝共連合は、韓国のカルト『旧統一教会』の文鮮明によって設立された政治団体です。「共産主義(中国と北朝鮮)の脅威から日本を守らなければならない」と主張して憲法改正を目論んでいます( Site1 Site2 Site3 )。
勝共連合の主張と自民党の改憲草案とは、多くの点で内容が同じです(PDF)。
『幸福の科学』も中共を激しく叩いており、憲法改正を主張しています( Site1 Site2 )。
ちなにみ『Jアノン』は、旧統一教会・幸福の科学・法輪功・新中国連邦などのメンバーで構成されています( Site1 Site2 )。
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環境運動の3つの段階
環境運動の形成と発展は、共産主義と表裏一体で繋がっている。
その発展には3つの段階があった。
〇 第1段階
第1段階は理論を草案する時期で、カール=マルクス と エンゲルスの共産党宣言が出版された1848年から、1970年の アースデイ までである。
第1段階の初期のころ、マルクスやその弟子たちは、環境主義が自分たちの理論の焦点になるとは考えていなかった。
しかし、マルクスの無神論や唯物主義は環境主義の特徴と自然に一致したのである。
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マルクスは、労働者階級から搾取することを正当化するために支配階級が宗教を発明したと主張(Wiki)。
エンゲルスは、宗教を共産主義と相容れない虚偽意識とみなした(Wiki)。
マルクスは ロスチャイルド(ロンドン家)と親戚(Wiki)であり、フリーメイソンでもある(Site)。
「資本主義は自然環境に反する」とマルクスは言った。
マルクスの弟子は『エコシステム』という言葉を作り、環境主義を一部の学問に こっそりと紛れこませた。
第1段階の最後の時期、1960~70年にかけて、米国で2つの本がベストセラーになった。『沈黙の春』と『人口爆弾』である。環境主義が環境保護の名の下で表舞台に出たのである。
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『沈黙の春』が アースデイ と 国際連合人間環境会議を開催するきっかけになった。
〇 第2段階
第2段階の初期の主な出来事は、1970年の アースデイ である。
このころ、多数の環境団体が生まれ、彼らの活動は活発になった。
彼らは欧米で プロパガンダ や積極行動主義を推し進め、科学研究・法律・会議などの名目で政府に圧力をかけた。
マクロのレベルでは、1960年代のカウンターカルチャーが共産主義の軍隊として機能した。彼らは公民権運動や反戦運動を吸収して表舞台に立ち、直後にフェミニスト運動や同性愛運動などの反資本主義運動を広げた。
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黒人差別撤廃運動の背後にも共産主義がある。
Black Lives Matter(BLM)を中国共産党の在米組織が支援(Site)。
BLM の創設者である Alicia Garza と Patrisse Cullors が、「私たちは訓練を受けたマルクス主義者」と発言(Site)。また「BLM 運動に魔術を導入すべき」とも発言(PDF)。
BLM は LGBTQ とも繋がっている(Site)。
ブラックパワー運動も参照。
1970年代以降、反ベトナム戦争運動が鎮まると、共産主義はフェミニズムと環境主義を推進しながら新たな過程に入った。
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マルクス主義フェミニズム 社会主義フェミニズム フェミニスト分離主義
フェミニズムはマルクス主義の亜流であり、LGBT とも繋がっている( Blog1 Blog2 )。
杉田水脈の LGBT批判はマッチポンプ( Blog センセーショナリズムも参照 )。
ちなみに、杉田は『Jアノン』のデモに激励メッセージを送っている(Site)。
フェミニズムも共産主義と構図が同じであり、「資本家階級」を「男性」に置き換え、「労働者階級」を「女性」に置き換えただけのものである。実際は権力者が庶民を虐げ抑圧しているのだが、それを男性全般が女性全般を虐げ抑圧しているという構図にすり替えている。
窮民革命論も参照(提唱者の太田竜は後にエコロジストになっている)。
〇 第3段階
第3段階は、冷戦終結の直前に始まった。
1988年、国連は気候変動に関する政府間パネル(IPCC)を設置し、地球温暖化という概念が政治的な領域に入った。
1990年のソ連崩壊の前夜、モスクワでは環境国際会議が開かれていた。
共産党書記長の ミハイル=ゴルバチョフ は、国際的な環境監視システムの設立を訴えた。
ゴルバチョフ は『ユニークな環境ゾーン』を保護する協定に署名し、国連の環境プログラムを支持することを表明、継続会議の開催を提案した(Site)。
欧米のほぼ全ての環境主義者たちはこの提案を容認した。この段階で、彼らは地球温暖化を主な脅威とみなすようになった。
環境保護を理由としたプロパガンダを利用し、強制的な政策実施がエスカレートした。結果、環境保護の法律や規制が猛スピードで制定された。
こうして、環境主義が市民の自由を制限し、国家の主権を奪い、欧米の自由社会を抑制する主な道具となった。
その結果、冷戦終結後、旧ソ連と欧米の共産主義者たちが一緒になって環境保護運動に乗り出した。
環境主義とマルクス主義のルーツは同じ
無神論者と唯物主義者にとって、人間の生命は特別ではない。
エンゲルスは彼のエッセイの中で「生命はタンパク質の存在様式である」と言った。この考え方からすれば、人間の生命は単なるユニークな タンパク質の集合体であり、動物や植物と本質的に何ら変わらない。自然保護の名の下では、人類の自由や生活が奪われても構わないのである。
気象学者の Brian Sussman は、著書『Eco-Tyranny』の中で次のように指摘する。
「 マルクスとレーニンの考え方は、今日の環境主義と完全に一致している。
国連機関の示す見解もほぼ マルクス主義と一致する。
土地の私有は富の蓄積の主な手法であり、それは社会的不公平を促す。したがって、公衆による土地の支配は不可欠である。」
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国連の設立に関わった アルジャー=ヒス は アメリカ共産党のスパイ。
ソ連専門家の Natalie Grant Wragaは、こう分析する。
「 環境保護という口実を使えば、先進国の産業を弱体化させる対策を適用することができる。更に、彼らの生活水準を下げることによって倦怠感を浸透させ、共産主義の価値観を植え付けることができる。」
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現在では「環境保護+新型コロナ対策という口実を使えば」となる。
【完全解明】 コロナパンデミックは、大本教・出口王仁三郎の計画的犯行だった(Blog)
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正確には、王仁三郎が計画して『創価学会』と『中国共産党』が実行。
緑の政治
環境主義が政治に参与し、緑の政治(エコ政治)が誕生した。その結果『緑の党』が世界中に設立された。
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西ドイツの『緑の党』(環境政党)は人智学者によって作られた政治勢力(Wiki)。
神智学協会の第二代会長 アニー=ベサント は フェミニスト寄りの社会主義者。神智学に改宗する前はマルクス主義運動にも参加。 フェビアン協会の元会員。
ちなにみ、中国共産党の創立メンバーの1人に李大釗がいる( Site1 Site2 )。
李は、日本フェビアン協会の発起人の1人である 安部磯雄 に影響を受けた。
安倍は、産児制限などフェミニズム運動にも積極的に関与している。
ロシアや東欧の共産主義政権が崩壊した後、多くの旧共産党メンバーが『緑の党』に集結。そのため、緑の党のイデオロギーは左寄りであり、左派グリーンと呼ばれる所以である。
ソビエト共産党が解散した後、ゴルバチョフは環境主義者となり、Green Cross International を設立した。
ゴルバチョフはたびたび環境危機をストップするという名目で世界政府の設立を呼びかけている。
エコテロリズム / 左翼団体
左翼の影響を受けた環境主義は、始まった頃から過激だった。
Deep ecology, Ecofeminism, Social-ecology, Bioregionalism などの過激な思想が誕生した。
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Deep ecology の提唱者である アルネ=ネス は、レイチェル=カーソンを Deep ecology の創始者と見なしている。
環境保護主義者の George Sessions は、カーソンの著書『沈黙の春』を Deep ecology 運動の始まりと見なしている(PDF)。
Deep ecology は ニューエイジ の影響を受けている。
ニューエイジ運動とは、幻覚剤(LSD)の使用や瞑想などで人間の意識を拡張させ、宇宙や自然といった大いなるものと繋がり、個人の霊性・精神性の向上を探求する運動。この「幻覚剤を用いて意識を拡張させる」という発想は オルダス=ハクスリー の実験からきている。
オルダス は アニー=ベサント の仲間である(Site)。
ちなみに、ニューエイジは トランスヒューマニズム とも関係がある(Site)。
最も有名なテログループは、Earth First!, Earth Liberation Front, Greenpeace である。彼らは直接的な手段(爆発物や放火など)に訴えて、環境にとってダメージがあると思う活動を阻止する。これが『エコテロリズム』である。
過激な自然保護団体は目的達成のためには手段を選ばない。この点において、過激な環境主義と共産主義は酷似している。
マルクス・レーニン主義は、究極のユートピアを理由に、殺人・放火・強盗を正当化した。これと同様に、環境保護の名目の下、共産主義は環境破壊を警告し、暴力や違法行為を正当化しているのである。
大衆運動を仕掛けることは、共産主義が国家や世界で影響力を発揮するための常套手段である。左翼過激派の Saul Alinsky が述べたように、一時的な、もっともらしい(あるいはソフトな)目標を達成するためには、真の目的を隠して大規模な大衆運動を起こすことが必要である。一度 人々が比較的ソフトな形の活動に慣れてしまえば、彼らをより過激な目的のために駆り立てることが容易になる。
アリンスキー は言った。
「 一度 環境汚染などの一般的に認識されていることを巡って人々を組織できれば、
彼らは自ら動くだろう。その後は、政治的な汚染からペンタゴンでの汚染まで行き着くのは簡単だし、自然なことになる。」
「僕は気候変動で死ぬ」 世界同時デモに動いた子どもたちの切迫感と日本の温度差(ビジネスインサイダー)
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若者(大半が女性)を中心とした昨今の環境保護運動の背後には、創価学会・ローマクラブ・ロスチャイルド・中国共産党などがいるものと思われる( Site1 Site2 Site3 Site4 )。
ローマクラブの主要な目標は、戦争・飢饉・病気・その他 必要な手段を通して世界の人口を削減すること。表向きの理由は人間が自然環境を破壊しているから(Site)。
1970年代の初のアースデイの時、2千万人以上の米国人が アースデイにちなんだ抗議活動に参加した。環境汚染への対応策として、人口抑制が議論された。
当時、米国の多くの左翼団体が環境運動に参加しながら人口抑制のために社会主義を主張した。
彼らは『人民の気候集会』と『人民の気候パレード』を組織した。
集会で掲げられたスローガンは、「気候変動ではなく制度変更」「資本主義が我々を殺す」「資本主義が地球を殺している」「社会主義のために戦おう」などである。
これらの団体は赤い旗を掲げながら米国中の大都市を練り歩いた。
気候変動の『共通認識』という神話
IPCCの科学者 John Houghton は、かつて次のように述べた。
「 もし将来のためによい環境政策の導入を望むならば、我々には災害が必要だ。
それは公共交通機関の安全対策と似ているだろう。人類に行動させる唯一の方法は事故を起こすことである。」
彼のメッセージは明白である。行動と政策決定の原動力は災害である。
地球温暖化と異常気象を結びつけ、気候問題を誇張するやり方が流行っている。
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気象兵器が存在し、それの軍事利用を禁止する条約もある。条約で禁止されているのは軍事利用であって、軍事以外の利用・研究開発は禁止されていない。
人工衛星と太陽光エネルギーを利用して、特定の地域の大気を加熱することができる。米国で特許が取得されている( Google特許1 Google特許2 )。
気候変動による危機という仮説は、人々に大きな衝撃を与える。その裏にあるのは、世界政府を樹立しようとする腹黒い連中だけでなく、科学界の倫理観を破壊する勢力である。
気象学は生まれて数十年の歴史の浅い学問である。
しかし、地球温暖化を取り巻く仮説は未熟であるにも関わらず、既に事実として伝えられている。
メディアは水面下の不確実性を隠し、地球温暖化を大々的に報道する。
地球温暖化 CO2犯人説のウソ(Blog)
本当に地球は温暖化しているのか(Blog)
莫大な政府の補助金が地球温暖化の研究に流れている一方、ほかの研究は排斥されている。
科学者が『共通認識』を構築する。そして メディアや政治家が「気候災害という共通認識は科学的に証明された」と宣伝する。その宣伝は世界中に拡散され、論破を許さない教義となる。人々の思考は統一され、複雑な善悪の概念が人々の心に植えつけられる。
気候非常事態宣言 国会決議めざす議連発足 気候「危機」の認識共有へ(しんぶん赤旗)
英国で グリーンピースが無罪とされたのも、まさにこの「温室効果ガスが気候災害をもたらす」という共通認識に基づいている。
これらの対策は、すべて偽物の解決策へと誘導する。つまり、世界政府である。
危機をでっちあげ、地球と人類を救うという見せかけの目的を達成するためである。
世界政府の樹立
共産主義の重要な手法の1つは、政府を使って人々の財産や自由を奪い、国家権力を無限に拡大することである。
民主的な社会でこの手法を使うのは非常に難しい。しかし、環境主義が共産主義に魔法の武器を授けた。人々は環境保護の名の下で権利を奪われるようになった。
第1に、環境主義のイデオロギーが富の再分配に使われている。
伝統的に、共産主義は革命による富の再配分を主張する。しかし何年も経つと、このやり方は非常に難しくなってくる。そこで環境主義者は、環境災害を回避するためと称して、人々に自由と財産を放棄させる手法をとった。
Friends of the Earth のキャンペーン担当者は国連会議で次のように言った。
「 気候変動対策の本質は、富と資源の再分配がなければならない。」
英国は、個人の『炭素排出量割り当てクーポン』という概念を初めて作った。
この炭素排出量割り当てについて、米国の弁護士 Christopher C. Horner は、著書『Red Hot Lies』で、次のように語った。
「 これは、全ての人が同じ割当量を持つ新しい貨幣の導入だ。ほかの貧しい人から炭素割り当てを買うことにより、富の再分配ができる。」
ソ連や中国などの共産国に居住したことがある人は、この炭素排出量割り当てが全体主義を構築するやり方であることに気づくだろう。
中国ではかつて、食料クーポンが料理油・穀物・衣服など生活用品の購入に使われた。食料割り当てによって富が再配分される。
一方、中央政府は人々の富と自由に対する絶大な権力を持つことになる。
給付金がまさかの クーポン に広がる怒り(ライブドアニュース)
環境主義のイデオロギーも、個人の自由を削減するために使われる。
伝統的に個人の自由を誇りとする西洋社会において、人々に自分の権利を捨てさせ、個人の人生に制限を加えることは非常に難しい。
しかし、人々に環境災害という妄想を植えつければ、簡単に自由と権利をあきらめさせることができる。
『地球温暖化』と『地球最後の日』という言葉が、環境主義のスローガンだ。
環境主義者たちは、民主主義では間もなく到来する自然災害に対応できないと呼びかける。彼らは危機を乗り越えるために、全体主義または独裁主義の政府、あるいは
少なくともその側面を持った機関の樹立を訴える。
👆
世界連邦運動協会は次のように主張する。「環境問題・人口爆発・食糧問題といった世界共通の問題から地球を救うには、世界連邦を作る必要がある。」
世界連邦運動を最初に提唱した人物は、ロスチャイルド家の クーデンホーフ=カレルギーである(RAPT BLOG)。
カレルギーと創価学会の池田大作は蜜月の仲だった(Site)。
2005年、衆議院決議を受けて、麻生太郎が世界連邦運動の窓口を外務省に設置した(Wiki)。
参議院決議でも世界連邦に言及( Site 世界連邦日本国会委員会名簿も参照 )。
仏教団体も世界連邦を主張(Site)。
環境主義の創設者の1人である Paul R. Ehrlichは、著書『How to Be a Survivor』の中で次のように提案している。
1.先進国も発展途上国も人口抑制を導入する。
2.先進しすぎる国は後進させる。
3.発展途上国は中進国に留めておく。
4.世界システムを監視・規制する手順を確立する。引き続き、人口・資源・環境の最適バランスを維持するように努める。
現実的にみて、世界政府を除いてこれらの権力を行使できる政府や組織は存在しない。そのため環境主義を利用し、専制的な世界政府の創設が提唱されるようになった。
人口増加は「資源の消耗」「炭素の排出」「製品の消費」などを促すため、環境主義者たちは人口抑制・人口削減を訴える。多くの環境主義者が中国共産党の人口抑制政策を導入したがるゆえんである。
中国共産党の経済モデルは驚異的なスピードでエネルギーを消費するため、都市部の水と空気が汚れ、中国は世界最大の汚染国となった。川の大部分が飲料水に適さず、黄砂が国土を覆い、その一部は日本やアメリカにまで飛来している。
客観的に見れば、環境主義者は中国を批判するのが筋である。
しかし多くの環境主義者たちは中国共産党を支持し、環境保護の希望とまでほめたたえる。
アメリカ共産党のウェブサイト People's World は、中国共産党が世界を救うと宣伝する。
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クリスティアナ=フィゲレスは次のように発言。「中国は地球温暖化への取り組みを正しく行なっている国である。中国の政治システム(一院制)であれば、環境政策を実施しやすくなる」(Site)。
フィゲレスは過去に創価学会の総本部を訪問している(Site)。
元チェコ共和国大統領の ヴァーツラフ=クラウスは、著書『緑の鎖に繋がれた青い地球 - 何が危機なのか:気候か自由か?』の中で、次のように指摘している。
「 環境主義は結果に関わらず、過激に世界を変えようとする運動である。人間の生命を犠牲にし、個人の自由を厳しく制限して。」
環境主義者たちの自然に対する態度は、マルクスの経済に対する態度と同じであると
クラウスは指摘する。
「 環境主義とマルクス経済の両方が目指す目的は、自由で自然発生的な世界の発展をなくし、最適であろうと思われる、中央集権型の(あるいはグローバルな)世界発展計画を導入することである。共産主義にも多く見られたように、このアプローチはユートピア(空想主義)的で、結果は思っていたものと完全に違うことになるだろう。ほかのユートピアと同じく、これも決して実現することはない。また、それを遂行する過程で、自由の制限、少数エリートによる専制政治が大衆を抑圧することになる。」
資本主義への批判
共産主義の目的の1つは、資本主義を転覆することである。
環境主義も資本主義を環境の敵とみなしているため、両者の敵は共通している。
共産主義は欧米での労働運動で敗北した後、環境主義を乗っ取ることに力を入れた。
そして、単なる環境保護活動が資本主義打倒という活動に変異した。この活動に起用されるのは、比較的裕福で既存のライフスタイルを放棄できる人である。
しかし、人々に快適で便利な生活を放棄させるには、政府の介入が必要である。
1つの政府では十分でないため、権威付けされた国連あるいは世界政府が管理する。
もし活動を開始することができなければ、迫りくる経済危機を宣伝し、大衆をパニックと恐怖に陥れ、市民と政府が強制的な環境政策を受け入れるように圧力をかける。このやり方で資本主義を破壊し、共産主義を植え付ける。
環境主義の狙いは、将来の大災難を宣伝し、大衆と政府を恐怖に閉じ込めること。
しかし、世界の終末を積極的に宣伝する人の多くは、非常に贅沢な生活を送り、大量のエネルギーを消費しながら多量の二酸化炭素を排出している。彼らが迫りくる災難など考えてもいないことは明白である。
危機を利用し、特に『地球温暖化』という『共通の敵』を使ってさまざまな勢力を結集させ、資本主義に対抗する。環境主義者にとって自然の危機を誇張することは必須なのだ。
イスラエルの超天才が警告する気候変動の大災厄(東洋経済オンライン)
大衆の恐怖をかき立てる簡単な方法は、化石燃料と原発の恐怖をあおることである。
環境主義者は十数年前に人々に原発の恐怖を植え付けることに成功した。
現在 彼らは化石燃料が最悪の地球温暖化を招くと宣伝する。
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1986年に チェルノブイリ原発事故が発生。
事故の前年に ゴルバチョフが書記長に就任。
事故の5年後に ソ連が崩壊(グラスノスチも参照)。
ソ連が崩壊した結果、中国が世界最大の共産主義勢力となった(中共による世界統一に一歩前進した)。
実は、原発の燃料は水と塩(RAPT BLOG)。放射能を放出する核兵器も存在しない。
反人間主義というカルト宗教
共産主義は、政治運動として環境主義をハイジャックし、反人間主義というカルトを推進した。
物理学者の Freeman Dyson は、2008年の The NewYork Review of Books の記事の中で、次のように指摘した。
「 環境主義が社会主義を代替し、先導的な世俗宗教になった。この宗教は、我々の贅沢な生活による廃棄物で地球を奪うことは罪であるとし、可能な限り質素に暮らすことが高潔な道であることを信条とする。」
元チェコ共和国大統領の ヴァーツラフ=クラウス は次のように指摘する。
「 今の環境主義は科学ではなくイデオロギーに左右されており、既存の社会を破壊しようと目論む偽宗教になった。」
クラウスの著書『緑の鎖に繋がれた青い地球』の中で、(国連平和大学委員会の委員長で)京都議定書の考案者は次のように述べている。
「産業化した文明を破壊することだけが、地球のたった1つの希望ではないか?」
環境主義は、環境を守るという名目で反対意見を述べる人々を攻撃し、人々の間に憎しみを造る。この極端な憎悪の中で明白なのは、過激な反人間主義である。
カナダの政治評論家 Mark Steyn は指摘する。
「 環境主義者によれば、我々は汚染であり、不妊だけが解決策である。子供たちにささげる持続維持可能な環境とは、子供を1人も作らないことだ。」
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反出生主義を参照。
「これ以上 人間を増やしてはいけない。でも子供が欲しい」という ジレンマ を解決するために、複数親の遺伝子を持った子供を作る プロジェクト『シェアードベイビー』がある(Site)。
『自主的な人類絶滅運動』なるものまである(Blog)。
環境主義では、自然環境が人間よりも優先であり、自然は人間の地位を遥かに超える神聖な存在である。それは人間の繁殖を抑制し、生存する権利さえも否定する。
この見解は共産主義と全く同じであり、その中心には反人間主義がある。
この新宗教は、「人間が地球の主である」という伝統的な思想に取って代わった。
しかし『宗教性』『全体主義』『共通認識という虚偽』『反資本主義革命』を融合させたところで、人類による環境保護は保障できないだろう。
反対に、それは既存の文明・自由・秩序を破壊し、前例のないパニックを引き起こし、人類を誤った道へと進ませる。
これが、環境主義の裏で影響力を行使する共産主義の真の企みである。
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