父のこと つづき | 記憶

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記憶、覚え書き、つれづれなるままに。


前記事のつづきです。



父のこと夫に話してるとき、
心の中でいろんなこと思った。




父親をキライだった私。


前の記事でも書いたけれど




「あ、家族でもこんなにキライになれるんだ。

いや、家族だからって好きでいなくていいんだ。

誰かを好きとかキライっていうのは、
家族だから、とか関係ないんだ。」


そう思ってた。




あーー、キライだったなぁ、父のこと…



話ながら、そんなことじっと感じたら……




かわいそうだったな、私…

って思って泣けてきた。




親をキライにならなきゃいけなかったなんて
かわいそうだった、私…




……そうだ。

父にいろいろ言われたことが
かわいそうだったんじゃなくてさ。


キライと思わなかったらやっていけなかった。

親のことキライになんてなりたくないのにね。

そんな子どもはいないのにね。





って、そんなこと思った。







セミナーとかにいつか絶対行きたい
尊敬するカズ姐さん
ブログとかで愛着障害の話をしていて

『子どもを愛せない親はいても
親を愛さない子どもはいない』

ってあって、ホントそう思った。






私は助産師なんだけど。


妊娠中~産後の母親の支援を
いっぱいしてきて……


子どもを無条件で愛する母性って
当然あるものだって思ってる人
多いと思うんだけど

そんなこと全然ない。



でもそれが『常識』ってされちゃって
苦しくなってる母親たちがいっぱいいるし
理屈でなくて子どもを愛せない母親もいる。


でも、子どもはどんな親でも好きで
どんな親でも許したいと思ってる。


無条件の愛を与えてるのは
親ではなくて子どもだった。


私も子どもを育ててみて
子どもたちからうける無償の無条件の愛。
あふれる愛。

私なんかすぐに与える分なくなっちゃうのに。


そんなこと思ってた。





だから

キライになんてなりたくなかったのに
キライって思わなかったら
やっていけなかった小さい私。

かわいそうだったなぁ…

そう思って、泣けた。










そして昨日、父に会いに行った。

痩せこけて、酸素つけて、疲れ切っていた。



元気?最近体調どう?
食べてる?食べてないの?
食欲ないの?主治医は知ってる?

そんなこと聞いた。

父からは

仕事はどうだい?
子どもたちは保育園だっけ?
今はどの辺に住んでるんだっけ?

そんな、久々同士の当たり障りのない話。




ボソッと

「このソファーに毎日、ただ座ってるんだ」

と、父がつぶやいた。


「朝がつらいんだ。朝起きて、
またこうやって、ただ座って。
長い1日が過ぎるのを待っている」

と。



そして、何度も何度も

「こんなんでみっともないだろ」

「なにもできなくてごめんな」

「子どもたちもつまんないだろ。
気にしないで、適当に帰っていいからな」

「なんかあったら簡単で良いから」

「お兄さん(長男)には全部言ってあるから」




そんなふうに、何度も言っていた。





彼の人生。


今は一体、何を思ってるのかな。

寂しいに違いない。

寂しかったに違いない。

でも、手料理持って行こうとかは
やっぱり思わない。

好きとは言い難い。





でも

こうやって書いていると涙が出てしまうのは

ただ感傷的になってるだけなんだろうか?

それともやはり

お父さんが好きだからなんだろうか?





手料理はしないけど
もう少しは会いに行くか?


言えなくなる前に
今までのこと、言っておこうか?

キライだったことも
つらかったことも。



でも、今ならお父さんの気持ち
少しはわかることも。

わかってあげられなかったこと、ごめんね
ってことも?