香りの記憶 恍惚と林檎は腐っていくらしい 春の終わった私のテーブル 終わりながら 放つ香り この甘美な 熟すということの 儀式 あるいは 終わりへの行程 荘厳でかつ 密やかな この 時の経過 在ったものが 無になるための この世に遺す 香りの記憶