東へ 夕焼けの空往く魚の群れに似て 雲の一団ゆっくり東へ まだ若かった わたしは 東の都へ 行こうとした 母は 阻止した 姉は 非難した 弟は 無視した そして 父は悲しげに 黙っていた 意気地なしのわたしは 諦めのプールを泳いだ 「断念」は自負の衣を 纏った だが、今となっては 全てがいとおしい