私の成人式の世代は リユースという考えがあまり浸透していませんでした

 

あったとしてもご親族の方の御着物とか

身内の着物のおさがりを着るとかその程度だったと思います

 

まるっきり 他人の方が譲ってくれる着物を再利用するという

ことはまだありませんでした

 

私自身、着物に興味はあったので白生地を選んで

反物から古代紫の無地染めにして 

裾をうすく藤色に変えて桜の花びらを散らし、

五つ紋付にするという当時の自分のイメージで

作ってしまったという浅はかな私でした

 

着物通の目上の方から見たら、なんて時代劇的な

着物だろうと思われたと思います

 

今となっては 懐かしい思い出となっておりますけれど

 

その着物自体は、まだ呼吸をするように

出番を待っているかのように 箪笥に眠っているのです

 

着物というのは 

世界に誇る 素晴らしい宝物なんだなあと

この頃、特に思います

 

私の紫の振袖は 姉の二番目の娘が着てくれました

以前、このブログにも載せましたが

この姪が高校の時の卒業式の袴に合わせて着た振袖です

 

三番目の娘は 上の二人の姉より

小柄で可愛いイメージなので

朱色地に刺繍で縫いが入った

華やかな振袖を選んでみました

 

やはり正解でした

とても似合っていて大好評でした

 

こちらも正規のお店で購入したものではなく

もう使うことがないからと一、二度しか袖を

通してないような感じの譲って頂いた着物です

 

私達の日常の中で

流通破壊がおきているというか

 

どんなルートでも、自分のライフスタイルにあわせて

あらゆる選択肢の中から

ベストな買い物をするという方向が

当たり前になってきている感じがします

 

 

その中で

世代をこえて、変化に乗って

また残すべきものはしっかりと残し

その時代に添って営んでおられる

呉服店様や、制作されておりますすべての方々には

尊敬の気持ちで一杯です

 

お店で対面で実際にお話しながら

ご相談させていただいたり 反物やお品を

見させていただくことも

 

私にとってはまだ 敷居が高いのですが

折にふれて、見させていただくときの

至福のひと時は

 

やはりいいなあと思っております

 

 

ということで 姪っ子の着付け姿

 

頭のアップは 私の姉がしたそうです 起用ですね~