「彼岸花」という花をご存じでしょうか?
別名「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)と言います。
どちらも仏教的に死にかかわる名前ですね。
最近、出先の彼方此方でこの花を見受けます。
通常9月の花らしいので、暑さで時期がずれているのでしょうか。
ほとんどの場合、お寺や墓地、田畑の境目や道路脇に咲いていますので、田舎さながらの光景なのでしょう。
10年ほど前でしょうか、とあるお寺の傍で黄色や白の彼岸花を目にし、とても驚きました。赤だけではなかったのですね。
さて、なぜ彼岸花の話を持ち出したのかと言いますと、とあるSNSで「外国人が彼岸花の写真や動画を見て驚いている」という話を見たからです。
曰く、「日本のアニメで彼岸花が良く出てくる、その姿が幻想的なので、架空の花だと思っていたが、日本では普通に生えている事に驚いた」というものです。
ふ~ん、そんなものなのかねぇ・・・と驚きました。
葉や枝が無く一本の茎が立ち上り、線香花火のように細かく開いた花弁があるという、考えてみれば不思議な姿の植物です。
彼岸花は球根で育ち、球根や茎に毒がありますので、昔は畑の周りに植えて害獣を防いだといわれています。
お墓に良く咲いていますので、シビトバナという別名もあるようです。
昔は土葬でしたので、腐った遺体目当てに集まる害獣を防ぐために、植えられていたそうです。
毒のある球根ですが、大昔にはこの球根をすりおろして、水に幾度もさらす(5回だか7回と言われている)事で毒が抜け、食用のでんぷんに用いる事が出来るので、飢饉への備えだった、とも言われています。
以前調べた時に、この話を実践していたSNSがありました。
そこでは、ちゃんと食べられていました。
余談ですが、昔の日本家屋は壁が土壁でした。
これは藁等を芯にして練った土を、壁に塗り付けて作ります。
飢饉の時にはこの壁を食べた、とされています。
栄養価があるかは疑問ですが、藁は植物ですので食べる事が出来るでしょうね。
肝心の土ですが、どうやら珪藻土は食べる事が出来るそうで、おそらく昔の土壁は珪藻土が中心だったのではないか?と思われます。
当然珪藻土にはさして栄養価は無いと思われますので、食べる事が出来るというだけでしょうね。
モノとしては一時的に空腹を抑える、という働きしかないでしょう。
しかし、一応知識として覚えておいて、損はないように思います。