以前は、休みの日には漫喫へ出かけ、映画を堪能する事が多かったのですが、コロナのおかげで外出がはばかられ、そのせいか近所の漫喫が無くなってしまいました。
最近プライムで映画やアニメを見る事が出来ていますので、せっかくの休日に映画を見ようと思い、2本の映画を見ました。
まずは「ゴジラ-1.0」です。
見て分かったのですが、さすがアカデミー賞を受賞した作品だ、と感じました。
まずはVFXが素晴らしい。
そしてストーリーが単なる怪獣映画では無い所が驚きでした。
主人公は敷島という青年で、太平洋戦争末期の特攻隊で出撃するも、エンジントラブルと偽り、小島に避難する所から話が始まります。
この島で現地民が「ゴジラ」と呼ぶ恐竜の様なナゾの生物に襲われ、日本の小隊が、敷島と整備主任以外が全滅します。
戦後日本へ帰り、焦土と化した東京で何とか生活を始めるも、アメリカの核実験で巨大化したゴジラに東京が襲われてしまいます。
敷島は、自分の弱さで多くの戦友の命を失ってしまったことを心の闇として抱えて、なかなか立ち直る事が出来ずに居る中、ゴジラが再度東京を襲う事を知り、以前の仲間達等と共にゴジラに立ち向かう、という形で話は進みます。
と言うわけで、ゴジラは敷島という一人の人間のストーリーとして作られていて、存在感があるゴジラは脇役になっています。
私の個人的趣味として、旧日本陸軍の秘密兵器である試作戦闘機の「震電」が出て来た事が嬉しかったです。
次に見たのが「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」です。
舞台は昭和の31年で、製薬会社社長の義父が亡くなったところから話は始まります。
この製薬会社の社員である水木は、早速お葬式に参加するためにかなり田舎にある村を訪れます。
そこで村を支配する一族のおかしな振る舞いに戸惑う中、謎の人物が現れ、「妻を探している」と言います。
この人が鬼太郎の父親で、支配者一族の陰謀に巻き込まれながらも、鬼太郎の父親(仮名ゲゲ郎)と一族の秘密を暴きつつ、事件の解決に尽力していく、と言う流れになります。
絵柄もお話の内容も故水木先生らしい感じで、往年の鬼太郎ファンも喜ぶのではないか、と思いました。
この2作は、お薦めと言っても良いものだと自負します。
一時期低迷していた日本の映画も、良い作品を作る事でかなり復活してきたと思いました。