本日の昼食に赴いたヨシギューでの事
とある若者の注文です。
「ツユだくだく(ツユだくだくだく、というのもあるらしい)、タマネギなし」
私は「ふぇ~、とうとうここまで来たか・・・」
と思いました。
以前別の箇所で少し触れましたが、世の中専門用語をわざと使いたがる輩がおります。
専門用語を使うと、何やら自分が特別の存在になったかの様な錯覚に陥るんですね。
思えばそれって自己満足以外の何ものでもありません。
従ってそう言うものを目にして感じるのは、尊敬ではなく侮蔑の感情であります。
私自身、若い頃はわざと他の人が使わない言葉を頻繁に使っていた頃がありました。
しかし、人と話し、理解して貰わなくてはいけない立場になった時、専門用語や難しい言葉の羅列は何の意味も無いばかりか障害である事に気が付き、以降分かりやすい言葉を使うようになりました。
以前とある料理関係者の方に聞いた話ですが
「おあいそ」とは、本来お店の人がお客様に対してお勘定書きを渡す際に「これはお愛想崩しでございますが・・・」と自らを下げてお願いする為に用いた言葉である
と言っていました。
さすればお客さんがお店の人に言う言葉は「おあいそ」ではなく素直に「お勘定ね」と言った方が良いんですね。
言葉の使い方って難しいです。
最近はやりませんが、以前は「アイホップ」というファミリーレストランに行くと必ずやる事がありました。
この「アイホップ」というお店はアメリカのチェーン店で、パンケーキ(日本で言うホットケーキですね)の専門店です。
アメリカ人の店らしく変なところにこだわりがあり、お客さんのワガママを聞き入れるシステムがあります。
アメリカの人は卵料理には自分自身のこだわりがあり、
・ゆで卵は水から15分茹でる
・お湯に入れて3分茹でる
・スクランブルエッグは20回かき混ぜる・・・
等の注文をいたします。
メニューにもその様な事が書いてありますので、ウェイトレスも「卵はどの様に調理いたしますか?」と聞いて来ます。
さて私は「サニーサイドアップ、ターンオーバー、2、1、ミニッツ」と言います。
ほとんどの人は意味が分からず聞き返すか、後で聞き直しに来ます。
私は「あのさー、アメリカでは普通の注文だよ」とイヤミを言うのです。
皆さんは意味がお分かりでしょうか?
昔は意味も分からずカッコを付けているお店へのアンチテーゼのつもりでやっていたのですが、最近はその様な事を行う自分自身がイヤになりやっていません。