奈良市議会・観光文教委員会(5月14日)質問報告①
奈良市議会・観光文教委員会(5月14日)で質問しました。その報告をさせていただきます。
■請願第1号 「平成西中学校区における小学校統合再編計画の見直し及び右京小学校存続を求める請願書」の審査について。
この日の委員会では、前回1月の委員会につづき、「右京小学校の存続を求める請願書」の2つの審査が行われました。請願書を出された地元地域や保護者の方々が多数傍聴に来られました。
「請願第1号は」、保護者である「右京ママの会」の皆さんから提出されたものです。
これまでの審査で、請願書に「右京小学校の存続を求める理由」として示されている、「魅力ある小規模校、地域の子供の『学び』の拠点、『交流』の拠点」となっていること、「通学時の安全面への不安」について、市教委としても、そうした認識を共有していることを明確に答弁しています。
右京小学校では、小規模を生かした教育実践を展開し、異学年や他の学校園との交流などを効果的に取り入れながら活動しているとの市教委の認識も示されました。
請願書では、「若い世代、子どもたちの住みやすい右京の街を残してほしい」と切実な訴えが書かれ、「右京地域を子育て、教育のしやすい街として存続するためにも、右京小学校の存在は、私たち地域の核であり絶対に必要不可欠です」と強調されています。
まちの機能やまとまりは小学校区を単位にして成り立っているので、小学校がなくなれば地域コミュニティが維持できず、衰退や崩壊につながりかねないと危機感を抱かれるのはもっともなことです。
右京小学校が立地している地元の自治会内に「まちづくり委員会」が設置され、地域のまちづくりについて、協議されています。
右京地域にはもともと、右京小学校のすぐ隣りに右京幼稚園がありました。同幼稚園は当時の市教委が策定した「市学校規模適正化計画」により、「幼小連携」と銘打たれ、税金を投入して右京小の空き教室に園舎ごと移転(2011年4月)。その後、今度は「市幼保再編計画」によって、昨年4月より、認定こども園の「神功こども園」に統合・再編、右京幼稚園は廃園となりました。
右京幼稚園の跡地は、奈良市が売却方針をたて、2011年10月には近鉄不動産が落札し売却。跡地は19区画に区切られ売り出されたものの、空きが目立つ状況がいまも続いています。
この間の経過をふりかえれば、右京地域は、その時々の市や教育委員会の計画や政策にふりまわされ、保護者や住民が置き去りにされたというのが実態です。園跡地の売却計画は、地元住民にはほとんど周知されていなかったのが実際の状況でした。
そして右京幼稚園につづき、「市学校規模適正化計画」で、新たに右京小学校までもが統廃合されるのではないかという問題が浮上。地域から小学校がなくなれば、若い人が住めない・住まない街になってしまう、これは大変なことになると危機感が大きく広がるなか、「まちづくり委員会」はつくられました。
いまでは、右京地区自治連合会に対応して街づくりを考える「50年委員会」がさらに結成されており、まちづくりの拠点となる小学校のことをいっそう大切に考えておられます。
私は、郊外住宅地のまちづくりに関して、議会でくりかえし、「地域課題に総合的に対応する専門部署」の設置を提言してきました。
津山副市長は、「まちづくりは、地域の特性に即した形で、各部局が所管する施策に総合的に取り組む必要があり、その各部局の施策に横串を刺し、個々の事業が連動して動くよう調整を図らなければならない」(1月の委員会答弁)と述べ、「総合政策課も参画し、関係部署の連携を強め、より円滑に地域課題の解決に努めていきたい」(3月定例会答弁)と決意を示しています。
そこで、津山副市長に対し、この4月から総合政策課内に初めて置かれた「まちづくり構想係」が、右京地区のこれからのまちづくりに、どのような役割を果たしていくのかを質問。
津山副市長は、この「まちづくり構想係」自体は、直接的には、県市まちづくり包括協定事業の業務推進に設置したと言及。私が重ねて、右京地区のこれからのまちづくりやその構想づくりに、総合政策課が関与して関係部署一体に推進するということで間違いないか、確認すると「その通り」と答弁がありました。
それを受け、右京地区のこれからのまちづくりに、市教委はどんな関与をしていくのかを質問。
教育総務課長は、「教育委員会として、右京地区のまちづくりについて、地域や保護者の思いを受けとめ、総合政策課をはじめとする関係課とも連携しながら、より良い地域の教育環境の整備ができるよう関与していく」と表明しました。
小学校区は、住民にとって生活圏であり福祉面もふくめ基礎単位です。歩いて暮らせる範囲、地域を認識できる範囲でまちを整備していくことは、これからますます求められるし、そのコミュニティの拠点としての役割を果たしているのが小学校です。
私は、ぜひ、当委員会に請願者の方をお招きし、直接そのおもいをうかがって、審査に生かしていくことが必要ではないかと主張。本請願書(請願第1号)は、さらに審議をつくす必要から継続審議となりました。
委員会では、引き続き、右京小学校の存続を求め、多数の住民の署名を添えて提出された「請願第3号」の審査に移りました。 (報告つづく)