オリンピックが始まりましたね。
次々に入ってくる、選手達の奮闘の様子。
メダル!メダル!と、はやし立てるのは簡単だけれど、
日の丸の上に世界の頂点という目標を背負って
ベストを尽くすことは、並大抵のことではありません。
選手それぞれ、力を出し切って欲しい
そればかり、願わずにはいられません。
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先日も、ちょっと綴りましたが
心配ごとがあり、無気力の日々が続いています。
こういう時は、心の葛藤と向き合っている時なので
それ自体で、不安になったりはしないのですが、
やっぱり生活に支障が出るという部分で
自分を責めてしまうところはあります。
ずっとブログにも綴ってきましたが
私は、温かい家庭を築いて家族と楽しく暮らすことが、夢です。
けれど、30代後半になっても、まだまだ、その夢は遠そうです。
20代の後半から、本格的な治療を始めて
あと少しで、ちょうど10年になります。
友人始め周囲が、彼氏だ、結婚だ、出産だ、と
人生を進めていくのを見ながら
私は、家族関係で受けた傷の治療や自分と向き合うことを
続けてきました。
一番近しくて、そして情の深い部分が関わる人間関係である家族関係、
そこで受けた傷というのは、なかなか根深く
そこに向き合うことは、痛いところをえぐることでもあり
それは、とても苦しいことだけれど
私は、自分の意志で、それを続けています。
そんな10年でしたが、とても良い先生に巡り逢え(自分で見つけました)
治療というより、心を磨くという捉え方で見て(診て)頂いています。
片道6時間、交通費治療費に何万円もかけて
自分の信じる先生の元へ通っています。
私は、個人療法の他に、集団療法にも参加しているのですが、これは自由参加なので、
各人の意志での参加になります。
この時間が、治療という以上に
心を磨くという部分で、とても大切な時間となっています。
私が参加しているクラスでは
人生でつまづいてしまったお子さんを抱えるお母さんや
私のように、親子関係でダメージを受けた子ども(の立場の人)など
1クラス、約20人ほどが集まっています。
20年、部屋から出てこず引きこもっている子どもを持つお母さん、
娘に暴力を振るわれるお母さん、
そして、逆に親に暴力(心理的な暴力も含めて)をふるわれた子どもの立場の成人、
色々な方が集まって、先生と1対1で話をします。
問題の出方は、それぞれ違うけれど
根本は、全部つながっているので、他人の話は他人ごと、では決してなく、
自分にも通じている要素が多々あるのです。
人生につまづいてしまったり、親子関係がこじれた子を持つお母さんは、
たいてい、ご自身も自分の親子関係(夫婦関係)が良くなかったり、
親に傷を負わされた方が多く(勿論、そうでない方もいらっしゃいます)
私も含めて皆さん、そこから
自分と対峙して、葛藤して、苦しんで
長い時間をかけて自分の心を成長させて、関係を修復していきます。
先生は、温かく愛情あふれた方ですが
先生の愛情は、”本物の愛情”なので、同時に容赦なく厳しくもあります。
私も、一緒に頑張っている他の方も
クラス内で、自分の話をして
その中で、心貧しい考え方が露呈してしまって、怒られることも多々あります。
皆の前で、受け入れたくないことをズバリ指摘され、拒絶反応で具合が悪くなったり
涙が止まらなくなることもあります。
治療のあとは、2・3日動けなくなることも、まれではありません。
それは、それくらい、痛んだ場所にメスが入っているということでもあります。
けれど、時間が経つにつれ
先生のおっしゃった言葉が自分に浸透してきて
”貧しい考え方(捉え方)は、人生を貧しくするな、よし、また頑張ろう”
”もっと、自分の心を磨いて、良い人生にして行こう”
自然にそう思えてきて、また前向きに、自分の課題に取り組めるのです。
不健全な家族の姿から、間違って学習したものを手放して
健全で豊かなものに変えていくには、たくさんの時間とたくさんの努力が
必要になります。
健康で安全な家族関係で育った人が、ごく自然である事柄や状態、
それが、私たちには分からなかったり、とても難しいことだったりするのです。
先生に頂いた言葉が、頭ではわかっても
それを実際の生活や人間関係の中で、行動に移していくというのは
とても難しいことです。
わかっているのに、出来ない自分をもどかしく思うことも度々です。
決して希望を失わず、前向きに取り組んでいても
時には
「自分は、ずっと孤独なまま、まともな人生は歩めないんじゃないか」と思えて
先生に、想いを吐露してしまうこともあります。
そんな時、いつも先生に言われていることがあります。
”想いがすべて。心が、すべての現実をつくるのよ。
だから、心の良さを磨いていこうね、きっと大丈夫だからね(^_^)”
何十年も、色々な人生を見つめ
人の痛みに向き合ってきたプロである先生にそう言われても
あまりに自分がふがいなく、自分が信じられなくなってしまい
10年もやっても、特に変化もないし、ずっとこのままなのかも・・・
そう言う私に
”時が来るまで、待つ、のよ。
じっと、じっと・・・根を張って深く広く根を広げて、待つの。”
”痛んだ分だけ、それを乗り越えたら、幸深い人生が待ってるから”
それを聞いたとき、まるで
厳しい冬に
冷たい雪に埋もれて、春が来るのを待つ花
を思いました。
じっと、じっと根を張って10年。
私の花は、まだまだ雪に埋もれたまま。
けれど、いつか来るその春を、思い描いて
やっぱり諦めることの出来ない、わたし
そんな自分の生命力に、嬉しいような笑ってしまうような
けれど
私は
横になりながら、青い空を見上げ
夏独特の、暑い空気を肌に感じ
風鈴の音に耳を澄ませ
煮出したお茶を味わって
今日も
たくさん、たくさん、幸せを感じています。
何が、出来なくとも
何が、なくとも
たいせつな、私の、1日
まだ見ぬ、家族との楽しい時間を想いながら
今日も
私は
命いっぱい生きています。