小説家・遠藤周作が「文章力の修行にいい。電車の中でも出来る」と言っていたのが「オリジナル形容詞」。
「終末を語る預言者のような顔で乗ってくる塾帰りの中学生」とか
「路地裏のゴミ箱から嫉妬だけ集めて煮込んだような週刊誌の広告」とか、
目に付くものにオリジナルの形容詞を作ると文章力が向上するそう。

http://gundanhitori.tumblr.com/post/91569030422


これは多分、
面白くて新しくて想像し易い例えを頭に浮かべる活字用のトレーニングですね。


流行ってきてると言うても
まだまだプロレス知らない人は多いですから
こういう「例え」ってのが重要になってくると思います。


これを音情報にしたら
アナウンサーの古舘伊知郎さんなんて
もうこういう「例え」の達人の位置にいるんだと思いますね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1176924221
実に粋なことが次々口から発せられます。

目の前の非日常的なしばき合いに加えて、
古館さんの言霊も入ってきたら
こっちの血圧までコントロールされます。
呪術師なのかってえ位の名実況ですね。


舞台上の事象に対して
思いもよらぬ的確な例えがバシッと決まると

伝わってなかった試合が明確になり、お客さんがより集中できるようになります。
逆にプロレス知らない人でも何が起こってるのかイメージしやすくなるんだと思います。

こういうの決められるようになりたいですね。


知らんフリの話しましたが

結構これは大事かもしれません。



大技とかでもそうですね。

今リング上でやっている彼らが
さんざん練習場で反復していた技なので
どういう部分が難しくて
どういう入り方でどこを攻めようとしてるのか知ってます。
見てましたので。


さあ、いざ本番で
そんな彼らの技が
リング上でドカンと決まりました。


そしたら
「こんなの初めて~」などと言う悪女のように知らないフリして言ってあげると

試合をちゃんと見て聞いてくれてるお客さんは意外と
「おや、今の技はかつて無い決まり具合だったのか。」と思ってくれます。


この時は
映画やワインの宣伝文句みたいに大袈裟に
大声出して酸欠になってトランス状態になって言うことが
会場を盛り上げるのに必要なことだと思います。

プロレス興行のハイライトですから。




もちろん生ものの実況なので
しくった時には褒めずに
「やや浅い」とか「ダメージが多すぎで決め切れなかった」とかのフォローも
心底惜しそうに言った方が良いですが

すごい音がして、お客さんが驚いてる時は
内心思ってる5倍くらい誇張して褒めた方がいいですね。




解説するにも事前にそういうことを仕入れて、知らんフリして演じる
こういったものもプロレス研究会の活動の中に入って良いんじゃないかなと思いますし、
そういったことで盛り上げられるようになりたいです。










うん、


ずいぶんと気まずいこと書きましたね。





PS.

大袈裟の項目のPSにするのは違う気もしますが

感情を表現するのが得意なアメリカ人が
先の1.4東京ドームの「中邑VS飯伏」の試合をこういう風に実況したそうです。
http://enuhito.com/51972120.html

本場WWEの実況の人達は
とても勉強熱心でエモーショナルな実況しますね。

すごいっす。

プロレスの興行ってのは大体
最初から最期まで2時間で
5-6試合くらいで構成されてるじゃないですか

で、他の格闘技と違うのは
ルールが結構自由な上に
前の試合と被らない試合展開にする、って風潮ありますよね。
風潮って言って良いのかわからないですけど、

まあ要は、
個性的なキャラがどんどん出てくるってことですわ。

最低限のプロレスのルールをパパッと伝えたら、

後はそれぞれの個性を巧く伝えられるのが
良い実況に必要なことなんじゃないかなんて思います。




で、

方々いろんなアマチュアに参加しましたが

自由がゆえに
個性的がゆえに
意外とみんな設定が凝ってるんですわ。
これまでの流れとか結構入れてくるんですね。

はじめて見た人に向けて
判って欲しいといろいろ伝えたい気持ちもあるんですが

やってる事全部伝えたら
明らかに情報過多でそっぽ向かれる。


置いてけぼりにしていいのか、
知らないと楽しめない試合展開じゃないのか、
丁度良い按分はどこなのか、

これにずっと悩んでおりました。



で、
最近取り始めた手段は



こちらが作った設定を説明するのに
長くてくどくて、押し付けがましくなりそうな時

僕は「知らんフリ」をする事にしました。

「これこれこうなんで、こうなってるんですよ」と一生懸命説明することで聞く気をなくすような、
お客さんが「知らんがなそんなもん」と思いそうなことは

僕は、たとえよく知ってたとしても、口に出して「知らんがな」と言います。

知らんフリして解説の人に「何なのこれ?」という質問をして
初見のお客さんと一緒に理解していく工程を作ります。

これなら多分
伝えすぎにならずに、知らない人がわかる程度の情報で終われて、
よく知ってくれているお客さんも
短く別のものに例えたり工夫すれば聞いてくれると思います。



そうしてお客さんに理解をしてもらおう。


そんなこと小ざかしいことをやったりしますが、


そういうことをやればやるほど



結局のところ

一番良いレスラーってのは

実況解説がなんも言わんでもお客さんがその存在を面白がってくれる。

本来の会場実況なしのプロレスでお客さんを楽しませられる

そういう人のことを言うんですね。



要は

普通にやってお客さんを沸かせているプロのプロレスラーがすごいってことですわ。








PS.

西口プロレスのある人が
「最近動きじゃなく喋りで試合を作ろうとしている人が多い。
歓声や実況と被ると何も伝わらない。」
と言ってました。

これは、本当にその通りだと思いますね。

選手としての自分への戒めにもしようと思いました。
「いじる」ってよく言いますね。

ざっくり言えば、
おかしなところを指摘して笑いものにするっていう行動のことで

われわれアマチュア、
プロと違って選手が身近な存在なこともあり
ベタ褒めばかりでは一辺倒でつまらないので
「ウケれば良いや」と、けっこう気軽にこのいじりをやってしまいがちです。
大半いじって試合が終わると言うこともままあります。


この「いじる」と言うこと

ちゃんとした辞書で引いたら
「弱い者をいじめる。困らせる」という意味もあり
少なからず人を貶める事で、

本当はすごく難しいことなんだと思います。




いじられたほうが気を悪くする
いじったほうが威張ってるように見える


そういった空気にしてきたこと何回もあります。



http://d.hatena.ne.jp/karatedou/20091030#p1
http://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-2563.html
この二つの記事は、芸人さんのラジオ書き起こしなのですが
「不快ないじり」「いじりがい」という事の本質が
すごく判りやすく書いてあります。

「ウケれば良いや」は間違いですはないと思いますし、
ふざけたことをしている人への「ツッコミ」との差も、これまたすごく難しいのですが

とりあえず「リング上の選手への敬意」は忘れてはいかんですね。




ディズニー映画のピクサーなんかは
誰も貶めずに世界中の多くの人が面白いと思える作品を作るので

今後はこのピクサーの言う
「Political Correctness(偏見が含まれていない公平さ)」というのも出来るようになったら素敵だな。と思います。

でも、さぞ難しいんでしょうね。
アマチュアプロレスの会場で流れる実況について

思ったことを書いてみようと思ってまして

僕ができてない、
こうありたいって願望を

思いつくままつらつら書いていきたらと思います。





○実況の仕事、解説の仕事

アマチュアプロレスにおける実況解説というものは
その声をスピーカー通して会場に流す事がほとんどで
自然と興行の進行に関わることも多くなり、

僕は昔
「アマチュアプロレスの実況解説は
トーク番組のメイン司会みたいな感じみたいになるのが理想」

と思ってたことがありました。

なまじスピーカー通して会場みんなに聞こえるつぶやきができるので
仕切りたくなってしまったんでしょうが、


違うんですね。

それぞれの言葉の意味、それは

実況は現在の状況を伝えて。
解説は必要な情報を必要なだけ補足する。

ごっちゃになってしまうこと多いですが
それが本当の仕事です。





アマチュアの実況解説は

そういった本当に基本のことを
きちんとこなした上で



こちとらプロじゃないので好き勝手くっちゃべりたいと思います。

金貰ってるわけじゃないんでね。