「プロになりたいんです!」
生徒さんの中には、
熱い想いを持って体験レッスンに、
来られる方が沢山いらっしゃる。
その想いをくみ取って、
彼ら彼女らに宿題を沢山出して、
向上心を持って貰うようにしてる。
そしてボイトレを数ヶ月し、
声も少しずつ良くなって来て、
音程もだいぶ外さなくなった頃に、
僕はプロ志向の方にこんな事を聞いてみる。
「どんなプロになりたい?」
そう聞くと、
「多くの人に想いを、
届けられるようになりたいです!」
そういった抽象的な表現が結構出て来る。
そういう時僕は少し深入りしてみる。
「じゃあ音楽じゃなくても、
コックさんやカバンの職人や小説家でも良いかもね。」
その時たいてい苦笑いをされる。
「いや!歌を歌いたいんです!」
続いて少し強い口調でそう返される。
もちろん僕も分かってる。
唄が好きで憧れのミュージシャンのようになりたいからボイトレに来ている事を。
けど僕が東京に行って、
プロとして6年間活動してた経験から言うと、
自分がなぜ音楽をしてて、
自分は音楽で何が出来て、
自分は誰に音楽を届けたいのか、
が曖昧だと周りの人に傷付けられる事が増えてしまう。
さっきの僕の質問のように、
「あなたはなぜ小説家を目指さないの?」
とか、
「あなた違う楽器したら?
それかアイドルはどう?」
とか、
はたまた、
「次回のイベント(あなたじゃなくても良いので)他の人の出演が決まりました。」
って言われる事が毎日のようにある。
その時に、
自分の「ビジョン」と「ミッション」を、
言葉で説明出来ないと、
日々イライラして過ごす事になる。
なので今後生徒さんにはなるべく、
傷つく場面を減らして欲しいので、
レッスンのスタジオには色んな本を置いている。
もし、
「これ面白そうですね」
って言って貰えたら貸し出そうと。
けどミュージシャン志望なので、
読書に興味がない人が多い。
僕もプロダクションに入る以外、
選択肢を考えて無かったので、
そういったビジネスはその道の、
プロに任せるつもりでいたので、
経済にはうとかった。
でもプロになりたい人と話してると、
意外とインディーズで自由にやりたい人が多い。
なのにそういった本は余り読んでない人だらけ。
なので表紙からして目立つ本を一冊先週から置いてみた。
「ビジネスにしてもね、
顧客や社会に、
愛とリスペクトを持って、
相手が喜んでお金を払いたくなる
『良い事』を届けていれば、
無駄なコストなんかかけなくても、
自然とものは売れるの」
「すごいですね!
じゃあなんでそんな素敵なことをしない会社がいっぱいあるんですか?」
そんな文章から始まる、
「コトラーが教えてくれたこと
女子大生バンドが実践したマーケティング」
という本。
「フィリップ・コトラー」氏とは、
アメリカ「ノースウェスタン大学」の、
「ケロッグ経営大学院」の特別教授で、
「マーケティング」の第一人者とも言われてる人。
「マーケティング」ってのは、
「Wikipedia」によると、
"「顧客が真に求める商品やサービスを作り、
その情報を届け顧客がその商品を、
効果的に得られるようにする活動」
の全てを表す概念である。"
とあった。
そういう気持ちは誰しも持ってても、
じゃあそれを具体的にどうするかまでは考えてなかったりする。
10代や20代前半ならなおの事。
なのでマーケティングの、
入門的なこの本を今週から、
沢山の生徒さんの目に留まる事を願って本棚に置いてみる。
中には女子大生もいるので、
その子が読むとどんな反応を示して、
どう活かしてくれるかも想像したらワクワクする。
いきなりそれぞれの使命が、
一冊の本で見つかるとは思わないし、
マーケティングを理解したら、
全員がビジネス的に成功するとは思ってない。
けどその入り口に立って貰えたら嬉しい。
関わった人の一人でも多くの人に、
使命を見つけて貰う事が僕の使命の一部だから。
※上記写真:櫻井幹也
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