2024年最初のプレミアムなランチは
昨年10月オープンのフレンチ CYCLEにて。
フランスのミシュラン三つ星レストラン
ミラズールのオーナーシェフであり
世界のベストレストラン50で第1位獲得の
マウロ・コラグレコ氏がプロデュースする
日本で初めてのレストランです。
この日は2024年最初の、同店の営業日。
オリーブの樹に迎えられながら入店すると
ナチュラルで晴れ晴れとした雰囲気!
コースが始まる前から、店名でもある
CYCLE(循環)を感じる仕掛けがいくつも。
メニューは環境に配慮された素材
というだけでなくデザインもステキー
ドリンクを選ぶ前にサーブされたのは
野菜の切れ端を活用したコンソメスープ
あしらわれた金木犀の香りにもほっこり。
台紙から引き出すとメニューが登場。
今回、予約していたのは
タパス、料理3皿、デザート1皿、小菓子
のコースNature(16,500円/税込)
※写真はドリンクメニューの一部です
コース代に別途1,000円のお水が付くけど
せっかくなのでとドリンクをチェック。
ファルツァー トラウベンザフト(1,100円)
ノンアルコールワインを尋ねたところ
ドイツ産のぶどうジュースが
白ワイン風とのことで即決!
赤ワイン風なら山梨県産がありました~
ガツンとしっかりめの果実感が嬉しい♪
タパス
コース始まりは感動もののタパスから!
植物のライフサイクルになぞらえた料理は
味わいのメリハリも新鮮!
「根」はトロットロの玉葱のコンフィを
これまた玉葱のチュイルで巻いたもの。
「葉」は牡蠣/エストラゴンのクロケット
頬張ると牡蠣の旨味が爆発!
「花」は菊花×しめ鯖(!)のタルト
「果」は甘さ控えめな栗のフィナンシェ
続いて供されたのは
パンをテーマにした詩が印刷された紙。
そしてドーンと大きなカンパーニュ登場!
パン・ド・パータージュ
パンに合わせるのは、シェフが惚れ込み
自ら栽培もしているという
紫蘇の風味のオリーブオイル
後味すっきり、相性はもちろん最高!
ラディッシュ/柑橘/本日の鮮魚
鮮魚のカルパッチョの上に
金柑、ピンクグレープフルーツ等の柑橘
さらに数種類のラディッシュが
花びらのように重ねられた一皿。
この日のお魚はヒラスズキとのこと。
鮮やかな黄色のソースには
柑橘のフレッシュさが凝縮されていて
その味わいにコースへの期待感も急上昇。
フィンガーライムのプチプチ食感も◎
芹/蕎麦/魚介
お魚はふっくら肉厚なサワラ。
脇を固めるのはパリパリの芹の根(!)
魚介のコクと芹の風味が合わさった
泡のソースの下には蕎麦のプラリネ。
香ばしさに一番「和」を感じた一品!
洋梨/西洋人参/岩波豚
お店自慢の薪火で仕上げた岩波豚は
しっとり柔らかで嬉しくなるボリューム
ぽってり甘みのあるソースもたっぷり。
印象的だったのは、西洋人参や玉葱など
野菜の味がハッとするほど濃かったこと。
皮まで無駄にせず、しかも味も格別
だなんてカッコいい‥!
カカオ/藁/ウイスキー
デザートもスタイリッシュ。
葉っぱのクッキーが乗っているのは
藁を薪火で燻して香りを移したクリーム
その下にはウイスキーのジュレ、
ビターなチョコレートのムースに
ナッツのアクセント。
最後にもう一度、小菓子を通して
植物のライフサイクルを体感。
「根」は焼き芋を模ったスイートポテト
中がとーってもなめらか!
「葉」は狭山ほうじ茶のフィナンシェ
「花」はカモミールのパートドフリュイ
「果」はピーナッツのショコラ
実は同店のシグネチャースイーツだそう
とろりと溢れるクリームが絶品!
食後のドリンクにはカモミールティーを。
「和」を感じる器で余韻にしみじみ‥
食べ終わってしまうのが名残惜しいほど
料理もサービスも素晴らしく
またすぐ再訪したいほど。
メニューが変わるのはいつ頃か尋ねると
生産者さんから届く食材に応じて
フレキシブルに変えているので
数日のうちに入れ替わる料理もある
というから驚き!
退店時に見送ってくれたシェフに
気の利いたことは全然言えなかったけど
リスペクトを込めてごちそうさまでした!