高校卒業試験の日本語の問題 | ローマときどき日記

高校卒業試験の日本語の問題

Maturitàと呼ばれるイタリアの高校(5年間)の卒業試験がありました。国がやっている国家試験です。


娘が受けて、どういうものかだいたいわかりました。


今年は6月19日が第一試験日。この日はイタリア語の小論文があります。時間は3~6時間、下書きをしてから清書して提出します。鉛筆ではなくペンで書きます。娘たちは下書きのことをbrutta(醜い) 清書のことをbella(美しい)と読んでいるそう。


翌日、第二試験はそれぞれの専攻で決められた教科の試験です。今年は文系が古典ギリシャ語、理系は数学などなど、細かく分かれています。ローマはこの日は気温が37度まで上がりました☀️😵💦


試験が終わると問題が公開されたのですが、娘に「日本語もあるよ日本と言われて、言語系の高校の問題をダウンロードしてみました。


各専攻別 第二試験問題 ← ダウンロードできます


言語系は第三外国語の試験でした。フランス語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語、ヘブライ語、中国語、日本語などがあり、問題もそれぞれの言語で書かれていて、答えも全てその言語で書きます。辞書は持ち込み可能です。


中国語を見たら難しそうで、高校生がこれを理解して試験を受けるのかぁと思いました。


日本語は九段理江さんの芥川賞作品と、谷川俊太郎さんの「朝のリレー」という中1の国語でもおなじみの詞についてと、2つの作文、それぞれ150字以内。中国語は作文は250字以内でした。









ローマで日本語を専攻している高校生に会ったことがあるのですが、日本語専攻はまだ少ないと思います。中国語は結構あるみたいです。漢字を知っている日本人でも難しいと思うのにすごいですね。第二、第三外国語は最初の2年間は週3時間、後の3年間は週4時間勉強するそう。


第二試験が終わると、口頭試験の前に第一・第二試験のそれぞれの点数(各20点満点)がクラス全員分一つの表になって公開されます。ドキドキする瞬間です(笑)


そして最後は口頭試験。翌週から始まって、1日5人ずつとか。口頭試験は公開で行われて誰でも行っていいみたいで、生徒が来てほしい人に声をかけます。私も娘に誘われて、他の高校の友達も来てくれて6人で見ました(笑) 


口頭試験が終わると、全部合計した点数がまたクラス全員分公開されます。高校3~5年間の点数が40点、3試験 x 20点で100点満点です。娘のクラスは満点はいませんでしたが、97点の生徒がいました。


晴れて娘のクラス全員無事に卒業できましたびっくりマークニコニコ



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