シルバーウィーク | 奥田悦子のRISK WATCH

奥田悦子のRISK WATCH

一般社団法人 RISK WATCH 理事長、奥田悦子の公式ブログです。
備忘録みたいなものなので、いろんなことについて好きなこと、気になること、お知らせしたいこと、などなど、好きなように書いています。
誰かが幸せな気持ちになれるといいな〜と思ってます♡

シルバーウィークが始まるにあたり、先日、ニュースで高速道路の渋滞を予測する方のお話を聞きました。

混雑が予想される時間や場所をあらかじめ知らせることで、人々が出発時間や経路を変える。

 

その結果、実際には予想したほど混雑しないことがあるそうです。

予想の的中率だけを見れば、「外れた」と評価されるかもしれません。

けれど、

「思ったほど混んでいなかったね」

そう感じてもらえたなら、それこそが成功なのだといいます。

予測を公表したことで、人の行動が変わり、起きるはずだった渋滞を小さくできたからですキラキラ

私はこのお話を聞いて、RISK WATCHが取り組んでいることと同じだと思いました。

危険を言い当てることが目的ではない気づき

私たちは、災害や事故を言い当てるためにリスクを伝えているのではありません。

危険に気づいた人が、立ち止まる。
時間をずらす。
場所を変える。
備える。
誰かに伝える。

そうして人の行動が変わり、予測された悪い未来が起きなかったなら、それが予防の成功です。

「結局、何も起きなかったじゃないガーン

そう言われることもあるかもしれません。

けれど、その「何も起きなかった」の中には、守られた命がありますキラキラ

 

失われずに済んだ日常がありますキラキラ

予防の成果は、目に見えにくいものです気づき

火災が起きなかった。
事故にならなかった。
危険な場所に近づかなかった。
逃げ遅れる人がいなかった。

ニュースにも記録にも残らないけれど、私は、この見えない成果こそ大切にしたいと思っています。


消防の仕事にも、二つの時間がある気づき

この間、消防の初任生に英語の授業をしました。

英語を上手に話すことだけが目的ではありません。

言葉が通じない外国人を前にしたとき、表情や身振りを使うこと。相手の不安を受け止めること。安全な場所を示すこと。そして、「自分にもできることがある」と知ってもらうこと。

これもまた、混乱や逃げ遅れを防ぐための予防教育です。

消防というと、火を消す、救助する、救急搬送するなど、「何かが起きた後」の活動が注目されます。

もちろん、それは命を守るために欠かせない力です。

でも同じくらい、もしかするとそれ以上に大切なのが、火災や事故を起こさないための予防広報ではないでしょうか

消防には、救った命だけでなく、予防によって「危険な状況に至らなかった命」も大切にしてほしい

私はそう願っています。


小さな子どもにも、できることがある気づき

今日、私は川崎市宮前区のイベントに参加し、スケッドストレッチャーを紹介してきました。







楽しかったですハート

そして私は、子どもたちに一つの未来を見せたいと思っていました。

たとえ体の小さな子どもでも、学び、適切な道具を使い、周囲の大人と力を合わせれば、大切なお父さんやお母さんを助ける力になれる。


もちろん、子どもが危険な場所に入ったり、救助の責任を一人で背負ったりしてはいけません。

けれど、助けを呼ぶことはできます。
危険を知らせることもできます。
教わった行動を思い出すこともできます。
安全が確保された場所で、誰かの命をつなぐ一員になることもできます。

「子どもだから、何もできない」のではありません

知ること。
考えること。
練習すること。

その積み重ねが、いざというときに人を守る力になります。

今日のイベントで、スケッドストレッチャーの紹介を短い動画にしました。

 

 

 


使う日が来ないことを願いながら気づき

スケッドストレッチャーは、いざというときに命をつなぐための道具です。

階段や狭い場所など、通常の担架では搬送が難しい場面でも、大切な人の命を安全な場所へ運ぶために使われます。

けれど、本当は、使う日など来ない方がいい

災害も、事故も、火災も起きず、誰も運ばれることのない毎日が続く方がいいに決まっています。

それでも、もし、そんな日が来てしまったら。

大切な人が動けなくなってしまったら。
いつもの通路が使えなくなったら。
エレベーターが止まってしまったら。
救助の手がすぐには届かなかったら。

あなたは、どうやって大切な人の命をつなぎますか?

不安にさせるための問いではありません

その日が来る前に、一度考えておくための問いです

知っていれば、選べることがあります。
備えていれば、守れる命があります。
練習していれば、動ける可能性が高まります。

危険を言い当てることが目的ではない。

伝えることで人の行動を変え、予測された悪い未来を起こさないことが目的です。

「何も起きなかった」を、ただの偶然で終わらせない。

何も起きなかった未来を、予防と教育によってつくっていく。

そのために、私は今日も楽しく伝えます。

子どもにも、大人にも。

大切な人を守るために、自分にできることがあるのだと。

そして私自身も、RISK WATCHとして学び、考え、伝え続けます。

教育は、最高の防災です。

シルバーウィーク中の日本に。

 

RISK WATCH & Stay Safe.