この記事は大きく3つ

 

1. 星野リゾート「界」のシニア向け温泉定期券

2. シニア層の旅の実態と効果

3. 「界」定期券が広げる新たな旅の可能性

 

 星野リゾート「界」のシニア向け温泉定期券



星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」が、70歳以上限定で購入できる「温泉めぐり 界の定期券」を2024年4月17日(水)に今年度の第一期として販売開始しました。

 

このサービスは、70歳以上の旅の後押しを目的に2022年にスタート。

 

全国に展開する「界」ブランドの温泉旅館に年12泊できるサブスクリプションサービスです。

 

宿泊人数に応じて3種類のプランが用意されており、一人旅はもちろん、家族や友人と一緒に巡ることもできます。

 

 

 シニア層の旅の実態と効果

 

 

観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によると、70歳以上の年間旅行回数の平均は1回程度という現状があります。

 

しかし、この定期券サービスを利用した初年度のユーザーのうち約9割が「年12泊」の界めぐりを完全制覇するという結果を残しました。

 

宿でゆっくりできる温泉旅は高齢者と相性がよく、旅に出る後押しになっていると考えられます。

 

 

 「界」定期券が広げる新たな旅の可能性

 

 

「界」は全国の20施設(2024年開業の施設を含む)が対象となっており、定期券がきっかけで遠方へ出かける機会を創出します。

 

同社の調査によると、シニア旅のハードルを上げているのは「宿の予約や手配の煩わしさ」とのこと。

 

定額制で安心感があり、宿選びに迷う必要がなくなることでシニア世代の悩みを解決しました。

 

 

 ホテル側のメリット

 

 

同プランは繁忙期以外の月〜木曜日チェックインを条件にしており、ホテル側にとっては比較的空室が増える平日の稼働率向上に繋がります。

 

また、顧客を囲い込むことでグループ全体の売上アップにも期待できます。

 

このように、シニア向けサブスクサービス「温泉めぐり 界の定期券」は、高齢化社会とホテル双方にとってのメリットを生み出しています。

 

条件を絞りお得なプランを提示することで、宿泊客の安定性にもつながりそうな好例です。

今後も、このようなシニア向けサービスの普及が期待されます。

 

この記事を書いた人:インサイトマーケティングラボ マーケティングディレクター 山浦慶太

 

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