【古文】古文の勉強法(武田塾) 《武田塾》 | 生きるチカラ

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「古文」勉強法を全解説 

 

  みなさん古文はどうでしょうか? 

  苦手な人や文章を読んでも意味がわからない人が多い! 

 

 POINT!:成績を上げる古文の勉強法を徹底解説するので活用してみよう! 

 

 ■ 古文の勉強の全体像 

  古文は学校の勉強では、そもそもできるようにならない! 

 

  学校の古文の授業: 

   → 教科書の古文の文章を予習などで現代語訳を行いない、授業で確認する形式が多い 

  古文の文章の現代語訳を全て行う作業 

   → これでは古文の成績は上がらない! 

  なぜかというと古文というものは・・・ 

 

 POINT!:専門家でも意見がわかれるくらい、全文 正しく解釈することは不可能!  

 

  つまり、試験時間内で、入試の古文を正確に全訳することは不可能! 

   → 知らない単語や知らない用法も混じってくる 

  一生懸命 全訳したとしても、古文は省略が多すぎる 

   → 古文の問題集の解説を見る・・・ 

     実際の古文の文章量よりも現代語訳の量の方が圧倒的に多い 

  古文は省略が多く、主語や目的語(客体)が抜けている  

  つまり、古文を一生懸命 現代語訳しても、省略が補えなければ・・・ 

  誰がこの動作をしたのかわからず、文章の意味もわからない! 

 

 POINT!:古文で重要なことは省略を補い、古文のストーリーを理解すること! 

 

 ■古文のポイント「省略を補う」について 

  ① 最初に登場人物を把握する 

  ② この状況で この動作をしたのは、この人しかいないと推測する 

  ③ 省略を補いながら文章を読んでいく

 

 ■他を省略を補う方法 

  敬語を利用すれば省略を補うことができる! 

  古文の文章では「天皇」など高貴な人が登場する 

   → 敬語を利用すればストーリーが把握しやすい 

  古文の文章の「省略を補い」ながら「ストーリーを理解」する勉強が古文の成績を上げるカギ! 

 

  ここからは実際に最初は何をすべきか話していきます! 

  まず最初にやるのが、

  「古文単語」と「古典文法」の暗記です! 

  ここでしっかりと基礎を固めましょう! 

 

 ■古文単語の暗記 

  使用する参考書 

   ⇒ 『読んで見て覚える 古文単語315』 

     『新・ゴロゴ 古文単語』 

 

  古文単語の覚え方は基本的には英単語と同じ 

   → 意味を言えるように繰り返し覚える 

  しかし、英単語の覚え方と異なる点が1か所ある 

  それは「意味を複数覚えること」 

  英単語は最初は一語一訳で良かったが、

 

 POINT!:古文単語は一単語につき意味が複数ある場合はそれぞれ覚える! 

 

 ■古文単語の意味を複数暗記する理由 

  古文単語には真逆の意味を持つものがある! 

   例えば「いみじ」には3つの意味がある 

    ① 並々でない 

    ② よい・素晴らしい 

    ③ ひどい 

    特に②③は真逆の意味! 

  訳を取り違えると文章の内容も真逆になる 

  だからこそ、古文単語は意味を復習覚える必要がある! 

   日本語(現代語)で言うと「ヤバい」が古文単語に近い  

   良いときも悪いときも「ヤバい」と言う 

  プラスやマイナスのイメージを含めて古文単語の意味は全部 覚えるようにしましょう!

  難しければ語呂が付いている古文単語帳を使って覚えよう! 

 

 ■古典文法の暗記 

  使用する参考書は2種類! 

   講義系参考書  

   問題集 

 

 ■古典文法の参考書選び 

  講義系参考書の代表例 

   ⇒ 『富井の古典文法をはじめからていねいに』 

     『岡本梨奈の1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本』 

  問題集の代表例 

   ⇒ 『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』 

     『高校 やさしくわかりやすく 古典文法』 

 

  講義系参考書 

   → 古典文法の理屈を教えてくれるもの 

     学校の授業の代わり 

  問題集 

   → 実際に問題を解いていくためのもの 

  両方の覚えるべき場所がまとまっているものもあります! 

 

  講義系参考書を読んで理屈を理解して、古典文法を一旦 暗記して・・・ 

  問題集にチャレンジして問題を解くという流れで、古典文法の勉強を進めて下さい! 

 

 ■古典文法で覚える必要があること  

  動詞・形容詞・形容動詞・助動詞・助詞 

   → 特に助動詞は種類が多く覚えるべきところも多いので次の点を中心に暗記する! 

     「意味」

     「接続」

     「活用」

     「意味の使い分け」

     この4つを覚えればバッチリ! 

   例えば、助動詞「る・らる」の場合 

    → 「受け身・自発・可能・尊敬」の4つの意味がある 

   それぞれどんなときに、どの訳になるのか言えるようにする! 

    → これが「意味の使い分け」を覚える理由 

  この辺りが古典文法の暗記で躓くポイントなので頑張って乗り越える!  

 

 ■古典文法の問題集「識別パート」 

  識別にはそれぞれ判断するポイントがある 

  そこを押さえたうえで学習しよう 

   例えば「なむ」の場合 

    → 願望の終助詞 

    → 助動詞「ぬ」の未然形+「む」の終止形 

 

 POINT!:どこを確認すれば識別できるかを判断のポイントと一緒に覚えよう! 

 

 ■古典文法のまとめ 

  古典文法も「雰囲気で」解いてしまいがち!  

   → これは絶対にやめてください! 

   ① まずは文法の重要事項を暗記する 

   ② そして問題演習を行う  

  この順番で取り組み各問題の正解の根拠も言えるようになろう! 

 

 POINT!:古典文法の暗記は何度も唱える! 

       暗記をしてから問題演習へ移ろう! 

 

  ここまでで「単語」と「文法」の基礎を固めました  

  ここからは実際に古文の文章を読んでいきます  

  その第一段階として「古文の文章の「読み方」を学ぶ」という段階を踏んでいきましょう! 

 

 ■「古文の文章の「読み方」を学ぶ」参考書 

  使用する参考書の代表例  

   ⇒ 『富井の古文読解をはじめたらていねいに』 

     『岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本』 

 

  古文は「省略が多い」 

   ⇒ 古文の読み方を学ぶ必要がある! 

  

  古文の文章の読み方を学んだ後は、実際に古文の文章を読んでいきます  

 

 ■古文演習で使用する参考書  

  古文の演習で使用する参考書 

   ⇒ 『古文上達 基礎編 読解と演習45』 

     『岡本梨奈の古文 ポラリス 1 基礎レベル』 

 

  ここでの目標は「省略を補いストーリーを正しく理解すること」 

 

 POINT!:正答率はストーリーを理解できれば高くなるため、今は気にしなくていい!  

 

 ■古文演習 おすすめ勉強法 

  ① 登場人物の人物関係図を書く  

  ② 動詞に○を付けて、全ての主語を書く 

    → 誰が何をしたのかなどを前後関係から推測して書き込んでいく  

  ③ 文章の展開をマンガ風にイラスト化する 

    → 文章を読んでマンガ化できれば、実際の内容が理解できている証拠! 

  古文の文章を読んでもチンプンカンプンな人は・・・ 

 

 POINT!:古文の内容を頭の中でイメージできず、全体像を掴めないことが解けない原因 

 

 ■古文演習 勉強法まとめ 

  文章の現代語訳を見る前に、与えられた問題の情報だけで①~③のステップができたら・・・ 

  「文章のストーリーを理解している」 

 

  上記を試した後 

   → 現代語訳や解説と見比べる  

   → 読み間違えたところを修正する  

  確実に読めるようになっていく! 

 

  ここからは共通テストやセンター試験の過去問・・・ 

  日東駒専レベルの古文の演習問題に入っていきますが・・・ 

  問題を解くときに大事な考え方も改めて伝えます! 

 

 ■古文演習時の大事な考え方 ①  

  ① 「選択肢」を利用する  

    → 古文は、どんなに得意な人でも完璧に訳せる人はいない  

  選択肢には情報やヒントが詰まっている  

   → 間違いの選択肢も一部以外は本文の内容を適切に説明している場合が多い 

  事前に選択肢を読んでおけば、読解のためのヒントが手に入る! 

 

 ■古文演習時の大事な考え方 ②  

  ② 「選択肢のキズを探せ」 

    → 選択肢は「内容が誤り」で消去できるが、選択肢同士を比較すると・・・ 

      本文のある部分の解釈で割れているパターンが存在する  

    ex. 5択の問題で「~ば」という接続助詞がある場合  

       → 1~3は「~ならば」と訳し 

       → 4、5は「~なので」と訳している 

      実際に文章を確認して今回は上が未然形+「ば」だったので1~3が正しい  

  選択肢を比較して違う部分を本文で実際にチェックして・・・ 

  文法や単語の知識で正解を絞り込むことができます! 

 

 POINT!:選択肢のキズを探して正答率を一気に上げる方法をマーク形式で活用しよう!  

 

  ストーリーを完璧に把握すると解ける問題も多いが、今回のような解き方も活用してください! 

 

 ■古文演習のステップアップ  

  基本的にはこのステップアップを志望校の難易度が上がっても繰り返していくだけ!

  MARCH や早稲田などの文章の難易度が上がると、本文の理解も難しく選択肢も切りづらくなる 

  正確なストーリー把握をして、選択肢を消去する方法を確立するとどんな文章でも対応可能! 

  読めない理由などは3つのステップを振り返り、随時ブラッシュアップしよう! 

 

  次に記述について話します。

  国公立大学を志望する人で、二次試験で国語・古典がある人は記述が含まれている 

 

 ■古文の記述問題 

  よくあるパターン 

   → 記述で説明する形式で出題される場合と現代語訳問題も含まれる場合  

  使用する参考書 

   ⇒ 『国公立標準問題集 CanPass 古典』 

     『得点奪取 古文』 

 

 ■古文の記述問題の考え方  

  基本は「品詞分解」をしっかりする  

   → 1つ1つ訳し忘れないように訳していく 

  古文の記述の採点は「減点方式」! 

  訳し忘れている単語や助動詞や助詞があるとどんどん点数が引かれていく! 

  そうならないように品詞分解をして、すべての単語・助動詞・助詞を・・・ 

  現代語訳に反映する作業を行おう! 

   細かな「な」「む」「ぬ」など、最後の語尾の方を適当に訳してしまいがちですが・・・ 

 

 POINT!:雑に訳さず古典文法の知識をフル活用して正確に読解していこう! 

 

  他に古文で多い質問としては、「古文常識」はやった方がいいのか? 

  結論「古文常識」はやった方がいいです! 

   例えば、「古文常識」がどう活用できるかというと・・・  

 

 ■古文の記述問題の考え方  

  古文の世界と現代の常識では大きく異なる! 

   例えば病気になった場合 

    → 現代では薬を飲んだり病院へ行く  

    → 古文の世界では病気になる

      原因は仏教の修行不足と考えられている! 

       → 治療もお坊さんによる お祈り(加持祈祷)など 

  古文の常識を知ることで、正確に理解することができる!  

 

  文章をしっかりと読んでいけば、出てくる出来事やエピソードで古文常識を補うこともできる 

  必要な人は「古文常識」の参考書を追加してください  

 

  次に文学史についてです! 

  私立大学の場合は文学史が出題されるケースがあります  

  志望校の過去問を調べて、出題される場合は対策しよう! 

 

 ■古典の文学史 

  特に文学作品について対策する! 

   → 作品名・時代・作者・ジャンルを答えられるようにしておけば充分! 

      → ex. 「鎌倉時代に成立した、作者が○○、ジャンルは随筆」のような感じ  

  「これと同じ○○の作品は?」などを問われる出題形式が多い  

   → ○○は”ジャンル”や”時代”や”作者”など・・・  

   → 問われるパターンは決まっている! 

 

  次にみなさんが困るであろう「和歌」について話しておきます  

  「和歌」も専門家によっても解釈が分かれる激ムズ領域! 

  「和歌」は受験生が苦労することは当たり前! 

 

 ■和歌の対策 

  まずは「和歌」以外の本文の内容を把握! 

   → 「和歌」を絡めた問題は、実際は「和歌」以外の情報から特定できることが多い  

   → 文章が最初にあり、最後に主人公が「和歌」を詠む 

   → 「和歌」は専門家でも解釈が分かれる 

   → 「和歌」の前にある文章は、正しく読解できれば、ある程度 内容は決まってくる 

   → 本文の情報から選択肢を絞り込む 

  「和歌」を正確に解釈しようとする場合・・・ 

 

 POINT!:枕詞や掛詞や句切れなどの知識を覚えて活用して現代語訳していく! 

 

  以上が「古文」の勉強法です 

 

 POINT!:古文は現代語訳ではない! 

      省略を補い、ストーリーを把握することが最重要だ! 

 

  みなさんもこの動画を見て、「古文」の勉強法を大きくチェンジして・・・ 

  「古文」をできるようになってください! 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

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