「CASTDICE」の最新版(2022年)の「理科」の参考書ルートです。
「理科」とは「化学」、「物理」、「生物」です。
「CASTDICE」は難関中高一貫校の生徒が超難関大学を目指すイメージがあります。
ガチ受験生なのでガチな受験勉強が求められます。
ぼく自身は「物理」や「化学」の勉強のやり直しをやっていませんが、一応、高校生の頃は理系選択だったので「化学」や「物理」の授業は真面目に受けていました。
後から振り返ると何が良くなかったのかも分かります。 ぼくは授業を聞いているだけで「復習」も「演習」も全くしていませんでした。
「化学」は物質などの”用語”を覚えなかった(自然に覚えたもの以外、努力して覚えようとはしなかった)ので、授業が進むとその”用語”を使って説明されると理解が曖昧になっていきました。
ここでも「化学」の「語彙」が重要になります。 「読める・書ける・意味が分かる」です。
また、計算もその時はわかり、計算できても、時間の経過とともにあやふやになっていきました。 ここでも「復習」と「演習」不足です。
ここ数年、教育系のYouTubeチャンネルを見ているので「化学」に関しては「理論化学」、「無機化学」、「有機化学」の関連を掴むのが難しい高校生・受験生が多いように思います。 これに関する動画もそのうちに紹介する予定です。
「物理」もぼくは「復習」と「演習」不足だったと思います。
「物理」は”概念の世界”です。 目に見えない”力”や”電磁気”や”波”を公式を使って表します。
N、Fなどの記号がたくさん出てきますがこれらも「物理」における「語彙」になります。
また⊿(デルタ)や t0 や t1 などの時間の概念もとても重要です。
ぼくは「化学」や「物理」も学校の授業だけでしたが、授業と授業の間で学習したことの多くを忘れていました。 また、できるようにもなっていませんでした。
「物理」は「力学」、「電磁気」、「熱」、「波」、「原子」の5つの単元しかありません。 「力学」が土台となるメインの単元であり、「原子」は入試問題としてあまり出題されないと言われています。
学習する単元は非常に少なく覚えることも少ないのですが、”理解”し”使いこなす”、”応用”することが重要です。 ”理解”と”問題演習”を積み重ねることです。
「物理」の勉強法は「数学」に似ていると思います。 ”理解” → ”演習” → ”理解”です。 ”抽象” → ”具体” → ”抽象”です。
今回の「CASTDICE」の参考書ルートに『秘伝の物理』が入っています。 『秘伝の物理』には「問題集」、「講義」の”動画(秘伝の物理)”があります。 動画は本数も時間も相当あるので動画を利用するなら早い時期から「物理」を勉強する必要があると思います。
「物理」は独学が難しい教科だと言われています。 各単元ともに短期間に集中して勉強する必要があると思います。
「理科」は理系か文系かにもよりますが、国公立大の二次試験でも必要なのか、共通テスト対策だけで良いのかによって勉強戦略が大きく変わってきます。
「○○基礎」のレベルで良いのか、難問といわれるレベルまで必要なのか確認が必要です。
自分の志望大学の二次試験や共通テストの選択科目、共通テスト・二次試験の合計の配点などを早い段階で確認し、全体の勉強時間・量の配分を決定します。
旧帝大の各学部の試験科目と配点を(何となく)見ていると、極端な例として九州大学・経済学部(経済・経営)がありました。 共通テストは450点(うち「理科」は50点)で二次試験は600点(「理科」はなし)です。 つまり1050点満点中「理科」は50点しかありません。 しかも、基礎2科目でOKです。
国公立大の場合の文系志望者の「理科」の位置づけや理系志望者の「社会」の位置づけなど必ず志望大学の受験科目と配点(二次試験と共通テスト)を確認しておかなければなりません。
限られた時間の中で受験勉強を行なう必要があります。
- 理科 2022年度 最新版 参考書ルート -
変更点はあまりありません
【化学】
学習の流れ : 導入参考書・ワーク → 基礎参考書・問題集 → 標準問題集 → 応用問題集
多くの人は”標準問題集”までやればほとんどの志望大学に合格できる・東大でも大丈夫
東大でもアドバンテイジを取りたいのなら”応用問題集”までやる
[導入参考書・ワーク]
基礎 : 『宇宙一わかりやすい高校化学』(3冊)
基礎 : 『リード Light ノート』(2冊)
基礎 : 『橋爪のゼロから劇的!にわかる』(2冊)
基礎 : 『基礎からのジャンプアップノート』(2冊)
※ 1番のオススメは『宇宙一』(参考書)と『リードライトノート』(ワーク)の組み合わせ
※ 以前は『橋爪』と『ジャンプアップノート』を推奨していたが、生徒の成績の伸びを見ていると『リードライトノート』が効果的
※ 『ジャンプアップノート』は化学が得意な人の中に爆発的に伸びる人がいる一方、中々伸びない人もいる
※ 『宇宙一』は解法的なところに着眼点 → 万人向け
※ 『橋爪』は化学が好きな人向け
[基礎参考書]
基礎 : 『Doシリーズ(理論・無機・有機)』(3冊)
基礎 : 『Evolution 暗記&理解の最速ツール』
基礎 : 学校参考書 (ex. リードα、セミナーなど)
基礎 : 『基礎問題精講』
※ 『リードα』や『セミナー』などが学校で配布されているならそれを使う
※ 学校配布がなければ『Evolution』がオススメ
→ テーマが細分化されて見開き1ページで1テーマ
→ 『宇宙一』のような「解き方」重視の参考書と相性が良い
※ 『基礎問題精講』でも構わない
※ 『リードα』は『リードライトノート』と被る部分もあるので”発展問題”だけやるなどでも結構
[標準参考書]
標準 : 『Do 化学問題演習』
標準 : 『標準問題精講』
標準 : 『重要問題集』
標準 : 『化学頻出! スタンダード問題 230選』
※ 『重要問題集』は学校で配布されているとか、”A問題”だけで良い場合
※ 基礎問題集のレベルで躓いた人は『化学頻出! スタンダード問題 230選』
→ 4冊の中では簡単で解説が詳しい
※ もっと上のレベルを目指したいが時間がない人は『標準問題精講』
[応用参考書]
応用 : 『新理系の化学問題100選』 ※ メイン
応用 : 『理系大学受験 化学の新演習』
※ 『新理系の化学問題100選』は問題が厳選されているが、やる人のレベルを選ぶ
→ 『新演習』の方がやり易いが問題数が多い
【物理】
学習の流れ : 導入参考書 → 入門問題集 → 基礎参考書・問題集 → 標準問題集 → 応用問題集(+ 微積系参考書)
”入門問題集”はやらなくてもOK
”応用問題集”は東大でもアドバンテイジを取りたいのならやる
”微積系参考書”はやりたい人はやる
[導入参考書]
基礎 : 『宇宙一わかりやすい高校物理』(2冊)
基礎 : 『秘伝の物理講義』(2冊)
※ 『秘伝の物理』はハイレベルな問題集までずっとやれる講義系参考書としては唯一無二
→ 『宇宙一』よりやり易いと言う生徒が一定数いる
※ 導入の講義系参考書は「自分は物理ができる」と思っている生徒でもやっておいた方が良い
→ 「CASTDICE」から国立大医学部に合格した生徒も、全ての問題を『宇宙一』のやり方に落とし込めば「できる」をいうことが理解できた → 物理で高得点が取れた → 合格
[入門参考書]
基礎 : 『リード Light ノート 物理基礎・物理』(2冊)
基礎 : 『物理 入門問題精講』
※ 必須ではない → 上の参考書から始めても良い
→ 『エッセンス』や『基礎問題精講』などが難しくてできない場合はここから始める
※ どちらでも良いが『リード Light ノート』の方が網羅度が高い
[基礎参考書・問題集]
基礎 : 『物理のエッセンス』(2冊)
基礎 : 『基礎問題精講』
基礎 : 学校参考書 (ex. リードα、セミナーなど)
基礎 : 『秘伝の物理 問題集』
※ 導入参考書から基礎参考書・問題集に繋ぐ
※ オススメは『エッセンス』だが、導入で『秘伝の物理』を使うと『秘伝の物理』でOK
※ 『エッセンス』が合わない人が学校で配られている問題集でOK
※ 学校で配布がなくてより詳しい解説が必要なら『基礎問題精講』
[標準問題集]
標準 : 『良問の風』
標準 : 『名問の森』(2冊)
標準 : 『物理 重要問題集』
標準 : 『秘伝の物理 問題集 High』
※ 「CASTDICE」では、『宇宙一』 → 『エッセンス』 → 『良問の風』・『名問のっ森』をオススメしている
※ 学校で配布されている、『リードα』・『セミナー』をやったので『重要問題集』をやりたいという人向け
※ 『High』は『秘伝の物理』をやっている人向け
[応用問題集]
応用 : 『難問題の系統とその解き方』(2冊)
応用 : 『難関大入試 漆原晃の 物理解法研究』
※ 「過去問」演習と並行して行なうレベル
→ 応用問題集をやって「過去問」に入ろうと思うと「過去問」に入る時期が遅れる
[微積系問題集・参考書]
応用 : 『新物理入門』
応用 : 『理論物理への道標(上・下)』
※ このレベルをやるのは東大・京大・東工大と一部の医学部のみ
『秘伝の物理』ルートができたというのが大きい
→ これだけでやっていくことも可能 (→ ”動画(講義・問題集)”があります)
【生物】
学習の流れ : 導入参考書 → 基礎参考書・問題集 → 標準問題集 → 応用問題集
[導入参考書]
基礎 : 『大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください』(2冊)
基礎 : 『大森徹の最強講義 177講 生物』
基礎 : 『高校 これでわかる 生物・生物基礎』(2冊)
基礎 : 『生物合格 77講義 完全版2nd edition』
※ 『大堀先生』は理解は深まるが辞書的な使い方には向かない
※ 他の3種類は辞書的な使い方にも向いている
※ 導入参考書は最初か読むというより、ワークをやりながら分からないところを調べる
[ワーク]
基礎 : 『リードライトノート 生物基礎・生物』(2冊)オススメ
基礎 : 『生物・生物基礎 必修整理ノート』(2冊)
基礎 : 『1冊読むだけで生物の基礎&解法が面白いほど身につく本』
※ 『リードライトノート』が難しい人は『必修整理ノート』をやる
→ 『必修整理ノート』から先に繋げるのが難しい場合がある
→ 『必修整理ノート』 → 『リードライトノート』でも良い
※ 『1冊読むだけで』は簡単な解説と簡単な穴埋めと簡単な問題がある
→ これをやってから『リードライトノート』をやればスムーズに移行できる
[基礎問題集]
基礎 : 『生物問題集 合格177問 入試必修編』
基礎 : 『基礎問題精講』
※ 『合格177問』は辞書として『生物合格 77講義 完全版2nd edition』があれば著者が同じ
※ 『基礎問』や学校で配布されている問題集でもよい
[標準参考書]
標準 : 『Do 実験・考察問題の解法』
標準 : 『Do 実験・考察問題の解法 新装版』
標準 : 『Do 遺伝問題の解法 新装改訂新版』
標準 : 『Do 計算・グラフ問題の解法 三訂版』
※ 自分の志望大学に必要なものだけやる
標準 : 『生物 標準問題精講』
標準 : 『生物 重要問題集』
標準 : 『生物の良問 問題集』
標準 : 『唐牛穰の生物記述・論述問題』
※ ここまでしっかりやっているので『標問』に入れる人が多いと思う
※ もう少し問題数を確保して丁寧にやりたい人は『重問』や『良問問題集』
※ このレベル帯でやりたいのは”暗記”ではなく”考察系”
[応用問題集]
応用 : 『生物 新・考える問題100題』 オススメ
応用 : 『大森徹の最強の問題集 159問 生物』
応用 : 『生物 思考力問題精講』
※ 問題数を確保したい人は『大森』、問題数が少なめの(時間ない)人は『思考力問題精講』
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
CASTDICE :【2022年最新版】CASTDICE 理科参考書ルート紹介します (2022/06/17)(17:54)