第108回書教展におきまして由井孝枝先生のご指導のもと、文部科学大臣賞をいただきました。
今年NHK大河ドラマ「光る君へ」で紫式部の源氏物語が注目されているので源氏物語の歌を選びました。
仮名は線は1番大切だけど、紙、構成がまず最初、それもその人のセンスで審査の目をひいていただかなくては、との師の教えを下に、昨年度書教展終了後、すぐに紙を探しはじめました。
濃い赤の紙と白の紙との墨の濃淡の調整に苦労しました。
暑い日がよく続いたので、書いてるうちに、硯の中の墨が冷房で乾きネバネバ濃くなったり、この赤や白に書き始める前に、半紙で伸びやかな線がだせる身体、腕の動くが出せるまで、書いてから、ある程度心の余裕もって購入しておいた料紙に書きはじめてましたが、なかなか納得いく線が出せず、やはり、後から料紙の追加注文したりしました。
いまもこれで納得したわけではありませんが、締め切りがしぶしぶ諦めさせられました。
いただいたこの賞の重みをしっかり受けとめて、次の世代の子ども達に書の芸術の素晴らしさ、楽しさ、奥深さを私なりに伝えられるよう、また、人のお役にたてれるようこれからを生きてゆきたいと思います。
本当にありがとうございました。

九重に霧や隔つる雲の上の月をはるかに思ひやるかな
(藤壺中宮)

逢ふ事のかたきを今日に限らずは今いく世をかなげきつつへむ(光源氏)
上記の句は墨継ぎの場所をいろいろ変えたりしました。

心いる方ならませばゆみはりの月なき空に迷はましやは
(朧月夜)

月影は見し世の秋にかはらぬを隔つる霧のつらくもあるかな(光源氏)
もっと勉強しないと今のままでは、ヤバい!ヤバいよう…🥺が本音です。
選んで下さった審査の先生方にご迷惑のかからないようこれからを生きなきゃ
古典の勉強不足を痛感する日々です。
今は人生はじめての謝辞書きの修行させてもらってます。
経験こそ宝
生徒も学生部門で2人、全日本書道教育協会賞をいただきました。
もっとよきお手本書ける先生目指します