〜2015年5月11日〜
退院後、初登園の日です。
朝の会を終えて、卒園アルバム撮影のためみんな外に出ました。
お友達に手を引かれて、ダダーッと駆け抜けて靴箱に向かう我が子。
カテーテルが入っているため、
常日頃バスケのディフェンスさながら張り付いていた私は焦る焦る…。
この頃、若干ですが子どもの体の末端の感覚が鈍かったんです。
主治医いわく抗がん剤の影響なのですが、
排便の自覚がちょっと鈍かったり、ものを掴んだつもりが落としてしまったり。
治療中が一番ひどかったので、この時はほぼ治っていたのですが…ちょっとだけ気になっていました。
そのせいかな?靴の履き替えに少し時間がかかりました。
みんな一斉に園庭に駆け出す中、もちろんうちの子も嬉しそうに後に続きます。
別の意味で感無量な私も、浸る暇もなく強制的に走らされます。
私の方がよっぽど足元おぼつかない…。
その日はまさに五月晴れでした。
青々とした桜の木漏れ日の下で感じる爽やかな春風。
はしゃぐ我が子と園児たち。
涙で視界がぐにゃぐにゃです、もう。
写真撮影が始まりました。
黒髪の子供達の中、ライトグレーの綿帽子はやはり目立ちました。
最後の化学療法から一ヶ月以上経っていたけど、まだ肌の色も黒っぽくて。
まつ毛と眉毛が生え揃っていないのも、私にとっては見慣れた姿だけど…。
元気な子供達の中では、やっぱり目を引く。
でも、
でも、
嬉しかった…。
こうして皆と写真が撮れることが嬉しかったです。
目の前の景色が信じられなかった。
本当にあの中に座らせてもらってるのがうちの子なの??
本当に?
夢ではなく??
涙が溜まりすぎて、全然瞬きができない時間でした。
撮影が終わった後、
短時間でしたがお友達と遊びました。
何人か私に質問しにきました。
朝の質問ぜめに全て答えたおかげか、思ったほどの勢いはありませんでした。
それよりも今日初めて来たうちの子と遊びたい!そんな感じで。
折り紙をしたり、お絵描きをしたり。
なんでも片手でやるうちの子にみんな驚いていました。
午前中だけの登園。
それでもとても楽しんでくれた我が子。
幼稚園への怖さが無くなったようでした。
「次はいつ幼稚園行くの?明日?」
「ごめんね、次は7回ねんねした後なんだわ…。」
「えーーー!?なんで??」
「だってさ、CV抜いてもらわないとだし、予防注射病院(ワクチン治験を受ける病院)にも行かないといけないし…。ごめんね。」
「えー、明日も行きたかったなー。」
そんな会話をするほどでした。
卒園アルバムの集合写真は、すべて痛々しい闘病を思わせる姿になりました。
それでも、私と子供にとっては大切な宝物です。
「この頃のうちは、まだツルツル○○ちゃんだったねぇ。」
時々アルバムを見返しては、
自分の姿を見て懐かしそうに笑う我が子がいます。