何度も修羅場を乗り越えてきた闘病も
解が見えてきて。
私自身、先の事を見つめる余裕が
ほんの少しだけ生まれてきた頃のこと。


悩んでいた事がありました。
 

幼稚園への復帰です。


治療で腕を失い、
介助が必要な体になってしまったのは
前例のない事のはず。

何かと気を遣わせてしまうし、
園にご迷惑かけるのは間違いないのに
復園して良いのかなぁ…と。

別の施設で小学校まで過ごすべきなのかなぁ、
なんて考えてました。

身体障害についても、
その教育についても、
まだまだ知識が足りなかった頃の私です。

とにかく迷惑かけるのが凄く申し訳なかったんです、嫌だったんです。
そればっかり考えて、多角的にものを見る事が出来ていませんでした。




そんな時、ちょうど幼稚園の先生方が
お見舞いに来てくれました。


もう、うちの子は大喜び。


先生と一緒に遊んで、
今まで病棟保育士さんと作ってきた数々作品をお披露目&自慢。

私も、先生方が病棟保育士さんの工作アイデアに興味津々で、
ひとつひとつに感嘆してるのが面白くて。
パァッと明るくなれるひと時でした。


あ、これはチャンスかも?と思い、
夢中で遊んでる子どもに
気づかれないよう席を外し、
思い切って先生に復園について
悩んでいる事をお話ししてみました。








…怒られました。


「何言ってるんですか!職員の皆で◯◯ちゃんのこと待ってるんですよ!」

「また安心してうちに戻ってきて下さい!私達も万全の態勢で臨みます、ご心配かもしれないけど任せて下さい。」




「一緒に卒園しましょう!!」




この言葉で、思わず涙が出て来てしまいました。



このあとお話した当時の担任先生も…



「クラスの皆も、◯◯ちゃんはいつ戻ってくるのか?今日なのか明日なのか?毎日私に聞いてくるんです。」

「1日だって◯◯ちゃんの話題が出ない日がないんです、皆が◯◯ちゃんを待ってるんです!」




「絶対戻ってきてください!!」




もう、涙ブワーーーッ!!
先生方の温かさ、クラスメイトさん達のエピソードに涙腺崩壊。



ごめんなさい、すみません。
早く幼稚園に戻れるように、
元気になって退院できるように、
私が頑張ってあの子を支えます。
ありがとうございます!!って大泣き。
 



うちの子はなんて幸せ者だろう。

なんて良い園に通えていたんだろう。




私は周りが見えていませんでした。

こんなに幼稚園教職員の皆さんが応援してくれていたのに。
片腕を失ったこの子を受け入れようと待ち構えてくれていたのに。

クラスメイト達も、何も知らない中であんなにこの子を待ってくれていたのに。


目の前のことに必死過ぎて、わかっていませんでした。
本当に馬鹿でした。


「ずっと一緒にいたい、生きていて欲しい。」
「その為なら何だって乗り越える。」
そんな目標を持って
五里霧中でも無理やり道を見つけ出して、頑張ってきた我が家。




「通っていた幼稚園に戻る。」
新たな目標ができました。




自ら禁忌と課していた病院内での涙。
でも、この涙を止めるのには時間がかかってしまって…。




で、


「ママ!遅い!!どこ行ってたの?」
子どもからもガッツリ怒られてしまいました。