今日は休日、理佐と家でまったりしようということになった



「理佐〜、お昼何がいい?」

理「オムライス!」

「オッケー、オムライス、オムライス、、」


卵がないぞ、、


理「由依?どうしたの?なんか静止ボタン押されたみたいに止まってるけど笑」

「え、あ、あぁ、えっとね、卵がなくてですね、、」

理「そっか、じゃあ他のでもいいよ」

「いや、スーパー近いし買ってくるよ」

理「私も行くよ」

「大丈夫大丈夫、卵買うだけだし」

理「そう?」

「うん、ちょっと行ってくるね」

理「気を付けてね」

「はーい」


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由依が買い物に行ったからものすごく暇になってしまった


「何しよう、、」


車椅子だとすぐに動けないし何かと不便なんだよな
何をするか悩んだ結果、動画を見ることにした
動画を見始めて数分後に家のチャイムが鳴った


ピンポーン



「ん?由依?」


インターホンが見えない私は何の疑いもなく家のドアを開けてしまった


「今開けるー、、、え?誰?」


ドアの前に居たのは由依でもなく、宅配の人でもなく、知らない男の人、、、ヤバい!


男「チッ、人いたのかよ、まぁいっか、車椅子だし」

「え、ちょちょちょ、何してるんですか!」

男「どけ」


どうしようどうしようどうしよう、入ってきちゃう入ってきちゃう入ってきちゃう


「や、やめ、て、、ください」

男「チッ、邪魔するなよ」


助けて、怖い、、


「ゆ、由依、、泣」

由「ちょっと!何人の家入ろうとしてるんですか!」

男「なんだよ、次から次に、、」

由「警察呼んだので、すぐに警察官の人来ると思いますよ?」

男「クソっ」 


由依のおかげでなんとかなったが、、


由「理佐!」

「ゆいぃ〜泣」

由「ごめんね、もっと早く帰ってくるべきだった」

「ううん、私がむやみにドア開けちゃったから、、」

由「インターホン見えないから開けちゃうんだよね」

「うん、、」

由「よし!これからは何があってもいいように犬を飼おう!」

「え?」

由「今みたいなことが起きても1人だったら不安だし、理佐を助けてくれるしさ、まぁこの家の番犬的な?どう?」

「ばん、けん、、」

由「そう、番犬」

「飼う」

由「ふふ、そうと決まれば早速行くか〜!」

「どこに?」

由「え、そりゃあわんちゃん探し」

「行く!」


この日から私たちの家に新しい家族が増えた


「〇〇〜」

〇〇「ワン!」

「んふふ、可愛いね〜」

〇〇「ワン!」

由「、、、」

「ん?由依?」

由「、、、」


どうしたんだろう、せっかく新しい家族が増えたのにものすごく不機嫌、、私何かしちゃったかな?


「由依?大丈夫?もしかして私何かしちゃった?」

由「あんまり、、」

「うん」

由「あんまり〇〇とばっかり遊ばないでね、、」

「え?」

由「ゆいちゃんとも遊んでね?」

「あー、ふふ、当たり前じゃん、もしかして嫉妬したの?」

由「ち、違う!」

「ふ〜ん、〇〇おいでー」

〇〇「ワン!」

「ちゃんと来れたねー、えらいねー」

〇〇「ワン!ワン!」

由「んー!」

「どうしたの?」

由「ゆいちゃんもー!」

「ふふ、ゆいちゃん、おいでー」

由「んー!」

「あはは、可愛いなぁ〜」

由「可愛くない」

「由依は可愛いよ、世界で1番可愛い、大好き」

由「っ///わ、私も好きだし///」

「ふふ、知ってる〜」

由「あ、あそ!」


はぁ、ほんと耳まで赤くしちゃってさ、可愛いんだから


「由依」

由「んー?」

「いつかはさ、私が由依を守れるように頑張るね」

由「え?」

「今日、由依が私を助けてくれたみたいに、私が由依を助けられるように頑張る」

由「うん」

「絶対絶対絶対、強くなるから、もう少し待ってて」

由「分かった」


仕事にリハビリ、いろいろ大変だけど、由依のために早く歩けるようになろうと思った



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ここまでお読みいただきありがとうございます!