リクエスト作品です!




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別に寂しくない、辛くない、もう慣れてる



そう思ってたけど、やっぱり寂しい、辛い、慣れるわけない




「理佐、、」


理「あ、友香〜」




はぁ、今日もダメか、、



いつからか好きな人との距離は私には見えないくらい離れてしまった



理由は分からない、聞こうとしても避けられる



だから私もある時から話しかけることをやめた



今じゃ私たちが別々で楽屋にいることは当たり前



だけど、理佐が卒業を発表した、だから私は彼女がいなくなってしまう前にまた昔に戻りたいと思った



そのためにはまず、彼女に歩み寄らなければいけない



意を決して話しかけに行く、だけど案の定避けられる



最初の方は別になんとも思わなかったけど、それが毎日続くと流石の私でもメンタルがやられる




「はぁ、、」


美「どうしたの?悩み事?」


「ん〜、そうだね〜」




悩み事、なのかもしれない、でもこれは私の問題だ




美「大丈夫?」


「大丈夫!なんとかなるから!」


美「もし無理なら言ってね」


「うん、ありがと」




私はその後も諦めず彼女に積極的に話しかけたり、彼女のSHOWROOMに少しだけ出てみたり、、だけどそれら全て撃沈



話しかけたら相変わらず避けられ、SHOWROOMに出れば目なんか合わせてくれず、話ても返してくれるのは結局ふーちゃんとだけ




「あと少しで卒業しちゃうよ、、」




そろそろ私の限界がきて、ある日の撮影前、私は荷物を楽屋に置いてすぐに空き部屋に行った




「グスッ、、グスッ、、」




せっかく頑張って話しかけてるのに、そんなあからさまに避けなくてもいいじゃん



一人空き部屋で泣いていると声をかけられた




?「こば、、」




その声は私が今一番聞きたくて、大好きな声だった




「な、に、、グスッ」


理「泣かないで、、」


「ないて、グス、ない、、」


理「泣いてるじゃん」


「り、さに、、かんけい、ない、グスッ」


理「ごめんね」


「なんで、あや、まるの?」


理「私のせいでしょ?」




何それ、分かってるならあんなことしないでよ




「ちがう、かも、じゃん」


理「それでも、ごめんね」


「べ、つに、、」


理「こば、、あのさ」


「何?」


理「もうすぐ卒業するから言うね」


「う、ん、、」


理「私、由依が好き」


「え?」


理「もちろんメンバーとしてじゃなくて、一人の女性として」


「、、、」




なんで今なんだ、卒業するから?今言えば気まずい関係にならずに済むから?




理「引いたよね笑、でも本気なんだ」


「なんで、、」


理「ん?」


「好きなら、なんで避けてたの?ねぇ、なんで?」


理「好きってバレないように、、、私が由依のこと好きって知られて嫌われたくなかったから、避けてた、ごめん」


「そんなの、、そんなのただ逃げてるだけじゃん!」




理佐の言葉になんだか腹が立って、自分でもびっくりするぐらい大きな声を出してしまった




理「ごめん、、」


「今さらそんなこと言われて、そうなんだで済ませられるほど私優しくないから!」




何も言わず謝る彼女がムカつく




理「別に許してほしいわけじゃない、ただ私の気持ちを知ってほしかっただけ」


「また逃げるの?」


理「え?」


「ただ知ってほしかった、それで終わりなの?」


理「どういう、、こと?」


「知ってる?好きな人が、急に隣にいてくれなくなって、話しかけても避けられる、考えても考えても避けられる理由が分からなくて、ただただ突き放される人の気持ち、、理佐に分かる?」


理「っ、、」


「分かんないでしょ、突き放す側の人はこっちの気持ちなんか分かんないよ、自分の理由だけで突き放してるんだから」


理「ごめん、、」




なんでさっきから謝るだけなの?




「別に謝ってほしいわけじゃない、ただ、、、辛かった、苦しかった、なんで?って、怒らせたかなって、グスッ」


理「由依」ギュッ




久しぶりに理佐の温もりを感じた




理「由依ごめん、どれだけ謝っても、今までのことは消せない、だけど、、、これからは、今までの分以上に由依を幸せにさせてほしい」

 「私と付き合ってください!」


由「もしまた私から離れることがあったら怒るから」


理「もう絶対にそんなことしない、ずーっと由依から離れないから」


「幸せにしてよね」


理「もちろん、、由依、愛してる、チュッ」


「っ///」




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