今日は休日。
ここ最近、休日は必ず何かしらの予定が入っていたため、何も予定の無い休日は久々だ。
ということが数日前から分かっていた私は、これまた久々にTSUTAYAへ行き、初めてTポイントカードなるものを作った。
小林賢太郎氏の演出作品を借りるためだ。
今まではYouTubeで動画を見たり、DVDは必ず買って見ていた。しかし、ここ数カ月出費が嵩んだ上に今後の生活を考えると買ってばかりはいられない。
よって、初めてのレンタルに至ったわけだ。
そして今回借りたのが、こちらの2本。
「LENS」
「POTSUNEN」
周りににラーファン、というよりラーメンズを知っている方がほぼ居ない現状で、少しでも彼らの魅力を伝えていこうと思っている私。
今回も少々失礼致します。
「LENS」
椎名林檎の3rdアルバム、『加爾基 精液 栗ノ花(カルキ ザーメン クリノハナ)』の世界観を映像として表現した短編キネマである『百色眼鏡』(出演:小雪、小林賢太郎、大森南朋、椎名林檎)に出演した小林氏が、同作品の物語をもとにして書き下ろした舞台。
『百色眼鏡』のあらすじは、大正14年、探偵である天城(小林)のもとに刑事の駒形(大森)がある依頼を引っさげてやってくる。その依頼とは、舞台女優の葛城楓(小雪)の身辺調査だった。調査を進める天城は、次第に楓の神秘なる魅力に惹かれてゆく。ひょんなきっかけで楓と知り合った天城は正体を明かせぬままに、彼女の屋敷で食事をするほどの仲になっていた。ある晩彼女の屋敷に忍び込んだ天城は、ふと壁の穴から覗いた部屋に楓ではない女を見つけるが...
以上があらすじなのだが、この物語に出てくる天城が探偵になるまでを描いたのが、「LENS」である。
ここで漸く「LENS」の話といこう。
舞台は同じく大正14年の帝都東京、本邦帝都図書館で250冊の蔵書が盗まれた事から始まる。
相次ぐ窃盗に悩んだ図書館司書の犬飼、が通報して駆けつけた所轄署巡査の春日、本庁から派遣された警部の駒形、を図書館まで運んできた人力車夫の愛宕屋、無断で持ち出していた蔵書を戻しに来た天城、以上の5名で繰り広げるコメディタッチのミステリー。
ミステリーと聞くと取っ付きにくい方も居るかもしれないが、これはひと味もふた味も違い、決して見る側が置いてきぼりにならない。というよりどちらかというと、ミステリーならではの流れるようにすっきりと解決するタイプの作品ではなく、脱線に脱線を重ねながら展開してゆくため、安心して見ていられるのだ。
だがしかし、小林氏の類い希なる創作力が活きており、何時もの『点と点が繋がる』作品になっているのは間違いない。
そして、椎名林檎氏の楽曲が流れることにこの上ない高揚感と心地よさを感じられるのも、お薦めしたい理由の一つだ。
「POTSUNEN」
小林賢太郎氏のソロコントライブ。
演出、脚本、美術、そして出演の全てを小林氏が手掛ける舞台だ。
コント、というカテゴリーに属されるのにはいささか余念が残るのだが、マジックやパントマイム、ハンドマイムまで組み込まれた舞台は、どのカテゴリーに相応しいのか決めかねるところがある。
ポツネンシリーズがラーメンズ本公演や小林賢太郎演劇作品と異なるのは、『フリーダム』且つ『実験的』だということだ。
小林氏が思い描く、彼の体一つと美術的な装置で表現する舞台には、彼のやりたいことが散りばめられている。
と言うと、観客の目線で立って考えていないように聞こえるかもしれないが、そんなこともない。...と思う。少なくともラーメンズが好きな人間としては。
今やラーファンと化した私は、そうでない者としての客観性を持ち合わせているという確たる自信はないので、ラーメンズの作品を見た上でこちらを楽しんで頂きたいと思う。
ちなみに、先日北海道で観劇したのは同じくポツネンシリーズである。
ふぅ。
ラーメンズ、及び小林賢太郎氏を語ると止まらなくなるのでこのくらいにしておこう。
そして今回、もう一つお薦めしたい作品がある。今度はDVDではなく、あるアーティストのCDだ。
Daniel Coughlinの「Spring」である。
先月、池袋の東京芸術劇場の前を通ると、アコースティックギターの音色が聞こえてきた。
その音色に引き寄せられて歩いてゆくと、3~4人の観客の中で寒空の下、手を震わせながらも懸命に、そして穏やかな顔の奥で心底楽しそうにギターを弾く白人男性が居た。
長身でスラッとしており、とても繊細で美しい顔をしていた。外見からでも繊細さと優しさが見て取れるが、彼が奏でるギターにもそれは如実に表れていた。
さらに、ギター一本で打楽器やハープ、コントラバスの要素を持つ様々な音色を表現しており、素人の私でも彼の演奏力は素晴らしいと感じた。
思わず足を止めたが、恐らくライブを始めて間もなかったのだろう。ものの10分ほどで観客の数は30人近くになっていた。
彼の奏でるギターの音色に聞き入りながら、「人を惹き付ける魅力とはこういうことなのだ」と思った。
ライブ終了後、彼のCDは完売した。勿論私も購入者の一人である。
偶にライブを行っているそうなので、もしも見掛けたら一度立ち止まって聞いてみてほしい。
今回は私の主観で色々とご紹介したが、それだけが今日の日記の目的ではない。
タイトルの「思うこと」についてだ。
以前から、「やりたいこと」を実現しようとして様々な努力や試みを実行してみた。勿論まだまだ不十分ではあるが、そうと決めた頃よりは0.1位は前進しているつもりだ。
しかし最近では、「やりたいこと」を実現するための努力が「やらなければならい義務」として位置付けされたり、色々なもの(これは主に椎名林檎氏と小林賢太郎氏である)に影響を受け、当初の「やりたいこと」の方向性を見失っていた。
「こうなりたい」という、自分が作り出した最初のイメージが、今や「尊敬するあの人に恥ずかしくないような人間になりたい」というものに置き換わっていた。それに気付いてはいたが、益々葛藤が激化するだけだった。
それが今日、満足げに舞台に立つ小林賢太郎氏のDVDを見て、楽しそうにギターを演奏していたDanielのCDを聞いて、思ったのだ。
『自分が純粋にやりたいことを、ただやるだけでいいんだ』
そんなことかと言われるかもしれないが、これは本当に大切なことだと思う。
こんなに大切で、こんなに簡単な事を忘れていたなんて。
しかし、これが意外と難しいのだ。
あらゆるものが溢れるこの世の中で、何にも影響されないというのは無理だろう。自分は自分だ、という人だってその自分を形成するためにいくつもの何かに影響されてきたはずだ。無意識でも。ましてや、成長すればするほど行動範囲や視野が広がり、影響される対象物は増加する一方だろう。
だからこそ、自分に正直に、自分の心に純粋に従うのは思いの外難しいのだ。
しかし私は気付いた。
気付けたのだ。
もう迷わない。
私は、
自分が純粋にやりたいことを、ただやるだけだ。
道が開けそうな予感。
皆さんも、自分に正直に。
もうすぐ生誕21年目。
命よ、私という魂を生かしてくれてありがとう。
また明日から宜しく。
ここ最近、休日は必ず何かしらの予定が入っていたため、何も予定の無い休日は久々だ。
ということが数日前から分かっていた私は、これまた久々にTSUTAYAへ行き、初めてTポイントカードなるものを作った。
小林賢太郎氏の演出作品を借りるためだ。
今まではYouTubeで動画を見たり、DVDは必ず買って見ていた。しかし、ここ数カ月出費が嵩んだ上に今後の生活を考えると買ってばかりはいられない。
よって、初めてのレンタルに至ったわけだ。
そして今回借りたのが、こちらの2本。
「LENS」
「POTSUNEN」
周りににラーファン、というよりラーメンズを知っている方がほぼ居ない現状で、少しでも彼らの魅力を伝えていこうと思っている私。
今回も少々失礼致します。
「LENS」
椎名林檎の3rdアルバム、『加爾基 精液 栗ノ花(カルキ ザーメン クリノハナ)』の世界観を映像として表現した短編キネマである『百色眼鏡』(出演:小雪、小林賢太郎、大森南朋、椎名林檎)に出演した小林氏が、同作品の物語をもとにして書き下ろした舞台。
『百色眼鏡』のあらすじは、大正14年、探偵である天城(小林)のもとに刑事の駒形(大森)がある依頼を引っさげてやってくる。その依頼とは、舞台女優の葛城楓(小雪)の身辺調査だった。調査を進める天城は、次第に楓の神秘なる魅力に惹かれてゆく。ひょんなきっかけで楓と知り合った天城は正体を明かせぬままに、彼女の屋敷で食事をするほどの仲になっていた。ある晩彼女の屋敷に忍び込んだ天城は、ふと壁の穴から覗いた部屋に楓ではない女を見つけるが...
以上があらすじなのだが、この物語に出てくる天城が探偵になるまでを描いたのが、「LENS」である。
ここで漸く「LENS」の話といこう。
舞台は同じく大正14年の帝都東京、本邦帝都図書館で250冊の蔵書が盗まれた事から始まる。
相次ぐ窃盗に悩んだ図書館司書の犬飼、が通報して駆けつけた所轄署巡査の春日、本庁から派遣された警部の駒形、を図書館まで運んできた人力車夫の愛宕屋、無断で持ち出していた蔵書を戻しに来た天城、以上の5名で繰り広げるコメディタッチのミステリー。
ミステリーと聞くと取っ付きにくい方も居るかもしれないが、これはひと味もふた味も違い、決して見る側が置いてきぼりにならない。というよりどちらかというと、ミステリーならではの流れるようにすっきりと解決するタイプの作品ではなく、脱線に脱線を重ねながら展開してゆくため、安心して見ていられるのだ。
だがしかし、小林氏の類い希なる創作力が活きており、何時もの『点と点が繋がる』作品になっているのは間違いない。
そして、椎名林檎氏の楽曲が流れることにこの上ない高揚感と心地よさを感じられるのも、お薦めしたい理由の一つだ。
「POTSUNEN」
小林賢太郎氏のソロコントライブ。
演出、脚本、美術、そして出演の全てを小林氏が手掛ける舞台だ。
コント、というカテゴリーに属されるのにはいささか余念が残るのだが、マジックやパントマイム、ハンドマイムまで組み込まれた舞台は、どのカテゴリーに相応しいのか決めかねるところがある。
ポツネンシリーズがラーメンズ本公演や小林賢太郎演劇作品と異なるのは、『フリーダム』且つ『実験的』だということだ。
小林氏が思い描く、彼の体一つと美術的な装置で表現する舞台には、彼のやりたいことが散りばめられている。
と言うと、観客の目線で立って考えていないように聞こえるかもしれないが、そんなこともない。...と思う。少なくともラーメンズが好きな人間としては。
今やラーファンと化した私は、そうでない者としての客観性を持ち合わせているという確たる自信はないので、ラーメンズの作品を見た上でこちらを楽しんで頂きたいと思う。
ちなみに、先日北海道で観劇したのは同じくポツネンシリーズである。
ふぅ。
ラーメンズ、及び小林賢太郎氏を語ると止まらなくなるのでこのくらいにしておこう。
そして今回、もう一つお薦めしたい作品がある。今度はDVDではなく、あるアーティストのCDだ。
Daniel Coughlinの「Spring」である。
先月、池袋の東京芸術劇場の前を通ると、アコースティックギターの音色が聞こえてきた。
その音色に引き寄せられて歩いてゆくと、3~4人の観客の中で寒空の下、手を震わせながらも懸命に、そして穏やかな顔の奥で心底楽しそうにギターを弾く白人男性が居た。
長身でスラッとしており、とても繊細で美しい顔をしていた。外見からでも繊細さと優しさが見て取れるが、彼が奏でるギターにもそれは如実に表れていた。
さらに、ギター一本で打楽器やハープ、コントラバスの要素を持つ様々な音色を表現しており、素人の私でも彼の演奏力は素晴らしいと感じた。
思わず足を止めたが、恐らくライブを始めて間もなかったのだろう。ものの10分ほどで観客の数は30人近くになっていた。
彼の奏でるギターの音色に聞き入りながら、「人を惹き付ける魅力とはこういうことなのだ」と思った。
ライブ終了後、彼のCDは完売した。勿論私も購入者の一人である。
偶にライブを行っているそうなので、もしも見掛けたら一度立ち止まって聞いてみてほしい。
今回は私の主観で色々とご紹介したが、それだけが今日の日記の目的ではない。
タイトルの「思うこと」についてだ。
以前から、「やりたいこと」を実現しようとして様々な努力や試みを実行してみた。勿論まだまだ不十分ではあるが、そうと決めた頃よりは0.1位は前進しているつもりだ。
しかし最近では、「やりたいこと」を実現するための努力が「やらなければならい義務」として位置付けされたり、色々なもの(これは主に椎名林檎氏と小林賢太郎氏である)に影響を受け、当初の「やりたいこと」の方向性を見失っていた。
「こうなりたい」という、自分が作り出した最初のイメージが、今や「尊敬するあの人に恥ずかしくないような人間になりたい」というものに置き換わっていた。それに気付いてはいたが、益々葛藤が激化するだけだった。
それが今日、満足げに舞台に立つ小林賢太郎氏のDVDを見て、楽しそうにギターを演奏していたDanielのCDを聞いて、思ったのだ。
『自分が純粋にやりたいことを、ただやるだけでいいんだ』
そんなことかと言われるかもしれないが、これは本当に大切なことだと思う。
こんなに大切で、こんなに簡単な事を忘れていたなんて。
しかし、これが意外と難しいのだ。
あらゆるものが溢れるこの世の中で、何にも影響されないというのは無理だろう。自分は自分だ、という人だってその自分を形成するためにいくつもの何かに影響されてきたはずだ。無意識でも。ましてや、成長すればするほど行動範囲や視野が広がり、影響される対象物は増加する一方だろう。
だからこそ、自分に正直に、自分の心に純粋に従うのは思いの外難しいのだ。
しかし私は気付いた。
気付けたのだ。
もう迷わない。
私は、
自分が純粋にやりたいことを、ただやるだけだ。
道が開けそうな予感。
皆さんも、自分に正直に。
もうすぐ生誕21年目。
命よ、私という魂を生かしてくれてありがとう。
また明日から宜しく。






