思ったよりも早く、リサ が僕に尋ねてきた。
「さくら組(リサの保育園での組。年長組である)のお友達は
だいたいお父さんの名前とお母さんの名前は同じなのに
うちはどうして違うの?」
名前とは苗字のことである。
僕と妻は事実婚で、戸籍上は結婚していない。
事実婚という生活形態を始めてすでに10年ほどになる。
その間にリサが生まれたわけだ。
事実婚にしたのは、何らかの家庭的事情があったわけではなく
まったくの二人の意志から。
だから結婚前後には、双方の両親を含めていろいろ言われた。
そのなかで事実婚を進めない理由としてしばしば言われたのが
「子どもが出来たとき、子どもになんて説明するの?」であった。
僕は今日、リサの問いを受けて、こう説明した。
「お父さんとお母さんの名前が同じ人が多いんだけど
違う人もいるんだよ。どっちでもいいんだよ。」
リサは納得したようだった。
それにしても、ずるい説明である。(笑)
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