相変わらず、家族で「アルプスの少女ハイジ」のビデオを見ている。

今日の回のサブタイトルは「白パン」。

フランクフルトのクララの邸宅で暮らすようになったハイジが

ペーターのおばあさんに食べてもらおうと考えて

自室のクローゼットに隠していた白パンを

ロッテンマイヤーさんに見つけられ捨てられる、という話である。

今回の圧巻はなんと言っても後半。

白パンを捨てられて絶望のあまり号泣するハイジを

クララが必死に慰めようとするくだりだ。

クララはどうしても泣きやまないハイジを必死に慰めようとするが

うまくいかない。知恵を絞って、ハイジが興味を覚えるような

「七匹の子ヤギ」の物語を語り聞かせる。

この場面のクララの心情を追いかける演出が絶妙。

部屋の中でクララがお話を語り続ける、それだけの展開が

高畑勲の手にかかると見事な心理劇に変貌する。

私も妻も、クララの心理描写に心を奪われ

いつの間にか涙を流していた。

リサはもちろんそのような「大人の事情」は分からないのだが

毎回、食い入るように「ハイジ」を見ている。

そして、終わると物語の内容について妻を質問攻めにする。

曰く「どうしてハイジは地下室に入れられたのか」

曰く「どうしてハイジは山に帰ることができないのか」

などなど。

子供なりにこの物語を受け止め、心に刻んでいるのだろうか。

私や妻が子供の頃、そうだったように。