人工衛星「だいち」にまた不具合が生じた。
状況はともかく、JAXAの広報について思うところがあったので
今日、提言メールをJAXA宛に送った。
以下にその内容を再掲する。
【提言内容本文】
先日打ち上げられた陸域観測衛星「だいち」の不具合に関する情報が、週末、週明けと
二度にわたってマスメディアで流れました。
この際のJAXAの姿勢は、衛星に生じている状況を速やかに公表するというもので
それ自体は適切であり、非常に歓迎されるべきものです。
ところが、これらの報道を流すメディアや情報を受け取る側に、
理学的・工学的知識が不足しているためにJAXAの公表した情報を適切に評価できずに、
過剰に不安視したりするような状況が生じているように思われます。
これは、せっかくオープンに情報が知らされても、それが逆効果になりかねないという意味で
あまり良くない状況だと思われます。
この状況を生じさせている大きな原因は
当事者以外には「その不具合が重大なものかどうか」がわかりにくい、ということにあります。
そのような状況を改善するために、
事前に衛星などの運用にかかるリスクレベル基準を定めておき
衛星などの不具合を公表する際に一緒に「現在の不具合の状況は『リスクレベル2』である」
というように公表すれば良いのではないかと思います。
具体的にイメージしているのは、最近で言えば
★アメリカのハリケーン襲来の際に当局から公表された危険度のレベル
★WHOが新型インフルエンザの流行危険性について公表している危険度レベル
のようなリスクレベルの基準です。
このリスクレベルが衛星不具合の際に公表されれば、
「その衛星について最も詳しい当事者がその不具合をどの程度危険だと考えているのか」が
知識のない一般人にも了解できるので、無用な不安が生じるのを防ぐことができると思います。
以上の提言を
広報のあり方を検討される上で参考にしていただければ幸いです。