前記事に引き続き、宇宙機構(JAXA)への意見メールの掲載です。
一度に全部掲載できると良かったのですが
文字数制限に引っかかってしまいました。
前記事と合わせてお読みくださるとうれしいです。
【メール本文(続き)】
次に、JAXAの広報に関する要望です。
今回の「はやぶさ」関連では、JAXAから情報が積極的に発信されたことは
高く評価されて良いと思います。
その一方で、マスメディアでは相変わらず
「サンプルリターン」の成否をもって「成功・失敗」を単純化する二分法的発想が続いていることや
また一方で、松浦晋也さんなどのブログで
ほぼリアルタイムで報告された「はやぶさ」の状況や記者会見の内容などが
私を含めた多くの部外者に「はやぶさ」への理解と関心を深めたことなどがありました。
これらのいわゆる「JAXAと一般人の間」にあるメディアの情報伝達が
JAXAのミッションへの評価に対してプラス、あるいはマイナスに働く状況は
端的に言えばJAXAにとって不安定な状況といえると思います。
そういった不安定さは
JAXA自身がより多くの情報をより噛み砕いて発信することで解消できるものと考えられます。
具体的には、例えば開発経過やミッション経過の発表・報告で開かれる会見の際に
ネット中継や会見内容・質疑応答内容の速報などの「一般向けの広報」や
報道のガイドラインとなるように噛み砕いた配布資料の充実などの「報道機関向けの広報」。
例えば、テレビスポットをより積極的に活用して、JAXAの活動の世間へのアピール。
インターネットを利用し、マスメディアを介しない直接的な情報発信の充実。
今回の「はやぶさ」の一連の情報発信の状況は、今後のJAXAの広報のあり方にとっても
非常に参考になるものと思われます。
さらに、広報とは若干異なるのですが
今回の「はやぶさ」のようなミッションを契機に、宇宙開発に関心のある国民の間には
「我々自身で、日本の宇宙開発をサポートできないだろうか」
といういう思いが生じているように思います。
受け皿として「サポーター制度」のようなものがあれば、と思います。
ご検討いただければありがたいです。
以上、長文で恐縮ですが
今回の「はやぶさ」をきっかけに宇宙開発に興味を持った者の意見として
参考にしていただければ幸いです。
追伸
本文では書きそびれましたが「はやぶさ」における「サンプルリターン」の位置づけについて。
「はやぶさ」プロジェクトを立案された方々の意図とズレてはいるのですが
マスメディア(と私も含めて)が「サンプルリターン」という事象に飛びついてしまった、という事実は
象徴的であり、軽視できないことだと考えます。
つまり、それは「先端の研究者」と「知識を持たない一般人」との間には
越え難い認識の違いがあり「サンプルリターン」はその意味で象徴的だ、と書いたわけです。
このことはJAXAが広報・宣伝する上で、重要なポイントになると思います。
研究者には「重要であると分かっている研究内容」が
一般人には理解しがたいものである場合
それを広報・宣伝の過程でどのようにすり合わせていくか、というような問題は
純粋に学術的な努力というよりは「広報・宣伝のテクニック」に依拠するところが大きいからです。
決して世間に媚びる、というのではなく、
「世間にいかに上手にアピールするか」ということを考えていただければ、と思います。