サッカー日本代表 親善試合
ウクライナ-日本(1-0)
後味の悪い試合だった。
最初にこの「後味の悪さ」に触れないわけにはいかない。
当然、話は審判のジャッジについてである。
この試合の審判の判断は、好意的に見て「技術的に未熟」
日本サイドから見ると「明らかに不公正」なものであった。
この審判のジャッジの偏りが試合をスポイルしたことは否めない。
審判が試合当事者の一方の肩を持ってしまうと
試合を成立させる前提となる「ルールの平等な適用」が失われるからだ。
しかし、である。
公正さを欠いた試合は、何も「今回の」「日本」に限ったことではない。
先の日韓W杯でも、審判の公正さを巡って問題になった試合があった。
「ホームタウンデシジョン」などの現象の存在を考えると、
人間が審判をする限り、むしろそれは
現代のサッカーという競技には避けられないものだ。
それならば、試合当事者に求められるのは
審判の不公正さを嘆くことではなく
審判の偏りや判定傾向までも考慮に入れた上で
試合の進行を有利にコントロールする「したたかさ」ではないだろうか。
今の日本代表にそこまでのレベルを求めるのは酷だろうか。
…審判以外のことに話を移そう。
まず、シェフチェンコを欠くなど
ベストメンバーからほど遠いウクライナに対して
ゴールポストを割ることが出来なかった攻撃面については
依然として大きな不安が残った。
先般のホンジュラス戦では「0-2」「1-3」「2-4」の
三度の二点差を挽回する精神面の強さと決定力を見せたが
守備的にかっちりした相手に対しては
ゴールの匂いがしない展開がほとんどという代わり映えのなさ。
これがこのチームの最大の問題点のように思われる。
ジーコ監督の選手起用への批判が消えないのもやむを得ない。
次に守備の面だが、
こちらは攻撃面に比べ、また先週の試合と比べてもましだったと思う。
ただ、特に後半、中田コの退場以降は危険な場面が多く見られ
ディフェンス陣でいかにして守備の意識を共有するかが課題として残った。
それから、この試合で特筆すべきなのは中田英寿。
彼のキープ力、肉体的な強さ、運動量の多さがかなり発揮され
キャプテンとしてチームを引っ張る姿勢も含めて
他の選手とのレベル差が際立っていた。
やはり「現場監督」中田英寿あっての日本代表、
という感をあらためて強くした。
次の試合は11月の日本でコートジボワールと、ということ。
チームとして、そして個人個人の成長に期待したい。