西暦205×年、政府はもはや限界に達した交通戦争と
一向に減少に転じない交通事故に抜本的に対処するため
関連業界の強硬な反対を押し切って新たな施策を打ち出した。
「運転免許一子相伝制度」
制度の概要は次のとおり。
西暦205△年4月1日以降、新たな自動車運転免許を発行しない。
これ以降、免許の取得を希望する者は、自動車運転免許試験に合格した上で
すでに他の者が取得し保有している運転免許証を合法的に譲り受けること。
なお、制度名称に「一子相伝」とあるが
それは運転免許証の譲渡が血縁者間のみで行われうるということではない。
一対一での譲渡を表現したレトリックである。
この制度の目的は、
1 運転免許証の発行数量を固定することで、交通量の増加を抑制する
2 運転免許証の取得条件を限定することで、運転者の技量向上が期待できる。
しかし、この制度は社会に意外な影響を及ぼした。
まず、この制度が運転免許証の譲渡に格段の条件を設けなかったため
運転免許証がネット上で高額で取引されることとなり
結果、運転免許証の保有が金銭的に富裕な階層の者にほぼ限定され
社会階層の二極分化(免許証を「持つ者」と「持たざる者」)を促したこと。
また、これに伴い、偽造運転免許証が大量に市中に流通し、
摘発に奔走する当局との間でいたちごっこが繰り広げられる事となったこと。
この物語は、この偽造運転免許証を製造・販売している闇業者と
摘発に命を賭ける「免許証Gメン(略称【メンメン】)」の知られざる戦いを描いた
迫真のドキュメントである。
…って、書いてみると、どうしようもないほど下らん(笑)