我慢できる子に育てたい。 | ★子育てに自信のないお母さん応援日記★

★子育てに自信のないお母さん応援日記★

保育士の目線から語る、お母さん達応援日記!
少しでも、心のモヤモヤが晴れてくれたら、いいな。

私の体験したお話です。


私のクラスで、一番お誕生日の早い、4月生まれの女の子がいました心

そのとき3歳だったかなきらきら!!


Kちゃんというのですが、Kちゃん、びっくりするくらい”良い子”な時期があったんです。


「ロッカーの前に座りましょう!」
の一言で、すぐローカーの前へ行き、ぴしっと体操座り。

他の子がざわざわしてたら、注意する。

他の子が遊び始めても、自分は我慢してきちんと座ったまま。

おもちゃの取り合いになれば、譲る。



まだ3歳ですが、しっかり「我慢」ができる子だったんですね好

クラスで一番お姉さんだし、褒められることも多かったKちゃん。



しかし、この”良い子”なKちゃんのことを、私ともう1人の担任の先生は

「ちょっと、心配だね」

と話していました。





我慢ができる子って、一般的にとても大事な要素とされていますが、

そもそも「我慢」って、まだ3歳の子どもには、「無理」をしないとできないんですね汗




心のバランスを取れなくなるときがくるのでは・・・?

そう心配し、Kちゃんには「もっと甘えて良いよ?ワガママ言っていいよ?」と言っていました。



すると、案の定・・・・

数ヶ月のうちに、Kちゃんの「我慢」は限界に達したのか、陰湿ないじめのようなこと(といっても3歳のすることなので、可愛いものですが。)をしたり、すっごく頑固になって、何があっても謝らなかったり、とにかく、一変して”手のかかる子”になってしまいました。


だんだん、叱られることが増えてきたある日。


Kちゃんが、お友達にわざと「○○ちゃん嫌いだから、遊んであげない!」と言って泣かせてしまったんですね苦笑

いつもなら、ここで理由を聞いて、理由によっては叱られるのですが・・・・




私、あえて、叱らず、抱きしめてみました。




そして
「Kちゃん?最近、しんどいかな?
先生、Kちゃんがいじわるなこと言うとき、しんどいのかなって心配してるの。
今日は、怒らないから、いっぱい甘えんぼする?
いっぱい抱っこしようか?」


そう伝えました。






するとね、Kちゃんね・・・・・・・・泣き始めたんです。







そして、一言。








「抱っこ、する。」





もう、これだけで、十分、Kちゃんの想いが伝わりました。






Kちゃんは、一番お姉さんだから、頑張りすぎてしまったんですね汗

自分でも気付かないうちに、しんどくなったんですよね。


そして、心のバランスを上手く取れなくなって、すぐにイライラしたり、わざといじわるしたくなってしまった。

それで、叱られても、素直になれなくなってしまった。





だけど、本当は、我慢なんてせずに、甘えたかったんです。

Kちゃんだって、ワガママ言いたかった。




まだ、3歳だもんね。






それから、「先生、絵本読んで!」「先生、抱っこ♪」と甘えられるようになってきて、少しずつ、またバランスを取り戻していきました。








親になると、子どもが将来、何事にも我慢できなくなったらどうしようと思って、

我慢=えらい!

こんな図式をつくってしまうことがあります汗




だけど、これは、子どもへの負担が大きくなりすぎてしまう危険性があるんですね。




たくさん甘えた子どもの方が、大きくなって我慢もできるようになります。

たくさん依存できた子どもの方が、大きくなって自立できるようになります。





やっぱり、良い子は、大人にとって都合の良い子にはしちゃいけないんです。





子どもがもし、我慢することが増えてきたら、「我慢できるようになってエライわ♪」だけじゃなく、「大丈夫?無理してない?」という視点を持ってみて欲しいです心



集団生活の中にいると、どうしても「我慢」ってつきものです汗

先生を独り占めできる訳じゃないですもんね。




だから、おうちでは、ママやパパを独り占めできる時間を大切にしてあげて欲しいです好




「我慢」は大切。

だけど、十分甘えてからでも、遅くないですよ?(*^ー^)ノ






*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



この経験、私はかなーり反省しました。


Kちゃんが「我慢の限界」まで、何もしてあげられなかったからです。


いくら口で「甘えて良いよ?」と言っても、それをできないKちゃんの想いまで汲めていなかったのですね。。。



保育も、子育ても、いつも完璧にはいきませんよね。



だからこそ、日々、反省して、同じことを繰り返さないように成長していきたいですね