子どもは、少し知恵がついてくると、嘘がつけるようになります
例えば、「歯磨いた?」の質問に、実際磨いてなくても「うん。」と平気で答え、その場をやり過ごしたり
これって大きな成長なのですが、心配になるお母さんが多いようです
「うちの子、最近嘘をつくんです。どう対応したら良いでしょう」
こんな質問がよくあります
子どもの年齢にもよりますが、早いと2歳くらいから嘘をつき始めますね
ただ、この嘘は、子どもにとっては成長の証、本当は褒めたいくらいの嘘です(笑)
だって、やっと言葉を覚えて色々なことを理解して、賢くなってきて、嘘という技術を身につけるわけですね。
これは、子どもを責めたり叱る必要はないと私は思っています
子どもにとって「嘘」という概念までまだ出来上がっていない時期ですし、たまたま、その場をやり過ごすことができる技を使っただけです
これを叱るよりも、「一緒に歯磨こうね~」でOKです。
小学校に上がるくらいまでは、嘘を責めるのではなく、嘘というのはどうしてよくないか話をする程度で十分です。絵本なんかも良いですね
ただ、よく考えてみてほしいことがあります。
子どもの嘘に敏感に反応する大人ですが、大人は子どもに「嘘」をついていませんか?
一度も嘘をつかないで子育てできますか?
私の働いていた保育園では、よく「鬼」が出てきました
「ご飯残すなら、鬼さんでてきてもらうよ」
「悪いことする子は、鬼の部屋いこか。」
こんな感じです
これ、どっからどう考えても嘘ですよね。
おうちでも、節分のあとはよく鬼が登場したりしませんか??
大人が子どもに平気で嘘をついているのに、どうして子どもの嘘は許せないのでしょうか(-""-;)
私は、子育てにおいて、平気で嘘をつくのは、できる限りやめようよーーと言いたいです。
もちろん、サンタさんなんか子どもの夢だし、大人の事情もあるだろうし、すべて正直に言うというのは違うと思います。
ただ、嘘が日常になって欲しくはないのです。
さらに言うと、自分が嘘をたくさん言っているのに、子どもの嘘を怒るような、自分勝手な子育てをして欲しくないのです。
正直、大人になると嘘が必要な場面が出てきますよね
お世辞だったり、苦笑いだったり、お断りするときだったり・・・・・・
つまり、嘘って必要なものなんですよね
それを、排除したい気持ちは分かります
子どもに嘘をつかれて悲しいなら、それを子どもに伝えるのはアリです
ただ、子どもを責めないでください。
責めると、今度はばれないように嘘をつこうとするのが、子どもです
嘘を大きな問題として捉えるのは、もう少し後・・・小学校に上がってからだと私は思っています。
そして、人にいやな思いをさせるために少し大きくなった子どもがつく嘘には、家庭環境が大きく関わっていることがほとんどです。
それを未然に防ぐには、嘘を責めることではなく、子どもに愛情をしっかり伝えることなのです