出会い。中です!
遅くなったけどこれ当たり前にフィクションです。
ですが、最後はハッピーエンドにするつもりだけど途中結構悲しい部分とかあるので苦手な方は見るのを御遠慮ください!
それではどうぞ!
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由依side
私は初めて誰かに弱音を吐いた。それでも理佐はそんな私を受け止めてくれた。正直、まだ理佐に対して不信感はあるし、いつか裏切られるんじゃないかって思う。
理「由依?ぼーっとしてるけど大丈夫?」
由「え、あ、うん。」
理「ここのアパート1年だけだからってめっちゃ狭いんだよね。だから私と相部屋になるけどいい?」
由「あ、それなら、私ここで寝るからいいよ。」
理「なら私がこっちで寝るから由依が私の部屋で寝な。」
由「だめだよ。」
理「じゃあ一緒でいい?」
由「はい。」
理「服とかは全部私の着ていいからね。」
そう言って私に見せてくる服は全部可愛いものばかり。私が持っている服が地味だからこんなの着ていいのかと不安になる。
理「私一人っ子だからなのか、親がめっちゃ服買ってくるんだよね。ほぼスカートばっかなんだけど、私スカート嫌いなんだよね。由依はスカート好き?」
由「私、スカート履いたことない。」
理「じゃあ履いてみる?」
由「いいの?」
理「当たり前だよ!」
試しに1着借りて履いてみる。すごくフリフリしていて可愛い。
理「由依めっちゃ似合ってる!」
由「あ、ありがとう。」
理「由依が良かったら私これいらないから使っていいよ!」
由「ほんとに?」
理「うん!」
初めて理佐の笑顔を間近で見た。するとまたさっきみたいに心臓がとくんとなった。
これはなんなんだろう。初めての感情だ。
それから、一緒にご飯を作って食べたりテレビを見たりした。
理「そろそろ寝よっか。」
由「うん。」
2人で同じベットに入る。久しぶりに感じる温もりで涙が止まらなくなる。
理「え!由依?どした?」
由「グスッ こんなに優しくしてもらったの、グスッ久しぶりだった。グスッ 私理佐の事信頼出来るかもしれない。グスッ」
こんな1日で人を信用出来るなんて自分でもビックリしてる。だけど、理佐とだったらいける。そう思えた。
理「そっか。良かった。じゃあこれからも一緒にいよう。」
由「うん。」
それから学校でも虐めを受けることが無くなった。
ある日の放課後。
いつものように理佐の一緒に帰るため、下駄箱で待っていると、前虐めてきた人達が私の目の前にやってきた。
A「なんでお前だけ理佐ちゃんと話してんだよ。」
B「理佐ちゃんに守られてるからって調子乗ってんじゃねーぞ。」
由「別に調子乗ってなんかない。」
A「うるせえ!お前さえ居なかったら理佐ちゃんは私達と一緒にいたのに。お前さえいなければ。」
確かにこの人たちの言う通り、私さえいなければこの人達だって幸せだし、理佐だって私の面倒見なくて済む。
由「ごめんね、もうあなたたちや、理佐の前には現れないから。」
そう言って虐めてきた人達の間を通って歩き出した。
後ろからは私を止める声がしたが、気にせず歩く。すると後ろから抱きしめられた。
?「なにやってんだよ。」
由「誰。」
理「誰が勝手に先に帰っていいって行ったんだよ。」
由「だって、理佐に私のせいでたくさん迷惑かけてる。だから私なんかいなくなればいいんだって思った。」
理「そんなわけねーだろ!」
すごく大きい声だったためびっくりした。
理「私は由依と一緒にいて大変だなんて思ったことない!むしろ由依と一緒にいるから楽しいんだよ。由依がいない人生なんて嫌なんだよ。」
こんなこと初めて言われた。私を必要としてくれてる人が初めてできた。
由「ありがとう。ありがとう。グスッ」
理「もう〜、泣くなよ〜。」
そう言って涙を拭いてくれる理佐の手は暖かかった。
続
次で終わりです!
読んでくれてありがとうございました!