夢が叶う場所。 | もうひとつのおうち

もうひとつのおうち

小さな「できる!」をもっと大きく。虹色の個性を持つ子ども達と笑顔で歩む毎日の記録。

 

 

7月に入り、新型コロナウィルスの感染者数が増える一方で、落ち着かない日々が続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

 

6月まで“もうひとつのおうち下馬”の児童発達支援管理責任者としてお仕事をしておりました、保育士で作業療法士のちずこです。7月からは産休に入り、赤ちゃんを迎えるべく、ゆっくりととした日々を過ごしております。今日は、私の”もうひとつのおうち”との出会い、そして、現在に至るまでのことを書いてみたいと思います。

 

私が“もうひとつのおうち”に仲間入りしたのは、2019年4月。保育士として乳児院に9年間務め、0歳から2歳のお子さまたちと生活する中で、発達のニーズを感じることが多かったことから、一念発起して作業療法士の専門学校に入学、4年間勉強して無事資格を取得したばかりでした。

 

保育士としての経験を活かし、お子さまと毎日を共にしながら作業療法士として成長していきたいという夢。就職活動をする中でそんな夢が叶う場所は中々見つかりませんでした。そんな中で出会ったのが”もうひとつのおうち”でした。”もうひとつのおうち”のプレスクールは、2歳から毎日通い、生活の中で向き合うことができるという夢のようなプログラムにみえました。

 

“もうひとつのおうち”に初めて訪れて感じたのは、「集団の中で一人ひとりのお子さんがとても大切に注目されている」ということです。お子さまたちは、1日を通してたくさんの「できた!」の経験をし、そのひとつひとつにせんせいたちがしっかりと注目していました。せんせいたちから共感の言葉や驚きの言葉を丁寧にかけてもらう中で、のびのびと楽しそうに過ごすお子さんたちがとても眩しくて感動し、「ここで働きたい!」と強く思ったのです。

 

作業療法士としての夢を叶えたいと同時に私にはもう一つ、大切にしたい夢がありました。それは「母になること」。当時の私は、それまでの頑張りを支えてくれ、卒業を待ってくれていたパートナーと入籍したばかり。保育士として夢中で働き、その後学校に通っていたこともあり、30歳を過ぎていた私は、「早くパートナーとの子どもが欲しい」という気持ちでいっぱいでした。

 

「作業療法士として働く」「子どもが欲しい」。どちらも譲れない夢で、就職活動をする時には、どこに行ってもその気持ちを包み隠さず話すことにしていました。“もうひとつのおうち”でも同じようにお話しました。自身も母であるりさせんせいは、「子育てをすることはこの仕事をしていく上でとても大切な経験。応援したい。」とお話してくれました。お腹に赤ちゃんが来てくれた際には、直接お子さまに関わるお仕事から身体を大切にしながらゆっくりと過ごせる児童発達支援管理責任者としての勤務も可能であることなど、働き方の具体的な提案もしてくださり、とても安心したことを覚えています。

 

そうして、“もうひとつのおうち”に仲間入りした私は、作業療法士として1年間しっかりとお子さまの成長に向き合うことができ、無事に子どもを授かり、まもなく妊娠10か月を迎えます。「作業療法士として働く」、「子どもが欲しい」私が強く抱いていた夢は、”もうひとつのおうち”で2つとも叶いました。”もうひとつのおうち”は、りさせんせいをはじめとする全てのせんせいが、お子さまやご家族だけでなく、お互いの夢を叶えるために力を合わせて頑張る「夢が叶う場所」です。

 

産休まであと2ヶ月となったときには直面した新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言。“もうひとつのおうち”のある東京都で日に日に感染者数が増える中、通勤することに不安を覚えるようになっていました。妊婦に大きな影響は出ないとの報道があったとはいえ、罹患した場合には産院を変えなくてはならないなど、大きな影響が出てしまう恐れがあり、家族やせんせいたちもとても心配してくださっていました。

 

りさせんせいに不安なことを相談すると、すぐに区に相談し、在宅勤務のご提案をしてくださいました。春から児発管として働き出していた私は、事務仕事など自宅でできる仕事がたくさんあったので、安心して在宅勤務へ切り替えることができました。妊娠をお伝えしていた“もうひとつのおうち”をご利用のお母さま方にも、「心配していたの。よかった。」と声を掛けていただき、まわりの方々の優しさに触れ、大きな幸せも感じることができたのはなによりうれしかったです。4月からの約2か月間、緊急事態宣言が明けるまで、感染のリスクを負うことなく仕事ができたのは、”もうひとつのおうち”だったからこそだと思います。

 

女性のライフステージには、それぞれの段階で悩みがつきものです。妊娠についても知識としてはあっても、いざ実際に自分のことになると思った以上にたくさんのことを考えなくてはならないのだと痛感しました。これから出産し、子育てをしていく中で、まだまだたくさんの悩みが生まれてくるのだろうと思います。けれど、私には一緒に考えてくれる仲間がいます。”もうひとつのおうち”では、せんせいも、ご家族も、一緒になって考えてくれるはずですし、これから子育てという未知の領域に踏み込んでいく私にとって、皆さまの存在はとても心強いものです。

 

子どものことをよく知っている人がたくさんいるこの場所だからこそ、私も”もうひとつのおうち”にいらしてくださるご家族と同じように安心して、子育てができるのではと思います。母としての働き方も、これから一つひとつ相談しながら、よりよい働き方を模索していきたいです。

産休前の最後の出勤日には、パートナーと出会ったきっかけである大ファンのサッカーチーム、川崎フロンターレがテーマのベビーシャワーをサプライズでしていただきました。ウェディングケーキが川崎フロンターレのケーキだったことを知っていたりさせんせいのアイディアで、オムツケーキにもガーランドにも水色とサッカーボールが。生まれてくる前からこんなにたくさんの人に愛されているだなんて、本当に幸せです。サッカーボールのカードに書かれたみんなからのメッセージは、これから始まる母としての毎日を支えてくれるのではないかと思います。

 

”もうひとつのおうち”で、これからもたくさんの夢が叶いますように。

 

今年度のお子さまの枠は限られておりますが、就園前のお子さまを1名募集しております。また、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、公認心理師の経験がおありになる方の募集も続けております。是非、HPからお問い合わせくださいませ。

 

もうひとつのおうち

保育士・作業療法士

ちずこ