もうひとつのおうち

もうひとつのおうち

小さな「できる!」をもっと大きく。虹色の個性を持つ子ども達と笑顔で歩む毎日の記録。


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ゴールデンウィークのお休みはいかがでしたでしょうか?

中庭の桜が舞い散る頃、もうひとつのおうちのプレスクールが始まりました。男の子5人、女の子3人の8人クラスは、初めてお母さま方から離れるお友だちの泣き声でとても賑やか。それも4週目には落ち着き、お母さま方と穏やかに離れることができるようになりました。

プレスクールで1日3時間過ごす中で、お友だちを見て動くことが出来るように、せんせい1人に対して2人のペアをお子さまの相性を考え、設定しています。また、お友だちを見てもらうための工夫を重ねることをなによりも大切にしています。

「学ぶ」という言葉の語源は「真似る」だといいます。何かを学ぶとき、真似から始めるといいと知ってはいても、それが子育てとなるとなぜか指示をして、教えたりやらせたりというようになってしまいがちですよね。

もうひとつのおうちでは、できる限り指示をしません。その代わりに、お子さまたちになにをしてほしいかがわかりやすいように、お手本を見せるか、お手本となるお友だちに注目して真似してみようと思えるような声かけを心がけています。

同じスモックを着ていることで一体感が生まれ、お友だちのお顔に目が行きやすくなるようです。ボタンができる子はまだ難しい子を、早く終わった子は周りのお友だちをと自然にお手伝いをすることも見られるようになりました。トイレにはオマルが並べて置いてあり、誰か1人が座るとお友だちも真似して座り、終わるまで楽しそうにおしゃべりをしています。

朝の自由遊びで使うものもお揃いのお道具箱に入れ並べているので、隣を見るだけで何をしたらいいかがわかります。お支度が終わる頃、「お絵かきをするので、クレヨンとスケッチブックを持ってきてね」などと一度だけ全体に伝えて待ちます。そして、1番に動き始めたお友だちに注目が集まるような声かけをしていると、だんだんと同じところで真似しながら遊び始めるので面白いです。

4月の工作では、シンプルにチョンチョンと絵の具をつけて半分に折って開くデカルコマニーを何度もやりました。色をつけることに注目できるように「チョンチョン」と繰り返し声を出し、真似っこに誘い込みます。みんながやり始めるとお友だちが使っている色を使いたくなって、「かして」のやりとりに発展することも多いです。

リトミックでは、ピアノの音に合わせて、椅子の周りに円になって、お友だちと一緒に歩いたり、走ったり、ジャンプしたり、寝たりします。みんなが同じ動きをしているので、なにをしたらいいのかわかりやすく、今まで全く真似をしなかったというお子さまも自然と真似っこを楽しめるようになってきていて、うれしいです。

サーキットでは、片足を上げてバランスを取れるようになるために椅子の背を跨いで歩いたり、平均台を渡ったり、マットで横転や前回りをしたり、トンネルをくぐったり、回転椅子で回ったり、フープを辿ってジャンプしたりと身体を動かします。


朝の会では、「おはなしのうた」の手遊びをしてから、見開き1ページ毎に1つの動作や音の真似ができるよう、工夫しながら読み進めます。その後は「おはようのうた」や季節のお歌を振り付け付きで歌います。みんなが確実に真似するまで待つようにしているので全てがのんびりです。「お名前は?」、「何歳?」、「誰と来たの?」をメインに少しずつ他の質問も交えてインタビューもします。

4月のお歌は、「おはながわらった」、「せんせいとおともだち」、「あなたのおなまえは?」でした。身体の部分の名前を覚えるために「かみなりどん」もやっています。おうちでも楽しそうに手遊びをしたり、口ずさんだりしているお子さまもいて、お歌の時間はみんなの大好きな時間です。

お弁当の時間には、トイレに行って手を洗い、コップに水を入れて歯ブラシを用意、ランチョンマットを広げ、右側にはカトラリー、左上にはデザート、左下にはお手拭き、真ん中にお弁当箱を置きます。早く終わった子はその日のペアのお友だちのお支度のお手伝いをするのも手順が決まっているので簡単です。

お弁当のお歌を歌って、お当番さんの号令に合わせて「いただきます」のご挨拶をします。食べている間は、同じおかずを見つけては「トマトおんなじ〜」などと見せ合いっこをしたり、お茶で乾杯をしたりと楽しそうです。食べ終えたら、歯磨き、うがいをして、トイレに行ったら、帽子を被ってお外に行きます。

その後は、ペアのお友だちと手を繋いで、歌を歌いながらペースを合わせて公園へ向かいます。手を離したら立ち止まり、手を繋げるまでペアのお友だちと一緒に待ちます。遊ぶ前には、肩に手を置いて電車になって移動したり、せんせいの声かけて集まったり、幼稚園生活の中で必要になるであろうことも練習しています。

公園では、だるまさんがころんだや追いかけっこ、かくれんぼなどの集団遊びをしたり、遊具で遊ぶことを楽しんでいます。1番目に遊び始めたお子さまの動きを実況中継しているだけで、クラスのみんなが同じ場所に集まっていくように楽しそうなコメントをします。

ここで離れている子を誘いに行ってしまうとせんせいが来てくれたことに満足して、みんなのところに行きたいと思わなくなってしまうかもしれません。そんな時にはせんせいも出来るだけ集まって遊んでいるところに留まり、その様子を離れている子にも聞こえるような声でつぶやき続けることがポイントです。

お部屋に戻るとトイレに行って、お着替えの時間。4月はパンツとズボンの着替えを重点的にやりました。ずいぶん自分でお着替えができるようになってきたので5月は上のシャツのお着替えも頑張っていきたいです。着替えの自立のためにワンサイズ上でゆとりのある着替えやすいお洋服をご用意いただいています。

トイレは3時間のレッスンの中で間隔が長い子は1回、間隔が短い子は3回成功しています。おうちでも日中は布パンツで過ごしてくださっていて、本当にありがたい限りです。これまでは時間毎に誘っていたので、自発的に「トイレにいきたい」と伝えられるようにしていきます。

時間があるときは、帰りのお支度の後、帰りの会をします。一番楽しかったことを指差しで選んだり、言葉で発表したりして、その日の活動を振り返りお友だちのお話を聞く時間です。最後には、「おかえりのうた」を振り付けの歌って、リュックを背負ってお母さまのお迎えです。

お外遊びの時、みんなが遊び込んでいて中断するのがもったいないと感じる日には、公園でのお迎えにするようにしています。お母さまに今日の様子をお伝えする間もお友だちと遊び続けることができるので、お子さまたちもうれしそうです。

お母さまもせんせいも関わらないフィードバック中の自由遊びの時間も4月の後半からは、お友だち同士で関わりながら遊べるようになってきており、笑顔で仲良くやりとりをしているお子さまたちの様子はとても微笑ましいです。

お友だち同士のやりとりを深めるために、真似をする機会をたくさん設け、真似をしたくなるようにお友だちの様子を楽しそうに伝えること。それがプレスクールでのせんせいたちの役割です。

真似をしたいという気持ちを遮ることになるので、指示を出すことはできるだけしません。もし、直接的に伝えなければいけないときには、必ず選択肢を提示しお子さまが自分で決めることができるようにします。

イヤイヤ期真っ只中なお子さまたちも選択肢があったり、自分で考えて動けるように考えられた環境設定や声かけがあれば、積極的に動いてくれることが多いです。お買い物やお洗濯、食事のお支度やお片付けもできる限りお願いしてみると、たくさん「ありがとう」と言ってもらえるので、やる気になってくれるかもしれません。

誰かの役に立って感謝されることは、心の中から溢れるやる気や自立心を育てるためにとても大切です。それは、大好きなおやつやおもちゃをも超えるほどの頑張る力になりえます。

人から言われてやったのではなく、周りを見て真似をしながらも、自分で考えてやり遂げたという経験は、どんな場所でも、どんな人とも、いつもの自分、自分らしい自分でいられるようになるために不可欠だと思います。

毎週メールで送られてくる2、3歳のプレスクールのお子さまたちの成長記録には、心からの達成感を感じられただろうエピソードがいっぱいです。お買い物カゴを自分で持ってレジまで行き、お金を払って買い物袋を持ってしっかり歩いて帰るということをしている子が何人もいて想像するだけでワクワクします。

4月は動作の真似っこが上手になったので、5月は言葉や音の真似っこの機会をたくさん作っていきます。3期生のお子さまたちがどんな風に成長していくのかせんせいたちと一緒に考えている時間がとてもしあわせです。

5月中旬からは、これまでの心理3名、言語聴覚士3名に加え、作業療法士1名、保育士1名が加わり、賑やかになります。自然な流れの中で、言語、認知、運動、社会性、自立などそれぞれの分野の課題と手立てを各分野のせんせいの専門的な視点を持って考えていくのがとても楽しみです。

昨年度から事前事後の評価と分析を外部の臨床心理士の先生にお願いしています。第三者の方の評価があるからこそ、お子さまの可能性を最大限引き出すために必要なことを細かく設定することができます。

2、3歳のお友だちと過ごす時間を楽しみ始める大切な時期。個別レッスンではなく、お友だちと共に学ぶ、真似から始まる環境を大切にしていきたいです。お子さまの育ちに必要なことは全て、工夫次第で公園遊びや工作やゲームの中で学べるはずですから。

お子さまにとっても、ご家族にとっても、このおうちがもうひとつのおうちだと感じていただけるように、また新しい月も丁寧に向き合ってまいります。

ご家庭でも真似っこ、楽しんでみませんか?

今日も笑顔で。

一般社団法人ころん もうひとつのおうち
代表理事  ますながりさ



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 今日も4年生の男の子とのレッスンでした。先週土曜日にあった二分の一成人式では、ステージの上で大きな声で将来の夢を言えたとお母さまから伺い、胸がいっぱいになりました。

 

「みんなと一緒に頑張りたい!」と自分から宣言して過ごした4年生としての一年は、とても特別な一年になったようです。男の子が書いてくれた今日の作文「半人前」を以下にご紹介します。

 

ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー

  半人前
 二分の一成人式を終え、ぼくはついに半人前になった。半人前、つまり、一人前の大人になる道の半分のところまできたということだ。半人前のぼくには、まだやらなくてはいけないことがたくさんある。友だちとくらべたら、ずっとたくさん。


 人とおしゃべりをすることは、一番むずかしいと感じる。そもそも、はずかしがりやなぼくは、もし、もっと話せたとしても無口な人だっただろう。そんなぼくを人は好きになってくれただろうか。


 ぼくは、今のぼくでいることで、自分のせいかくに合っている伝え方をさがすことができているし、みんなもそれをりかいしてくれている。ぼくが今のぼくだから、半人前のぼくだから、みんながまってくれる。そして、どんなに小さな努力もみのがさずに涙を流してよろこんでくれる。


 「おおきくなったら、びょういんではたらきたいです。」


 ステージの上ではじめて言えた夢。半人前のぼくがこころからなりたいとはじめて思った夢を、みんなはどう思ったのだろうか。ぼくが一人前になってその夢をかなえることができるように、半人前から一人前になる道のりを家族や友だちと共に歩んでいきたい。


 十年後の成人式はどんな日になるのか、楽しみでしかたない。しあわせだな、半人前というのは。目ざす道のりがまだ先にあるのだから。

ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー+ー

 

自分の「半人前」なところに向き合い、一人前になるにはと前向きに考える男の子の言葉に、読みながら涙が溢れてきました。

 

その涙の意味を上手く言葉にできないのですが、これまで以上に丁寧に男の子の気持ちを尊重していきたいと強く思います。

 

3年生の9月、「ゼリーもっと食べたい」というような簡単な要求を伝えることから始まった作文が、こうして、男の子の気持ちを表現するための方法となっていることがなによりうれしいです。

 

「おおきくなったら、びょういんではたらきたいです。」という男の子の夢もまた、作文をしていくうちに知ったものでした。

 

「脳波の検査をするとき、小さい子はきっと怖がって泣いてしまうと思うから、PPAPとか面白いことをして笑わせてあげたい」とてんかんのために病院に通ううちに思うようになったと。

 

次のレッスンでは、「ピエロになるには?」や「マジシャンのなり方」などをネットで検索して、いくつかアイディアを伝えて、小さい子を笑わせるためになにができるのかを男の子と考えてみようと思います。まずは、赤いピエロの鼻を付けてみるとかでしょうか?

 

お子さまにはそれぞれに合った学び方、伝え方があります。私にできることは多くはありませんが、それを見つけるために、気持ちに寄り添いながら話し合うことを大切に来年度も過ごしていきたいです。

 

「せんせい」と呼ばれることが多いですが、私は男の子になにも教えたことがありません。教えることなんてなにもないからです。

 

男の子が男の子らしい道を歩んでいく様子をご家族と一緒に見守っていけるのは、あとどれくらいかなぁ…。週1回1時間の男の子との時間、大切にしたいです。

 

明日も笑顔で。

 

ますながりさ
 


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2017年度もあと2ヶ月。

新年のご挨拶もしないまま、あっという間に2月になってしまいました。遅くなってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

プレスクールのお子さまたちも就園先が決まり、それぞれの幼稚園のプレで課題となっていることや年少さんになってから課題になりそうなことに取り組んでいます。


今日は、就園を控えたお子さまたちがどのように過ごしているのか、少し長くなりますが書いてみたいと思います。

 

朝のお支度の流れは随分自立してきています。靴を脱いで、下駄箱に入れ、上履きに履き替えて、タオルと歯ブラシセット、水筒を出し、所定の位置に。名前が読めるようになるよう、マークは無く、ひらがなのみの表記です。リュックをかけたら、手を洗って、スモックを着ます。


スモックのボタンも留められるようになってきました。何か難しいことがあったら、バディーのお友だちか先生に「◯◯が難しいから、手伝って」などと理由も付けてお願いする練習もしています。

 

トイレに行って、その日のバディーのお友だちのお支度ができているか確認し、必要であればお友だちのお手伝いをしてから、自由遊びです。椅子をテーブルに持って行き、必要な物をお道具箱から出します。幼稚園でも朝の自由遊びを楽しめるように、おままごとや季節の工作や粘土、お絵描きなどをみんなで一緒に楽しんでいます。

 

「アイス、かんぱーい!」と丸めた粘土をヘラにさして言う子。それに合わせて、みんなも同じものを作り、「かんぱーい!」。始めはどうやって遊んだらいいかわからなかった粘土も、今では大好きな遊びの一つになりました。

 

自由な発想で遊びが広がっていく様子はとっても素敵で、丸めたお団子を3つヘラに刺して、「だんご3兄弟♪」と歌ったり、ハンバーガーを作ると「A hamburger to go♪」と踊り出したり…。それを周りの子も真似して…とっても楽しそう!

 

それぞれ、ペロペロキャンディーや車やヘビなど好きなものを作ります。先生に頼む子もいますが、先生を真似て作ったものをアピールできるようになった子も。それをお友だちに「どうぞ」と差し出すと、お友だちも「美味しい!」とほっぺを触ってニコニコです。

 

そんな朝の自由遊びの時間は何にも代え難い貴重な時間。遊びの時間が長くなるほど、無限に広がっていく世界。先生やお友だちの真似しながらどんどん豊かになっています。ピアノで「お片付け♪」が流れると、お片付け。先生から言われるでもなく、自然と助け合っています。先生が机を片づけ始めるとお子さまたちも手伝ってくれるようになってきました。

 

みんながお山座りで並んで座ると、お片付けもおしまい。絵本の時間の始まりです。「おはなし おはなし パチパチ♪」おはなしのうたを先生が歌い始めると真似して歌います。「静かに聞きましょう 手はお膝」で姿勢を正し、目は絵本に。

 

今月の本は「せつぶんワイワイまめまきのひ」です。

「かくれんぼ するもの よっといで〜♪」

「も〜う いい か〜い」「ま〜だだよ〜」

「おにさん こちら てのなる ほうへ♪」

「おには そと! ふくは うち!」

など真似っこに最適なフレーズがたくさんあります。ジェスチャーも交えるとみんな真似してくれるので楽しいです。

 

驚いたり、怒ったりの表情も毎回一緒に真似し合って、どんな気持ちなのかを言ってもらっています。先生と目が合った人から順番に答えるお約束です。始めは難しかった表情の真似もみんな上手に♪男の子が緑の鬼に変身したというお話の理解もバッチリです!季節の言葉も絵本で触れる機会を増やすとすぐに覚えられます。

 

絵本の後は、朝のお歌です。「せんせい、おはよう みなさん おはよう♪」と立ったまま振り付けも付けて歌います。「せんせい おはようございます」、「みなさん おはようございます」と並んでお辞儀をしながら挨拶をするのも上手です。その後は、身体の部位の名前を覚えるために、「ちっちゃなゆび」や「かみなりどんがやってきた」などの手遊びをやります。

 

手遊びが終わると、またお山座りで床に並んで座り、インタビューです。格好良く座っているお子さまから名前を呼ばれます。

「お名前は何ですか?」「(姓名)です。」

「何歳ですか?」「3さいです。」

「何月生まれですか?」「◯月生まれです。」

「どうやってきましたか?」「電車できました。」

「だれと一緒にきましたか?」「ママときました。」

「お母さんの名前はなんですか?」「(お母さんの姓名)です。」

「お父さんの名前はなんですか?」「(お父さんの姓名)です。」

「朝ご飯は何を食べましたか?」「◯◯と◯◯を食べました。」

などを前に出て、それぞれに合わせた質問されたら、大きな声で答えます。

 

お友だちのお話をしっかり聞く習慣を付けていくために、「朝ご飯はなにを食べましたか?」への答えはクイズに。「◯◯ちゃんが朝ご飯に何を食べたかわかる人?」と聞くと勢いよく手が挙がります。クイズに答えられると、自分の名前の横にニコちゃんマークが。みんなのインタビューが終わるとニコちゃんマークを数えます。自分の名前を先生が指差したら、「1、2、3」と指差しながら声に出して数え、「何個あった?」の質問に「◯個」と答えます。一番多くニコちゃんマークがあった子の名前には花丸が描いてもらえるので、張り切って答える子も増えてきました。

 

その後は、季節の手遊びをしています。今月は「豆まき」と「鬼のパンツ」。歌いながら、振り付けも上手にできるようになってきていてうれしいです。今週末の節分、それぞれのお家で楽しんでくれたらと、数週間かけて準備をしてきました。今週は、工作で豆まきの豆を紙を丸めて作り、先々週作った鬼のお面と鬼のパンツを身につけ、青鬼さん、赤鬼さんに変身して豆まき本番!役割も交代の場面もあって、楽しい豆まきになりました。

 

朝の会の最後は格好良く座れているペアから、トイレへ。男の子は立ちションがブームで、女の子もオマルを卒業しトイレでするので、順番を待ちます。「トイレに行って、手を洗って、帽子を被って、上着を着て、上履きを脱いで、靴を履いてお外に出たら、お茶を飲んで待っていてください。」や「トイレに行って、手を洗ったら、自分の椅子を持って、椅子取りゲームの形に並べて座って待ってください。」など幼稚園に向けて複数の指示を聞いて動く準備もしています。まずは、ルーティーンになってきていることを伝えていっていますが、少しずつ変化を付けていき、良く聞いて動くことを練習していきたいです。

 

晴れの日はできる限り、お外遊びに行って、身体を動かします。バディーのお友だちと手を繋いで公園に行く間は、歩調を合わせて、歌を歌ったり、道にあるものについてお話ししたり…。道は「右見て、左見て、右見て、車は?」「きてない!」または「きてる!」と確認してから、手を挙げながら渡ります。毎日の積み重ねで、自分から「右見て、左見て」と左右確認するようになってきていて、とても頼もしいです。

 

公園に行くと、みんなが揃うまで並んで座って待ち、格好良く座っている子を先頭に、前のお友だちの肩を持って繋がり、「貨物列車シュッシュッシュ♪」を歌いながら階段の下へ。前のお友だちは抜かさずに、階段は手すりに掴まりながら、一段毎に足を交互に出して上ることを確認しています。

 

みんな上り終わるまで横に並んで待ち、「だるまさんがころんだ」をします。「だるまさんがころんだ」は止まったり、歩いたりを繰り返しながら、先生の言葉やお友だちの動きに合わせながら行動する練習に効果的です。「だるまさんがころんだ」が終わると、お友だちを自分のやりたいことに誘いながら遊びます。

 

揺れたり、回ったりする遊具が苦手な子、高い所が得意ではない子、掴まる力が弱い子、走るのがゆったりな子、それぞれのお子さまの課題を考えながら、自然に遊びの中で取り組めるように「あ!◯◯ちゃんが滑り台滑ってる!楽しそう!」などとお友だちに注目する声かけを続けます。左右を交互に動かす動作が苦手なお子さまもいるので、自転車の練習に交通公園にも行くことがあります。

 

雨の日は、お部屋の中でトランポリン、平均台、椅子跨ぎ、前回り、グーパー跳び、飛び降り、トンネル、回転椅子などのサーキット遊びをして、運動面の課題に取り組んだり、椅子取りゲームなどのルールのある遊びをして過ごしています。勝ち負けのあるゲームは、経験を積み重ねていくほど、コツを掴んできます。勝つと嬉しい、負けると悔しいなどの気持ちを培い、次は頑張るという気持ちに繋げることが目標です。

 

身体を動かす遊びが終わるとトイレとお着替え。1人で脱いで、1人で着て、脱いだ服は自分で畳んで、お着替え袋に入れることを目標に取り組んでいます。先生が近くにいるとすぐにお手伝いをお願いしたがるお子さまもいますので、できるだけ離れてみるようにして、本当にお手伝いが必要な時にはバディーのお友だち、その子も難しかったら先生にお願いするように伝えています。

 

お着替えが終わったら、手洗いをして、お弁当のお支度。歯ブラシセット、水筒、リュックを自分の席に用意し、リュックからお弁当袋を出します。始めにランチョンマットを広げ、右、左、上、下、手前などの言葉を意識しながら、指定された位置に用意していきます。


自分のお支度が終わったら、バディーのお友だちのお支度がどこまで進んでいるのかを確認し、必要であればお友だちのお手伝い。バディーのお友だちのお支度が終わったら、先生がピアノで弾いている「シューベルトの子守歌」が流れる間は、お弁当箱に頭を置いて、静かにみんなのお支度が終わるのを待ちます。

 

みんなが揃ったら、「おきよー、おきよー」とピアノがなるので、それに合わせて歌いながら姿勢を正します。お支度が一番にできていたバディーのペアが前に出て、お当番さんに。「おべんと おべんと うれしいな♪」とお弁当の歌の手遊びをして、「手を合わせてください。大きな声でご一緒にいただきます!」と号令をかけてもらって、食べ始めます。時計の針で食べ終わりの時間を示すことも心がけています。

 

お弁当は、利き手で食具を持ち、反対の手はお弁当に添えること、交互食べを意識すること、チャレンジメニュー1口も含め、最後まで完食すること、最後にデザートを食べることなどを目標にしています。お弁当には始めは食べやすいもの、好きなもののみを、完食の習慣が付いてきたら苦手なチャレンジメニューを1品目1口ずつ入れていただきます。丁寧に積み重ねていくうちに食べられるものは随分増えてきているようです。

 

お弁当中のおしゃべりも大切にしています。「◯◯ちゃん、デザートイチゴ」、「おんなじ、イチゴ!」とお互いに見せ合ったり、「ママが作ってくれた」と1人が言えば、それを真似する子もいて、賑やかです。言語聴覚士のスタッフがいつも2、3人付いているので、口の使い方を観察しながら、練習したい食べ物の形状や噛み方等についてお母さま方にお伝えしています。お伝えしたことを元に、お弁当もそれぞれの口周りの発達、手先の器用さに合わせたものにお母さま方が変えてくださり、大変助かっています。

 

食べ終わったらお弁当を片づけ、歯磨きをして、うがいをしにいきます。「ブクブクペ」は3回しっかりとして、歯ブラシセットとタオルを片づけてお帰りの用意。最近は中々できていませんが、帰りの会で「今日一番楽しかったこと」、「もっと頑張りたいこと」を話し合ってお迎えという流れです。

 

お弁当の時間には、2階の待合室でモニターを見ていらっしゃるお母さま方に、その日の流れとその中で感じたそれぞれのお子さまの成長と課題についてお話しています。また、ご家庭で1週間心がけていたただきたい宿題も例を挙げながらお伝えします。

 

宿題は決して机でのお勉強のようなことではなく、お子さまが自ら考えて行動したり、達成感を感じたりするにはなにが必要かなど、より人としての成長に必要だと感じることが主です。

 

例えば、

ある週は「名前に対しての反応をよりよくするために、褒めるときや遊んでいるときなど楽しいことをしているときにだけ呼ぶようにして、何か注意をしたり、指示をするときにはできる限り名前を呼ばないようにする。」であったり、

 

他の週には、「指示をすることを止め、お子さまの立場で考え、共感し、やる気スイッチになるような言葉がけを考える。」であったり、

 

また他の週には、「やってほしいことは、指示を出さずに、『◯◯ちゃんって、お片付け上手になったんだよね。言わなくても自分で片づけできちゃうんだから、ビックリしちゃう!』などと、予めできるんだよね、すごいねぇ!とお話してみる。」であったり,

 

「お子さまが『雪』と言ったら『雪だね。触ると冷やっとするね。踏むとサクサクって音がするね。白くてフワフワだね。かき氷みたいだね』」などゆっくりと区切りながら、お子さまの笑顔やワクワクした表情を確認しながら伝える。」であったり、

 

「1番じゃないと泣いちゃうことがある子は、ラッキーNo.を他の数字にして、今日は3番だったらいいことがあるというようなお約束を、逆にいつもゆったりしてる子には1番に憧れるような演出をして、それぞれのお子さまがお互いに育ち合えるように演出してみる。」であったり、

 

毎日の子育ての中で取り組めるようなことばかりです。

 

また、宿題の進捗や1週間の様子は事前にお母さま方にメールで成長記録としてお送りいただき、どんな1週間を過ごしたかを全ての先生が把握できるようにして、お子さまの育ちやその日の体調、機嫌に合わせた関わりができるようにしています。

 

3時間のレッスンの間には、待合室で同じクラスのお母さま同士が悩みを相談したり、成長を喜び合ったりして過ごしていらして、明るい笑い声が聞こえてきます。1年間1回3時間のプレスクールに週2回一緒に参加していると、お子さま同士がお友だちになるのと同じように、お母さま同士もお友だちなっていくようです。

 

レッスンが無い日も一緒に遊ぶ約束をしたり、レッスンの後に一緒に遊びに行ったりと家族ぐるみで仲良くされている様子を心からうれしく思います。3月に卒業してそれぞれの幼稚園に旅立った後も大切に友情を育んでほしいです。

 

今日は長々とプレスクールの1日を書いてみました。長くて読みづらいところもあったかと思います。少しでも「ころん」や「もうひとつのおうち」で大切にしているお子さまやご家族との向き合い方がどんなものなのか、感じていただけたならうれしいです。


「ころん」、「もうひとつのおうち」では、

 

毎月のお歌や絵本を丁寧に選び、季節の工作、パーティーを通して、たくさんの言葉に経験しながら触れること。

 

一人ひとりが主役のお誕生日会を開き、お友だちのお祝いをすること、そして、たくさんのお友だちに囲まれた夢のようなお誕生日会の思い出を作ること。

 

自分らしさを大切に、1人でできることは頑張り、難しいことは助けてもらいながら、集団の中に自分の場所を見出だすこと。

 

そんなことを大切にお子さまたちと向き合っています。

 

就園前の時期だからこそ、お子さまたちに伝えたいことを幼稚園の流れの中に織り込んだり、生活の中で意識したりすることで、お子さまにとってより自然で、楽しい学びの経験を積めるように努力したい。プレスクールから幼稚園の移行がよりスムーズなものになるように、丁寧に課題に取り組みたい。お子さまやご家族のしあわせを大きくできる関わり方を考えたい。

 

色だって、大きい小さいだって、長い短いだって、工作や粘土遊びやお外遊びの中でたくさんの学びの機会を作ることができます。真似っこだって、絵本や手遊びをお友だちと繰り返しやるうちにできるようになります。お子さまの目線で考える努力をしたら、遊びの中で学ぶためのアイディアが湧いてくるはずです。

 

指示に従えるようになることより、自分で考えて行動することができるようになることが大切なんだと思います。「うん」や「いいよ」より、「いや」や「やりたくない」と主張できるようになったほうが、言葉の力を感じて伝えたいという気持ちが高まるような気がしませんか?

 

難しいから手伝ってほしいと先生やお友だちに伝えられるようになってほしい。わからないことがあったら、まずはお友だちを見て真似してみることを試してほしい。やりたくないことはちゃんと自分なりの理由を伝えられるようになってほしい。褒めてほしいことはアピールできるようになってほしい。

 

お子さまの自分らしさが幼稚園でも大切にしてもらえるように、上手に表現できる方法を身につけてほしいと心から願っています。

 

着替えやトイレに取り組むことは、自信に繋がりますし、しっかりと取り組んでいきたいですね。また、お弁当の時間が楽しいと思えるように、好きな食べものを増やし、自分で綺麗に食べられるようになるといいなとも思います。

 

プレスクールという環境で丁寧な関わりを続けられることはとてもしあわせなことです。一見ただ遊んでいるように見えるプレスクールの流れの中の小さな「できた!」を見逃さず、喜んでくださるご家族に出会えたからこそ、続けることができています。


心理専門でもピアノを弾き、言語聴覚士でも前回りのお手本をやってみせ、工作やパーティー準備のためにひたすら、画用紙をチョキチョキと切る。トイレトレだって、食事指導だって、着替えだってお子さまの自立に向けてできることを考えます。

 

お友だちと一緒だと、お菓子やおもちゃなんていらないんです。お友だちが褒めてもらってるのを見ると、「ぼくも!」、「わたしも!」と頑張り始める子がほとんど。「◯◯くん、ちょっと困ってるみたい。」と伝えると使命感に燃えてお手伝いしてくれる子もいます。お子さまが自分の中にやる気の源を見つけることができるようになること、それがなによりの目標です。

 

今年度は女の子4人、男の子4人でたくさんの思い出が作れました。来年度は週2回の就園準備クラスは「つぼみ組」、週1回1歳半からのクラスは「ふたば組」として1年間共に活動していきます。http://www.colon-family.net/contact/

 

プレスクールには4人グループの「ほしぐみ」と「つきぐみ」が加わります。また他にもアフタースクールには、就園後のチーム対抗のグループ遊びを中心とした「はな組」、就学準備のための年長さんグループ、就学後のガールズ、ボーイズの2グループと合計8つのグループを作り、集団の中だからこそできる学びの演出を続けていきます。

 

正しい育ちってなんだろう?

そんなものってあるのかな?

もうひとつのおうちでは、

その子らしく育っているか、

ご家族らしい向き合い方ができているか、

を考えていきたいです。

 

共に過ごす時間の中で自分らしさを見つけて、春から始まる幼稚園でも自分の場所が見つけられますように。

 

輻輳不全で全てが二重に見えるので、読み直しはできていません。まとまりなく、読みづらい箇所があるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。長文失礼しました。

 

春に向けて、少しずつ緊張も高まっていることと思います。お子さまたちが自分らしい道をみつけられますように。

 

今日も笑顔で。

 

ますながりさ



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