2度続けてはずれたステント。
4日後にとうとう会社で外れやがった‥。
お昼になってお弁当をひろげた。
マグカップにスープをいれてから
ふとトイレに行った。
恐る恐るチョロっとした瞬間また「キーーン!」
あぁ!もうヤダ!!
会社でこんな事になってどうしたらいいのか‥
携帯はデスクの上。オムツは車の中。もちろん車の鍵もない。
とても取りにいくまで持たない。
考えてる間にもポタポタポタポタ流れ続けている‥。
途方にくれて悔しくて涙がポロポロ出始めた時‥
ドンドンドン!
「リルマミさん!?どしたの!?なにかあった?!」
同じチームのTさんだ。
病気の事もステントの事も今回何度も外れてしまっている事も話していた。
戻ってこない私を心配してトイレまで来てくれたのだ。
「Tさんうぅっ💦また外れちゃってうぅ‥
おしっこが垂れ流しで‥ココから動けないんです‥💦」
号泣に近い感じでなんとか説明すると
「よし!ちょっと待ってて!」
Tさんは自分の夜用ナプキン3枚と私の携帯を持ってきてくれて
「すぐに病院に電話しな!帰り支度もしておくから!」
「はいぃ💦うう‥すみません」
もらったナプキンを2枚重ねてそろりそろり歩く。
事務所に戻ってその場にいた人達に
「すみません帰ります‥」下向いて言ったけど
完全に涙声だった。
お弁当もスープもすっかり片付けられたバックが用意されている。
心の底から申し訳なかった。
今の時期、会社はとても忙しく毎日残業しても追いつかない程だった。
それなのに無理をさせてはいけないと
私だけ定時で私だけデスクワークで
チームのみんなに本当に迷惑をかけていた。
本当に申し訳なくて‥
なんで私はこの忙しい時期に垂れ流しなんだろう‥
そう思いながら帰った。
家に着いて車を降りるとシートに染みていて
ほんの15分なのに夜用ナプキンもかなわない。
人間とはこんなにおしっこがでているものなのか‥
オムツにはきかえて、電話する。
「また外れました‥」
もう誰も信用できないような声だったと思う。