4日目の教育・学習編の講師は、現役小学校教諭のI先生、俯瞰前者さん。
前者後者論を生かした教育を実践して、その効果を実感されて、またこうして講師としてフィードバックしてくれています。
現場でつちかった実践をご紹介してくれました。
まず最初にびっくりしたのは、とにかくテキストのクオリティの高いこと。かわいいイラスト入りで、やさしい形の文字とその配列に、目が吸い寄せられてしまいました。
ながめてるだけで楽しくなるようなオールカラーのテキストは、もったいなくて、書き込みができません。(欄外に書いた)
そして、さすがの前者さん、矢印型の付せんの活用の仕方など、細かいとこまで、(気が散りやすい)後者の気をそらさない工夫を、よくわかってらっしゃる(笑)。
(付せんももらいました。うれしい!)
今回は、前者後者をふまえた教え方、しかり方・ほめ方を講義してくださいました。
実践編ということで、私たち出席者へ向けて、前者後者、両者に向けた、褒め方のシミュレーションを試してくれたのですが、その時のみんなの反応ときたら!
前者も後者も、一瞬にして心をわしづかみにされ、Ⅰ先生ワールドに引き込まれて、メロメロになりました(笑)
そして、あの向江学長も実験台となりましたよ!
会社員の設定で、あなたのMAXはわかってるからと励まされ、でも今日中に資料を作ってほしいという要求に・・・。
何と、向江学長、一旦、「イヤダ~~ア」とごねる~~(笑)
(まさかの、予定調和の小芝居を、自らの手で壊してしまうという、恐ろしいほどまでに自由な学長)(笑笑)
いや、そのあと、こういう風に言われたら、確かにいいなあ~と納得しましたけどね!
そしてもうひとつ秀逸だったⅠ先生の資料。
ひとくちに前者、後者といっても、それぞれ色んなタイプがいるのがわかってきて、でも、じゃあなぜ、そういったタイプに分かれてしまうのか?
そう疑問に思ったⅠ先生が、自分が、友だちが、どのタイプに分類されるのかが一目でわかる、マトリックス(横軸と縦軸をもつ表)を考案してきてくれました。
まだまだ試作品。今回初出しだそうですが、これがとっても面白い。
(両者とも自分がこのゾーンにいれば、楽だろうと推察される、コンフォートゾーンも設けています)
たとえば後者の表を簡単に紹介すると、「自己肯定感」と「他者意識」のふたつをキーワードとしてそれぞれを縦軸と横軸にすえて、マトリックスにします。
上にいくほど、自己肯定感が高く、
左にいくほど他者意識は強くなります。
横軸と縦軸で4つのゾーンに仕切られますが、それぞれのゾーンのどの辺の人が、どのようなセリフを言いそうなのかが、イラスト付きで、表のあちこちに書いてあります。
たとえば、
「自分がやりたいこと自由にやろう♪」
「みんなに大切にされてるな〜」
というセリフを言う人は、自己肯定が高くて、他者意識が弱いゾーンにいる。
逆に、
「(立場が下の人に対して)あなたのここがダメ!!信じられない!…」
「オレの方がすごいのに!あいつ、ずるい!」
と言う人は、劣等感が強くて、他者意識が強いゾーンにいる。
といった感じ。
自分と自分の知り合いが、このマトリックのどのゾーンにいるか、付せんで示すというワークを行ったのですが、セリフを見て「これ職場の上司はいつも言ってる」、「親友はこういう言い方をよくしてる」と、その人の位置がセリフですぐわかります。
そして自分の位置も!
この表は、自分がゾーンのどこにいれば、いいとか悪いとか考えるよりも、
今は自分はこの場所にいるんだと、
自分を客観視するのに役立てると思います。
そしてコンフォートゾーン(自分が楽にいられる場所)がどこなのか、確認しておく。
こういうセリフを言いがちなとき、自分はどういう考え方をしているのかがわかり、
また、こういうセリフを言う人が、どんな心理状態なのかがわかる。
自己肯定感が高いのか、低いのか、他者を意識しているのか、いないのか、一目でパッとわかります。
同じゾーンにいる人たちは、仲良くなりやすいとか、
同じ人でも、立場や環境で、そのゾーンをあちこち移動するし、
一日の中でも変わるという考え方も、興味深かったです。
この表は、まだまだ改良される予定だそうで、今後が楽しみです。
完成したときには、また、ぜひ使ってみたいです。
最後に。Ⅰ先生、素晴らしいテキスト、たくさんの可能性を秘めたマトリックス、そして、癒しの講義、ありがとうございました。
私たちは子どものようにほめられて、つかのま、子どもの心に戻れました~!💖
<向江学長の講義につづく>