赤い靴 | リリィのシネマBOOK

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ぐうたら主婦リリィが、気ままに綴る、映画レビュー
劇場観賞は月平均5・6本、洋画贔屓かな


劇場鑑賞しました
 
 
赤い靴 デジタルリマスター・エディション


 
 
 
 
 
 
制作国/イギリス(1948年)
 
原題/THE RED SHOES
 
監督/脚本/マイケル・パウエル 、エメリック・プレスバーガー
 
キャスト
モイラ・シアラー
アントン・ウォルブルック
マリウス・ゴーリング
ロバート・ヘルプマン
アルバート・バッサーマン
リュドミラ・チェリナ
 
 
 


 
 
 
解説

バレエ映画『赤い靴』を、マーティン・スコセッシ監督が2年を費やしてデジタルリマスター・エディションとして復活させた不朽の名作
有望な若いバレエダンサーが、踊りと愛の板ばさみで苦悩する姿を圧巻のダンスパフォーマンスと共に描き切る
ヒロインを演じる新鋭のモイラ・シアラーを、ロバート・ヘルプマンとレオニード・マシーンという名ダンサーが支える
舞台と実生活が次第にシンクロしていく主人公の鬼気迫るダンスは見逃せない
 
あらすじ

ヴィクトリアはロンドンで、レルモントフ・バレエ団を率いるボリスの目に留まる
同じころ、新進作曲家ジュリアンも同バレエ団に採用される
プリマ(リュドミラ・チェリナ)の結婚によりヴィクトリアが主役に抜てきされ、新作「赤い靴」への企画がスタートするが・・・
 
 
 
 
 
 
 
リリィの評価 ★★★★★
 
 
感想
 
バレエ映画の金字塔
リリィの心に焼きつき、生涯の1本に決めている本作
3度目の正直で、はじめて映画館の大きなスクリーンでじっくり堪能する幸運に恵まれました
1度目はテレビ、2度目はDVDでした
デジタルリマスター・エディションとして、鮮やかに蘇らせてくれたことに感謝します
 
全身、鳥肌が立ちました
もう素晴らしいの一言です!!
いつ制作ですか、 1948年ですよ
60年以上も前に、すでにこれほど芸術性に抜きん出て、繊細で優雅、危うい緊迫さえ孕んだバレエ映画が、世に発表されていたなんて信じられないし、現代に至ってもまったく遜色がないです
初めてテレビ(確か休日の昼間)放送で目にしたとき、幼かったですが、忘れられない衝撃でした
アンデルセンの童話“赤い靴”の演目シーンは、本物のバレエの舞台だと見紛うほどです
ずっと憧れていた、この幻想的な美しさと躍動感を劇場観賞で味わえる瞬間が訪れるなんて、本当に夢のよう!
衣装、背景、演出、そして音楽、どれをとっても非の打ち所がない仕事に、すっかり陶酔してしまいました
 
物語はと言うと・・・  
バレリーナが踊りに注ぐ情熱は、一心不乱で激しく、それこそ魂を焼き尽くすにも等しい
日々を鍛錬に費やして、青春を犠牲にして、 成功への焦りも憧れも、愛の喜びも悲しみも、感情のすべてを芸の肥やしにして
踊って、踊って、踊るしかないプリマドンナは、まさに栄光と破滅が紙一重の精神状態で、狂気の赤い靴を履いているのかも知れません
 
ナタリー・ポートマンが熱演した「ブラックスワン」とも世界観が通じていますが、今後もバレエ映画のアプローチは、「赤い靴」をお手本にしていくと言っても決して過言ではないと思っています
 
 
 
  

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