いろんな船があり、気になったものをいくつかピックアップしましたが、最後にこちらを⋯
ブラジル移民を乗せた一番船。
笠戸丸
日露戦争で日本が接収し「笠戸丸」と命名、後に東洋汽船の極東・南米西岸航路に就航。
1908年4月28日、第1回ブラジル移民として神戸港から移民781名を乗せて出港。大阪商船に移籍後、1913年に最後のハワイ移民船として神戸港から出港した。
下松市に『笠戸島(かさどじま)』という島がありますが、読みは『かさどまる』⋯
日本船籍になった時は呉鎮守府が本籍になりました。
民間に貸し出された際に各国へ出向いたようで、海軍に戻された後は客船に改造され、台湾航路に就航したり⋯門司港では、「菱島丸」が笠戸丸に衝突して沈没したり、逆に笠戸丸が「目尾丸」や「大和丸」に衝突したり⋯
瀬戸内海でも、何隻かと衝突したり、某研究家が投身自殺した(?)り、海軍病院船(呉で病院船に改装)になったり、商船に戻されてカルカッタ航路に就航したり、イワシ工船に改造されたり、魚糧工船や沖取工船、蟹工船にも⋯最期は⋯波乱万丈な船でした。
こちらは、『花毛布』という飾り毛布です。
日本船独自の伝統(1900年頃に始まったそう)らしく、毛布を使って花や自然の風景・動物などの形を作って、船室のベットに飾るのだそうです。
なるほど、素敵なおもてなしですね。
私が訪ねた時期は、ちょうどボトルシップが展示されていました。
なかなかに緻密であります。しっかり鑑賞しましたが、撮影は控えました。
さて、帆船といえば、千石船をイメージしてしまいます。
古い時代の地図を紐解くと、神戸港が開港される前の港は、このようなものだったそうです。
神戸浦に、兵庫津⋯そんな風に呼ばれていたのですね。
その間の地図も展示されていましたが、貼るのは一気に1997年!
え⋯全然違う!全然違う港!こんなに変わるものなのですね。
このこも、入港するのですね!