大分県由布市『ゆふいん文学の森(碧雲荘)』の2階には太宰治さんの部屋がある件 | もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

山口県民になって数年…
日々のエピソードや感じたコトをこじらせながら綴っていきたいと思います。

先月、大分県由布市にある『ゆふいん文学の森』(碧雲荘)を見学したRieruですニコニコ



家具や調度品は後から揃えたものがほとんどでしょうが、レトロな雰囲気でとても合っています。



それなのに、この生活感が無い雰囲気も落ち着けます。



細かい部分まで、こだわっていらっしゃる。



もう、ずっと、うっとりしております。



窓から見える緑もいい。



むむむ、あれに見えるは、由布岳か。


思わず言葉遣いも変わってしまう、そんな空間ですが、太宰治さんが住んでいたというお部屋がコチラ☆



あら、小栗旬氏!映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は観ていません。すみません!

小説は中学3年の時に3分の1あたりで読むのを断念。

内容が、中3女子にはヘビーだったのです。

いや、サラッと読破する中3女子もいるでしょうが⋯

映画ならば大丈夫かもしれません。機会があれば鑑賞しましょうかね。


やはり中2の国語の教科書に載っていた『走れメロス』の印象が強い太宰治さん。

旅行から帰って、太宰治さん関連の書籍を図書館で借りて読むに、なかなか破天荒な方だったようで。

兎にも角にも『芥川龍之介』が学生時代から大好きすぎて、旧制高校時代のノートには「芥川龍之介、芥川龍之介、芥川龍之介⋯」と書いたり、芥川龍之介の似顔絵を描くほど。

“あの”芥川龍之介ポーズを真似して撮影した写真は、複数枚にも及ぶのだとか。

芥川龍之介が自殺したのちは、絹織物に角帯を締め、雪下駄を履いたりして。



格好から入って、やがて文学の道へ。

やがて、大好きな芥川龍之介の名を冠した『芥川賞』を切望するようになり、第一回の候補になるも落選。

審査員の中に川端康成がいて、その選考評に対してブチ切れ。

作品そのものというより、麻薬性鎮痛剤の中毒者だった太宰治に対しての指摘に納得がいかない。

きっと、作品だけを純粋に評価して欲しかったんですよね。



結局、一度も『芥川賞』を受賞出来なかったのは悔しかっただろうな〜と思います。

思い通りにならないのが人生か。振り返って分かること。


こんな感じの机の上で、執筆活動をされていたかも?


 


机の上には、『日本詩人全集22 中原中也』が!

訪ねた時は知りませんでしたが、太宰治と中也さまは(私的には)面白い?仲でだったようで。

出会いは、おでん屋の「おかめ」さんで、4人(うち2人は檀一雄・草野心平)の飲み会。

ご存知、中也さまは、お酒が入るとヤバさが増す方で。

太宰治に向かって、こう言い放ちました。

「青鯖が空に浮かんだ顔しやがって!」

⋯寄って絡んだセリフも比喩かいな!

最終的には太宰治に好きな花を聞いたところ、甘ったるく、泣き出しそうな声で

「モ、モ、ノ、ハ、ナ」

で、気が付けば乱闘騒ぎ。中也さまのブチ切れスイッチは何処にあったのでしょうか。

ある時は、宮沢賢治の詩を口ずさみながら

夜の湿気と風がさびしくいりまじり

松ややなぎの林はくろく

そらには暗い業の花びらがいっぱいで


太宰宅を来襲し、彼の枕元で騒ぐことも。
普通なら近寄りたくなくなるものですが、太宰の方から中也さまのアパートを訪ねることもあったそうで、個人的には嬉しい。

このようなエピソードが満載の書籍を読みながら、呉市への電車旅を楽しんだのでした。



あら、例の机の上に、さりげなく川端康成の作品も置いてありますわよ。



⋯ええ、この時は2人のエピソードを全く知りませんでしたけど何か?


アイタタタ


(先にいろいろ調べるよりも、後から知ることの方が圧倒的に多いものです凝視びっくりマーク)